HiJoJo Partnersがフードテックファンドの募集を開始、Impossible Foodsなどユニコーン企業を組入予定

HiJoJo Partnersがフードテックファンドの募集を開始、Impossible Foodsなどユニコーン企業を組入予定

ユニコーン投資のHiJoJo Partnersは8月12日、米フードテック領域ユニコーン企業3社を組入予定のフードテックファンドの募集を開始した。同ファンドの最低投資金額は1000万円。申し込み締切日は2020年9月30日。同ファンドはHiJoJo Partnersが募集を行うファンドとしては通算10本目のファンドとなる。

ファンドに組入予定の米企業は、SDGsへの関心の高まりなどにより注目されているImpossible Foods, Inc.、JUST Inc.、Indigo Agriculture, Inc.の3社。Impossible Foodsは、米ハンバーガーチェーン「バーガーキング」のハンバーガー商品への採用、米ウォルマートでの販売開始などで話題となった、植物由来の人工代替肉製品を開発・販売。JUSTは、卵料理と似た食感・味覚を実現した植物由来の代替卵製品を開発・展開。Indigo Agricultureは、農産物の種子にAIで選別した最適な有益微生物を処理することで生産性を高める技術とともに、生産から販売・決済・流通まで農業ビジネス全体をデジタル化するサービスを展開している。

HiJoJo Partnersがフードテックファンドの募集を開始、Impossible Foodsなどユニコーン企業を組入予定

同ファンドの最低投資金額は1000万円。申し込み締切日は2020年9月30日。同ファンドの募集要項、組入予定企業に関するリサーチ情報などの開示や、ファンドへの申し込み受付は、会員登録手続を終えたの同社会員限定となる。会員登録は同社運営サイト「HiJoJo.com」で無料で行える。

HiJoJo Partnersは、同ファンドの様な非上場企業を組入れたファンドの募集・販売を通じ、日本経済における継続的なリスクマネー供給に寄与する多様な投資家層を創出するべく、我が国では未発達のミドル、レイトステージ投資の活性化を目指すとしている。

HiJoJo Partnersは、日本の投資家に向けてユニコーン企業をはじめとした非上場企業への投資機会をファンドを通じて提供する金融スタートアップ。2020年5月には、みずほ証券、岡三証券グループ、マネックスグループ、ほかエンジェル投資家1名を引受先とする第三者割当増資によるシリーズAの資金調達を実施した。

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Impossible Foodsの代替肉バーガーが全米1000店で販売に

4月17日からカリフォルニア、イリノイ、インディアナ、アイオワ、ネバダのスーパーマーケット777店が植物由来の代替肉であるImpossible Foods(インポッシブル・フーズ)の商品を店頭に並べる。

流通を増やし、製品ラインナップや国内外での取り扱いを拡大するために、同社は3月にクローズした投資ラウンドで5億ドル(約540億円)を調達した。

資金の一部はAlbertsons、Jewel-Osco、Pavilions、Safeway、Vonsといった店舗でのデビューに使われる。

17日にはグローサリーストア計1000店で取り扱われることになる、と同社は述べた。この中には、Albertsons全店、Vons、Pavilions、南カリフォルニアのGelson’s Markets、北カリフォルニアとネバダの全Safeway、シカゴとアイオワ東部、そしてインディアナ北西のJewel-Osco、東海岸のWegmans、ニューヨークとその周辺のFairway marketsが含まれる。

2019年9月の店頭デビュー以来、東海岸、西海岸の購入可能な店において最も売れたアイテムだった、と同社は述べた。

同社の12オンス(約340グラム)パッケージは8.99〜9.99ドル(約970〜1070円)で販売されており、間もなく取り扱い店舗を全米に広げる計画だ。

「我々は常に2020年の小売での取り扱い増加を計画してきた。しかしより多くの米国市民が家庭で食事するようになり、小売と消費者の両方から似たようなリクエストが届いた」とImpossible Foodsの社長Dennis Woodside(デニス・ウッドサイド)氏は声明で述べている。「既に提携している小売店はここ数週間、記録的なImpossible Burger販売を達成している。小売業者とともに販売を全米に拡大するために、可能な限り迅速に取り組む」。

