今回は入力フォームのどの部分をどのように改善していくかに関してお話します。どのサイトにも入力フォームがあると思います。その入力フォームをより分かりやすく、入力しやすくすることでサイト運営の目的である、資料請求数、ダウンロード数、お問い合わせ数などを伸ばしていくことができます。
さて、具体的にはどの部分を改善していくべきでしょうか:
① まずは入力項目数を減らす
入力項目を減らすことでより入力しやすいフォームが生まれます。入力項目があまりにも多いとユーザーはフォームを見ただけで、また入力途中という段階で、入力をやめ、ページから離脱します。(コンバージョンは発生しません)電話番号、FAX番号、住所などの情報は本当に必要な情報であるかどうかを真剣に考える必要があります。
電話番号の項目をとるだけでコンバージョンの改善は期待できます。特に電話番号は意外とセンシティブな情報です。ユーザーの多くは、しつこい営業電話を恐れています。メールで提案などを断ることは簡単ですが、電話で提案を断るなどは少しめんどくさいですね。
② 必須の項目を無くす
上記の電話番号の情報は本当に本当に必要な情報でしょうか、それとも、あればベターというような情報でしょうか。住所の情報は本当に本当に必要な情報でしょうか、それとも、あればベターというような情報でしょうか。
電話番号、住所などはMUSTではない情報でしたら、「必須項目」を「任意項目」にしてはいかがでしょうか。少なくとも、コンバージョンに影響があるかどうかをテストする意味はあると思います。この小さな修正だけでコンバージョンが上がる可能性は十分にあります。
③ 見ため的に入力しやすいフォームを作成
フォームページの余白を増やすことや、テキスト情報を抑えることで、入力しやすい感覚のあるシンプルで清潔感のあるフォームが生まれます。ユーザーは入力フォームページに入った瞬間で入力フォームの「めんどくさい度」を判断します。めんどくさそうな情報量の多い、長いフォームは離脱率が高い、コンバージョン率が低い傾向があります。短めで入力がめんどくさそうでないフォームは離脱率が低く、コンバージョン率が高い傾向があります。御社サイトのフォームの項目は多くて、項目の削除はなかなか出来ない場合は、入力フォームを2つか3つのページに分けるという選択肢もあります。最初の画面の見た目は大きなPOINTとなります。その時点でユーザーが進むか進まないかを決めるからです。
④ アクションボタンを目立たせる
目立っているボタンは、心理的にユーザーに行動を促す効果があると思われます。アクションボタンの色、文言などをテストしてはいかがでしょうか。
ボタンを営業マンに例えます:
おどおどと小さな声で「宜しければ買って下さい…。」という営業マンと、堂々と大きな声で「この御社のためとなるすごい商品を買って下さい!」という営業マンがいるとしたら、堂々系の営業マンが一般的には好まれるのではと思います。商品には自信があるから堂々としているのです。
⑤ 商品・サービスのメリットを簡潔に説明
商品・サービスのメリットを簡潔に説明することでユーザーの入力へのモチベーションが上がるはずです。資料請求が目的のフォームでしたら、その商品・サービスの魅力を説明すればいいのです。会員登録が目的の入力フォームでしたら、会員登録によるメリットを簡潔に説明すればいいのです。
⑥ ユーザーを安心させる
入力フォームの重要なポイントです。ユーザーの多くは自分の個人情報の扱いに関して不安を感じます。
自分の個人情報(住所、クレジットカード情報、電話番号など)が何らかの形で悪用されるのではないか??という大きな不安です。
「SSLマーク」、「プライバシーマーク」、「プライバシーポリシー」でユーザーを安心させて下さい。
お客様の個人情報を大切に保管し、第三者に渡さないことを明らかに示すことでユーザーの個人情報に対する不安を払拭することができ、コンバージョンの上昇はある程度まで期待できるのではと思います。
⑦ エラーメッセージを分かりやすくする
入力ミスはよく発生することです。それはそれで仕方ないことですが、ユーザーはどのようなミスをどこでしたのかを知りたいのです。各エラーの説明が不明であれば、ユーザーは不快感を覚え、入力をやめてしまう可能性が高いと思われます。AJAXなどの技術を活用して、エラーメッセージについて分かりやすい入力フォームが作れます。
最後に、入力フォームには様々なスタイルがあります。いくつかの例を見てみましょう:
AFLAC。コンパクトでありながら、分かりやすい、入力しやすい印象があります。何よりもアヒルが可愛い。
海外にはよくある、日本はあまりない、ランディングページ+資料請求フォームがセット。効果ある? mm…テストしてみないと…。
GABAも頑張っています。コンパクトで入力しやすい印象があります。「必須項目」、「任意項目」が分かりやすい。
OH MY GOD..。疲れた。疲れて、力が出ないぃ…。いくらなんでも。見込み客に情報の求めすぎではありませんか?わざと?資料請求より電話のリードが多い気がします…。