サムスンがハイエンドAndroidタブGalaxy Tab S8発表、11型液晶S8・12.4型有機ELのS8+・14.6型S8 Ultra

サムスンがハイエンドAndroidタブGalaxy Tab S8発表、11型液晶S8・12.4型有機ELのS8+・14.6型S8 Ultra

Galaxy Unpacked 2022イベントで、サムスンが Androidタブレットの新製品 Galaxy Tab S8 シリーズを発表しました。

Galaxy Tab S8シリーズは、同時発表のスマートフォン Galaxy S22シリーズと同じ4nmプロセスの最新世代8コア プロセッサを採用したハイエンド製品。

11インチ液晶ディスプレイのGalaxy Tab S8、12.4インチ有機ELのGalaxy Tab S8+ に加えて、Galaxy Tabで初めて「ウルトラ」を冠する14.6インチ版 Galaxy Tab S8 Ultra を含む大中小3サイズ展開です。

サムスンがハイエンドAndroidタブGalaxy Tab S8発表、11型液晶S8・12.4型有機ELのS8+・14.6型S8 Ultra
Galaxy Tab シリーズ伝統のS-Penスタイラスにも対応しており、前モデルよりさらに30%短縮した応答速度による滑らかな書き心地と、Bluetooth接続でペンがカメラやプレゼン用リモコンになる機能を備えます。

Galaxy Tab Sはスマホの Galaxy S と並ぶシリーズですが、前世代のGalaxy Tab S7 / S7+ が発売されたのは2020年。2021年には廉価版の Galaxy Tab S7 FE (Fan Edition)のみが登場したため、Galaxy Tab S8 / S8+ /S8 Ultraはタブレットのフラッグシップとして2年ぶりの新世代モデルです。

このTab S8シリーズの特徴は、スマホのGalaxy Sシリーズと同じ「無印・プラス・ウルトラ」の3サイズ天界になったこと。Galaxy Tab S8 Ultra は14.6インチ 2960 x 1848 (16:10)で120Hz駆動のSuper AMOLEDパネルを採用。縦横比が違うため対角インチ数でそのまま比較はできませんが、iPad Pro 12.9インチよりもさらに20%ほど広い画面です。

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大画面ながら、周囲のベゼルは Galaxy Tab Sシリーズ歴代でもっとも細い約6.3mm。厚さは iPad Pro 12.9インチの6.4mmよりもさらに薄い5.5mm。一方で素材に「アーマーアルミニウム」を採用したことで、Tab S7より折れ曲がり耐性が40%向上しています。

サムスンいわく、大画面の「Ultra」タブレットを投入した理由はテレワークやビデオ通話の一般化と、ストリーミング動画サービスなどエンタメアプリの普及で、高性能な大型タブレットへの需要が高まっていること。

このうちテレワークやビデオ通話向け仕様としては、前面カメラに12MPと超広角12MPのデュアル構成を採用しました。120度の超広角カメラとAIによるオートリフレーム機能を備え、被写体が部屋のなかを動き回っても、二人目がフレームに入ってきても賢くズームイン・アウトして追従します。

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筐体の三か所に別々の方向を向いて設置されたマイクによるノイズキャンセルもビデオ通話のための機能。面白いところでは画面収録と同時にフロントカメラ自撮りを重ねて、教材など「画面を操作しながら顔を見せて話すコンテンツ」をかんたんに収録できる機能も搭載します。

テレワークを含め大画面を活かす機能としては、サムスン自慢のマルチタスク機能も進化。標準で画面を三分割して、3つのアプリを同時に利用できます。

Androidは早い時期から画面分割マルチウィンドウに対応していたものの、OS側の扱いも半端な状態が続きアプリの対応もまちまちでした。しかしGoogleがマルチタスクを強化したタブレット向けOSの Android 12Lをベータ配布し開発者に対応ガイドラインを配布するなど、折りたたみスマホ向けを含めてマルチタスク・マルチウィンドウへの対応は強化されており、いよいよ時代が Galaxy に追いついてきた感があります。

サムスンがハイエンドAndroidタブGalaxy Tab S8発表、11型液晶S8・12.4型有機ELのS8+・14.6型S8 Ultra
マルチタスクといえば、Galaxy Tab SをPCの追加ディスプレイとして使う機能も強化。Windows PCと並べて、手書きが必要なアプリを Galaxy Tab Sに表示する使い方もできます。

デバイス連携としては、標準搭載のペイントソフトの CLIP STUDIO PAINT で、タブレット側を全画面で使いつつスマートフォンにツールパレットを表示して使う機能も備えます。

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そのほか主な仕様は、RAMが構成により8GB / 12GB / 16GB、ストレージは最大512GB + microSDスロット最大1TB。45W急速充電対応の11200mAhバッテリー。モデルにより5G / LTE および Wi-Fi 6E対応、Bluetooth 5.2など。重量は726g (Wi-Fi) / 728g (セルラー)。

サムスンがハイエンドAndroidタブGalaxy Tab S8発表、11型液晶S8・12.4型有機ELのS8+・14.6型S8 Ultra
Galaxy Tab S8 と Galaxy Tab S8+ については、

  • 最小11インチの無印 Galaxy Tab S8 のみが液晶ディスプレイ、プラスとウルトラは Super AMOLED 有機EL
  • 無印 Galaxy Tab S8 のみサイドボタン指紋センサ、プラスとウルトラはディスプレイ内指紋センサ
  • 無印とプラスはフロントカメラがシングル12MP超広角のみ、ウルトラは広角12MPと超広角12MPデュアル

といった細々とした差があります。ディスプレイパネルは異なるものの、全機種120Hz駆動に対応します。

価格は Galaxy Tab S8 が700ドル、Tab S8+が900ドル、Tab S8 Ultra が1100ドルから。ペンを標準で含む価格です。キーボードカバーは別売り。

Engadget日本版より転載)