拡大の発表とともに、同社は製造施設のプロセスに対する消費者の懸念を緩和する取り組みを明らかにした。

同社はテレワークができる全従業員に在宅勤務を義務づけ、同社の施設や共同メーカーが運営する施設への訪問や移動を伴う全業務を禁止している。そして職場での新たな殺菌・消毒対策を導入した。

「我々が最優先するのは従業員や顧客、消費者の安全だ」とウッドサイド氏は話した。「全サンフランシスコ・ベイエリアを含む我々のコミュニティやグローバルサプライヤー、顧客ネットワーク、何百万という顧客、そしてこの必要とされる時期に食品製造者に頼っている何十億という人々の福祉に責任を負っていることを認識している」。

同社は製造施設の増設、そしてImpossible SausageやImpossible Porkの広範にわたる商業展開などのために研究・開発を進めていると語った。

Impossible FoodsはこれまでにMirae Asset Global Investments、Khosla Ventures、Horizons Ventures、Temasekといった投資家から13億ドル(約1398億円)を調達している。

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(翻訳:Mizoguchi

代替肉のImpossible Foodsが約537億円を調達し製造拡大へ

株式公開会社であるBeyond Meat(ビヨンド・ミート)と競合する代替肉製造の非公開企業Impossible Foods(インポッシブル・フーズ)は直近のラウンドでおおよそ5億ドル(約537億円)を調達したことを明らかにした。

今回のラウンドで、9年前の創業からこれまでに同社が調達した資金は13億ドル(約1395億円)になる。

本ラウンドはMirae Asset Global Investmentsがリードし、既存投資家であるKhosla VenturesHorizons VenturesそしてTemasekも参加した。

同社の声明によると、調達した資金は製造の拡大、国内外のスーパーや小売店への納入の増加、新たなプロダクトの商業化のスピードアップに使われる。新プロダクトは植物由来のインポッシブル・ソーセージやインポッシブル・ポークだ。

「我々のミッションは、食糧生産で動物を利用するという世界で最も破壊的なテクノロジーを2035年までに代替のものに置き換えることだ」とImpossible Foodsの創業者でCEOのPatrick O. Brown(パトリック・O・ブラウン)博士は声明で述べた。「それを実現するために我々は今後15年間、毎年平均して生産を倍増させる必要があり、研究やイノベーションにも集中的に投資しなければならない。マーケットは流動的だが、世界の食糧需要は常に存在し、早急なミッション達成が求められている。投資家は我々のミッションに信頼を寄せているだけでなく、世界のフードシステムを変えるプラットフォームに投資する類稀な機会だと認識している」

同社はまた、新型コロナウイルス感染拡大に対応するためにオペレーションを変更している、と述べた。

Impossible Foodsは、テレワークが可能な従業員には在宅勤務を義務化した(4月末まで)。また、同社施設や製造パートナーへの外部からの訪問を制限する。加えて衛生・安全基準を維持するために、製造施設は毎日徹底的に清掃・消毒されるとも述べた。

「直近の資金調達でImpossible Foodsは成長を加速させるためのリソースを手に入れる。COVID-19感染拡大を含め、不安定なマクロ経済学的環境においても成長を続ける」と同社のCFOであるDavid Lee(デイビッッド・リー)氏は話した。

「我々の最優先事項は従業員、顧客、消費者の安全だ」とブラウン氏は述べた。「そしてサンフランシスコのベイエリア全体、我々のグローバルサプライヤー、顧客ネットワーク、何百万という顧客、必要とされるものをつくるために食品製造に頼っている数十億の人々を含む、我々のコミュニティの福祉にも責任を持つと認識している」

資金調達の完了時点で、Burger King(バーガー・キング)はインポッシブル・ワッパーを全7000店で販売することを約束している。またDoorDash(ドアダッシュ)もImpossible Foodsのアイテムを提供するレストランだけを集めた「Impossible Cuisine」カテゴリーを立ち上げた。

