GoogleはWindows, Mac, Linux用のChromeアプリを徐々に廃止へ、Webへの移行ツールを提供

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まず、ChromeアプリをWindowsやMacやLinuxで使ってる人、お気の毒に。そして、それは自分だけじゃない、と思って自分を慰めよう。Googleが今日のブログ記事で言ってるように、これらのアプリは、ユーザー数がかなり少ないのだ。

WindowsとMacとLinuxのユーザーの1%ぐらいしかChromeのパッケージアプリを使っていないし、Chromeがホストしているアプリも、その多くはすでにふつうのWebアプリケーションとして実装されている。

だから同社がそれらを徐々に廃止することになったのも、当然だ。それは、Chromeブラウザーをシンプルにしようとする取り組みの一環でもある。スタンドアロンのChromeアプリ/アプリケーションは、BuzzやNexus Qの道をたどり、2年ぐらいかけて徐々に廃止していく。また年内には、Chrome OSのユーザーのための新しいアプリの提出もできなくなる。

2017年の後半には、WindowsとMacとLinuxのアプリはChrome Web Storeから姿を消し、翌年の前半には、Chrome OSのユーザーがそれらをロードすることもできなくなる。

厳しい処置の軟着陸のためにGoogleは、アプリをWebへ移行させるためのデベロッパーツールを提供している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Chrome AppsをAndroid/iOSネイティブアプリに容易に変換できるツールチェインをGoogleが提供

Googleの、オフラインのChrome Appsが、AndroidとiOSにも住処(すみか)を見つけることになる。Googleは今日(米国時間1/28)、HTMLとCSSとJavaScriptを使ってネイティブアプリを作るためのツールチェインの、デベロッパプレビューをローンチした。その主軸となるツールは、Webアプリケーションをネイティブアプリに変換するApacheのCordovaプラットホームだ。

これらのツールを利用するとデベロッパは既存のChrome Appsをネイティブのシェルでラップし、それをGoogle PlayやAppleのApp Storeに提出できる。

Googleは、そういうアプリのための多様なChrome APIを提供しており、その中にはOAuth2を使ってユーザを認証する方法、メッセージをプッシュする、ストレージ、アラーム、などなどの機能がある。Androidでは、ツールチェインが支払い決済やリッチな通知もサポートしている。また、Cordova本体から利用できる豊富なAPIもあり、その中には人気の高いいろんなモバイルプラットホーム用の多様なサービスがある。

Googleによれば、このツールチェインによって、Webデベロッパに仕事をやりやすいワークフローが与えられる。すなわち、“Chrome Appsのリーチをモバイルプラットホームのユーザにまで広げる”ことが、わりと簡単にできるようになる。

まず、どのプラットホームのデベロッパも、Node.jsの0.10.0以上と、そのほかの必要な開発ツールをインストールする必要がある。後者の開発ツールは、開発プラットホームや対象プラットホームによって異なる部分もある。

すべてのChrome Appsは、かなり前からデスクトップでは使えるようになっていた(Macは12月に対応)。でもぼくの知るかぎり、ぜひどうしてもこいつをデスクトップに載せたい!と思うほどの画期的なChrome Appsはまだない。でも、モバイルに容易にポートできることが分かった今日からは、本腰を入れてChrome Appsを書くデベロッパが増えるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))