German Bionicは7月1日、最新世代スマート・パワードスーツとして、カーボンファイバー・フレーム採用の第4世代Cray Xを発表した。RaaS(Robot as a Service)として複数の価格プランとサービスレベルを設定しており、月額8万4000円からのサブスクリプションモデルによる導入が行える。
同社は、ベルリンと東京を拠点とする、EU初の工業向けエクソスケルトン(外骨格)/パワードスーツ開発メーカー。第4世代Cray Xは、航空機などに用いられるカーボンファイバー製のフレームを採用し、鉄よりも高い強度の確保とともに軽量化を実現。重量物の持ち上げ時は、内蔵サーボモーターにより最大28kgの負担低減を行い、装着者の腰などを保護する。また交換可能な標準バッテリーにより8時間の動作が可能。
また世界初のパワードスーツ向けIoTスイート「German Bionic IO」により、Cray Xとクラウド環境を接続可能。産業機械・装置などのインダストリアルIoT(IIoT)、またIoTの積極利用による装置の故障・異常の事前検知など予知保全を重視したスマートファクトリーと簡単に統合できる。さらに無線ネットワークを利用した自動OTA(Over The Air)ソフトウェア更新などにより、システムの連続稼働性能など可用性を最大化を行う。
この他、AR表示機能を備えたスマートCrayバイザーを用意。Cray Xとワイヤレス接続を行い、装着者のヘッドアップ・ディスプレーに対して、装着者への指示ほかGerman Bionic IO基盤のIIoTやスマートファクトリーからの情報を表示する。
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