2019年のBurger Kingでの販売急増により、Impossible Foodsはオークランドにある施設での製造を4倍に増やした、と同社は述べている。

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(翻訳:Mizoguchi

Impossible Foodsの開発者が共同創業した植物性ミルク製品企業のKite Hillも注目を集めそうだ

植物ベースのバーガー会社のImpossible Foods(インポッシブルフーズ)を創業したPatrick Brown(パトリック・ブラウン)氏は、創業以前の25年をスタンフォード大学の生化学の教授として過ごしていた。その彼はカリフォルニア州ヘイワードを拠点とする食品会社であるKite Hill(カイトヒル)も共同創業していた。同社は、通常のものよりもより健康的で持続可能な多くのナッツミルクとチーズ製品を開発してきた。

投資家たちは納得しているようだ。新たなSECへの申請によると、現在10年目の同社は、さらに1500万ドル(約16億円)の資金調達を行おうとしている(そして少なくとも1000万ドルの新規資本が確定している)。同社は昨年秋に、General Mills、CAVU Venture Partners、New Crop Capitalなどからの資金調達ラウンドを完了しており、Crunchbaseによれば今回の資金調達によって同社の調達総額は約8000万ドル(約86億円)になるはずだ。

この分野に対する彼らの熱意を、より広く理解するのは簡単だ。ニールセンのデータによると、ビーガンチーズ市場は過去数年間、2桁の成長を遂げている。最近の調査では、植物性チーズの売上は、従来の乳製品チーズの横ばいの売上と比較すると、2018年8月までに41%増加したことが判明した。アーモンド、大豆、エンバク、その他の植物由来のミルクの売上も急増している。ニールセンのデータによれば、2018年6月までの1年間の植物ベースのミルク飲料の売上は、その前年の3%増に対して、9%増だった。一方、従来の牛乳の売り上げは、同期間に6%減少している。

Kite Hillは、アーモンドミルクヨーグルト、ギリシャヨーグルト、クリームチーズ、リコッタ、パスタ、ディップ、キッズチューブ(子供向け栄養補助チューブ)を製造しており、Safeway、Whole Foods、Amazonなどの小売店で販売されている。ブラウン氏とともに、共同創業を行ったのは、ボストンのル・コルドン・ブルーの元インストラクターであるMonte Casino(モンテ・カジノ)氏と、ロサンゼルスのビーガンレストランCrossroads Kitchen.のシェフ兼創業者であるTal Ronnen(タル・ロンネン)氏である。

それは、商売を行うには混み合った市場である。例えば、非牛乳製品のミルクやヨーグルトなどを製造するCalifia Farms(カリフィアファームス)は、同じ年にカリフォルニア州ベーカーズフィールドで設立され、これまでにStripes Groupを含む投資家たちから1億1500万ドル(約123億円)を調達している。カリフォルニア州エメリービルにある6年目のRipple Foods(ルップルフーズ)は同様に、資金調達という点ではKite Hillをしのぎ、これまでにその非牛乳製品に対して1億2000万ドル(約128億円)を調達している。

Kite Hillは、顧客の好みが変化しても顧客との関係を保ちたい大企業とも競合している。中でもダノンは、非牛乳飲料やヨーグルト製品を含む植物ベースのビジネスの規模を2025年までに3倍にする計画を明らかにした。

実際、Kite Hillなどのほとんどのブランドの戦略は、ベンチャー部門を設立した巨大食品会社からの資金を受け入れることで、彼らを排除しようとさせるのではなく、むしろ彼ら若いブランドの成長を支援させようとすることだ。

現在、小さなライバルたちに資金を提供している巨人たちとしては、General Mills 301 INC)、Campbell Soup(Acre Venture Partners)、Tyson Foods(Tyson Ventures)、そしてKelloggs(1894 Capital)などの名が挙げられる。

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(翻訳:sako)

インポッシブル・フーズのバーガーが9月にもスーパーに並ぶ

米食品医薬品局(FDA)の承認で、Impossible Foods(インポッシブル・フーズ)はスーパーでの商品展開に向け残されていた規制面でのハードルをクリアした。

