「ごちクル」運営のスターフェスティバルがアスクルから28億円を調達、共同配送で効率化目指す

弁当やケータリング商品の宅配サービス「ごちクル」 を手がけるスターフェスティバル。2013年8月にジャフコを割当先とした10億円の資金調達を発表していたが、さらなる大型増資を実施している。同社は7月4日、オフィス用品の通販を手がけるアスクルを割当先にした第三者割当増資と、新株予約権付社債の発行等によって総額28億円の調達を実施。資本と業務の両面で提携することを明らかにした。

ごちクルはこれまでに、600ブランド6800種以上の商品を展開。累計550万食を提供してきた。今回の提携を契機にして、11月をめどにごちクルをアスクルのサービスとしても展開していく。

さらに配送面でもごちクルの商品をアスクル子会社であるBizexの配送サービスを活用して配送したり、スターフェスティバルの配送車の空き時間をアスクルのサービスに活用するなどして、配送の効率化を進める。将来的にはアスクルとごちクルの商材の同時配送等も目指すとしている。


有名店の弁当宅配「ごちクル」、全国47都道府県から注文可能に

法人向け弁当宅配サービス「ごちクル」を運営するスターフェスティバルがこのたび、全国にサービスエリアを拡大した。ごちクルは弁当の製造以外の商品開発や受注、配送までを代行することで、これまでデリバリーに対応していなかった飲食店の弁当を販売している。700円以下の低価格弁当から、ミシュランガイドで星を獲得した京料理「たん熊」、仙台に本店を構える牛たん専門店「利久」など560ブランド、6300種類の商品を扱っている。

8月にはジャフコを引受先とする第三者割当増資などにより総額10億円を調達し、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡の全国6支社の体制を強化。本社や現地のスタッフが各地域の飲食店とのパートナーシップを開拓した結果、これまで主要提供エリアだった関東圏だけでなく、全国47都道府県から注文可能となった。

グルメな読者であれば、全国津々浦々の名店の味が食べられることを夢見るかもしれないが、現時点で注文できるのは主に自分が住んでいる地域に店舗を構える飲食店の弁当のみ。しかし、ごちクルでは飲食店のレシピをもとに各地域の工場で弁当を製造するOEM展開を強化していて、2014年からは「あのエリアの料理をどのエリアでも」という体制を作っていくのだという。北海道で人気の名店料理が沖縄で食べられる日も遠くないかもしれないね。