異星人探索は暗号通貨マニアたちのせいで妨害されている

何百万人もの愚か者たちが、暗号通貨(仮想通貨)を掘り出し、最新の最も愚かで、極めて無責任な成金技術の恩恵にあずかろうとしているおかげで、異星人の探索を行うという真に重要な仕事が妨げられている。BBCが最初に報告したこの驚くべき事実は、私の水曜日を台無しにしてしまった。

通常私は、暗号通貨とBitcoin関連では沈黙を守っている。これは私がいかなるポジションも持っていない(所有する暗号通貨はゼロだ)だけでなく、私はそれが中身のない、愚かしく熱に浮かれた流行だと考えているからだ。しかし熱狂が収まる気配はなく、暗号通貨の採掘に利用されるGPUへの需要は高まっている。それが意味することは、それらのGPUが適した、他の目的に利用することができないということだ、そうした目的の中には観測データを解析し、そこから地球外生命の兆候を見出そうとする作業も含まれる。

BBCによれば、UCバークレーの研究チームは、彼らの天体望遠鏡研究室のGPU能力を拡大するために、国立科学財団(NSF)の助成金を利用しようとしていたが、調達しようとしていたGPUの価格が倍になっていたために、計画していたものに対して資金が足りないことに気が付いたという。

どこかの誰かが、2018年の最後のビール予算を、暗号通貨採掘機器に投じて幻の給料日を追い求めたせいで、GPUたちの価格が押し上げられ、そのおかげで他の知的生命体の発見が邪魔されたならば、私の怒りは倍増するだろう。しかし知的生命体はいずれにせよ私たちを滅亡させるに違いない。なぜなら、私たちときたら、強力なPCを夜通し動作させて、虚構に過ぎない価値をもつ意味のないデータを探し回る熱狂に囚われた、二級知性だということを表明しているのだから。

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(翻訳:sako)

FEATURED IMAGE: RAMIN RAHIMIAN/THE WASHINGTON POST/GETTY IMAGES