Impossible Foodsはすでにスーパーの店舗に並んでいるBeyond Meat(ビヨンド・ミート)と競争すべくImpossibleプロダクトを9月にも店頭販売する計画だ。

このニュースは、同社がImpossible Burgerの供給を増やそうと、食品加工のOSIグループとサプライ提携を結んだと発表した際に明らかになった。

Impossible Burgerは、拡大する消費者の需要に対応できるほどに早く製造できず、商品不足が続いていた。

供給の制約は、Impossibleプロテインパティとひき肉食を供給するという契約をBurger KingやWhite Castle、Qdobaといったファーストフードベンダーと結び、差し迫ったものとなっていた。

Impossible Foodsプロダクトは今や世界1万カ所で提供されている。

今年初め、同社は製造規模を拡大し、国際マーケットへの進出を管理するためにDennis Woodside(デニス・ウッドサイド)氏とSheetal Shah(シータル・シャー)氏を迎え入れた。そしてこの夏、シンガポールで製品の販売を開始した。

役員をImpossibleチームに加えただけでなく、資金も新たに調達した。Impossible BurgerはKhosla VenturesやBill Gates、Google Ventures、Horizons Ventures、UBS、Viking Global Investors、Temasek、Sailing Capital、そしてOpen Philanthropy Projectといった投資家から3億ドルを調達した。

今回FDAの承認でImpossible Burgerは主要ライバルBeyond Meatと同じ土俵で戦えるようになる。規制にかかる今回の承認はまた、同社が米国で展開し始めて以来ずっと付きまとっていた、革新的な大豆レグヘモグロビンの安全性に関する疑問を払いのけるものにもなりそうだ。

食品安全専門家の委員会によると、昨年7月、Impossible Burgerは同社のヘムは食べても安全だと認めるFDAからの手紙を受け取った。

同社にとって残るハードルは、同社のヘムがカラー添加物と考えられるかどうか、というものだった。そしてヘムの使用はカラー添加、というのが現在のFDAの発表だ。

「Impossible Burgerや将来のプロダクト、販売チャネルのために食品安全規則に則っていることを明確にしようと、我々は5年近くFDAに協力してきた」とImpossible Burgerの法務最高責任者であるDana Wagner(ダナ・ワグナー)氏は語った。「我々は米国の食品安全の最高責任者であるFDAに深い敬意を抱いている。そして、あらゆる食品安全規則を守り、顧客が我々の製品を100%信頼できるよう最大限の透明性を提供するために、求められている以上の取り組みをしてきた」とも話した。

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(翻訳:Mizoguchi)

有機食フードデリバリーのTrifectaがBeyond Meatの植物性ミートを採用

有機食のデリバリーサービスTrifecta(3連勝)がBeyond Meatと提携して、後者の植物性獣肉代替食材を前者の献立に利用していく、と両社が発表した。

同じ獣肉代替植物性食材でも、最大のコンペティターであるImpossible Foodsのようにレストランなど業務用を狙うのではなく、Beyond Meatは食料品店の通路から消費者直行を目指している。デリバリーサービスという業務ユーザーを経由するのは、今回が初めてだ。

Trifectaは、新たに食材に植物性蛋白質を採用することによって、ケトン・ダイエッターやヴィーガン、ベジタリアン、古代食ダイエターなどの人々のニーズに対応したい、と考えている。

TrifectaのCEOであるGreg Connolly氏は声明でこう述べている。「Trifectaは健康やフィットネスに関心のある人びとの間で急速に日常的定番のような名前になりつつある。すでに植物性食材の多い製品はあるが、高タンパク、低炭水化物、低飽和脂肪のものはまだない。だからBeyond Meatは、そんな我が社にとってぴったりの会社だ」。

Trifectaの食事セットやお弁当などは、USDA(米農務省)指定の材料で、しかも食肉は冷凍されず野生または草だけを食べていた動物の肉を使用している。また、消費者の多量養素(macronutrient)ニーズにも応じている。同社の食品は冷蔵庫で冷やされたケースに入れられ、完全に調理されすぐに食べられる状態で届けられる。同社の食事製品は米国すべての州で利用できる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

バーガーキングとインポッシブル・フードが完全植物性インポッシブル・ワッパーを発売

植物性の代用肉を作っているImpossible Foods(インポッシブル・フーズ)と、ファストフード大手Burger King(バーガーキング)が、インポッシブル・ワッパー(Impossible Whopper)を発売する。

ニューヨーク・タイムズの記事によると、Burger Kingがインポッシブル・ワッパーを売り出すのはセントルイス界隈のお店で、全国展開はそのあとになる(もちろん日本はまだ)。そしてこれは、手の込んだエイプリルフールのジョークではない。

インポッシブル・バーガーを最初に売ったのはBurger KingではなくてWhite Castle。同店は今でも、米国東北部地区でインポッシブル・スライダーを売っている。

関連記事: 完全植物性のひき肉が大衆的ハンバーガーショップに進出、菜食人口の増大にも対応

でも、肉なしパティのメーカーとパートナーする最大の挽き肉消費企業といえば断然、Burger Kingだろう。

代用肉市場におけるImpossibleの最大の競合相手で、完全植物性のパティを提供している上場企業Beyond Meatも、Carl’s Jr.に独自のビーフレスバーガーを提供している。

シリコンバレー出身のImpossible Foodsは、これまで快調だった。今年のCES(Consumer Electronics Show)では、高級レストランや大手の国際的ファストフードチェーン(複数)とも契約を結んだ

8年前の創業時にKhosla Venturesから700万ドルの支援を受けたImpossible Foods hasは、その後今日まで一部転換社債も含め3億8900万ドルの資金を調達した。最近ではシンガポール政府が支援するグローバルな大手投資企業Temasekや、中国の国有投資ファンドSailing Capital(中国共産党の金融サービス企業Shanghai International Groupが支えている)なども同社に投資している。

これをきっかけにBurger Kingは、代用鶏肉や、Memphis Meatsのような細胞培養肉など、そのほかの代用肉製品にも手を広げていくのか、今後を注目したい。

参考記事

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

「植物肉」バーガーのImpossible Foodsが7500万ドルを調達

カリフォルニア州レッドウッドシティを拠点とする、設立6年目の企業Impossible Foodsが、7500万ドルの資金を調達したことを、先週ひっそりと公表した。ファンディングを主導したのはTemasekで、Open Philanthropyだけでなく以前からの投資家たちであるBill Gates、Khosla Ventures、そしてHorizo​​n Venturesも参加している。

それ以上の詳細については公表しないと同社は語ったが、今回のラウンドによって調達資金はおよそ3億ドル近くに達した。過去にはGV、Viking Global Investors、そしてUBSが参加していた。

Impossibleのハンバーガーは、ヘムを運ぶタンパク質の大豆レグヘモグロビンを用いて作られている。ヘムはあらゆる動物や植物の中に自然に存在する、鉄原子を抱えた分子だ。

同社は、多くの動物由来製品を、植物由来の製品で置き換えたいと明言しているが、現段階では明白に、そのハンバーガーを世界に広げようとしているようだ。この戦略の一環として、同社は5月にカリフォルニア州オークランドに工場を開設した、そこでは毎月100万ポンド(約450トン)の「植物肉」を生産することが期待されている。

ハンバーガーは現在、一部のレストランでのみ提供されているが、Impossibleは自社製品を食料品店に早く供給するためには、動きを早める必要があることを認識したのだ。他社製品であるBeyond Meatのハンバーガーは既に、Whole FoodsやSafewayの数百箇所で販売されている。Beyond Meatは動物性タンパク質で作られた食品の代わりに植物由来の製品を生産する、Bill Gatesによって支援されている企業だ。

先週Beyond Meatは、13州にまたがる600以上のKrogerの店舗でも販売を開始すると発表した。

Impossibleの大型ラウンドは、その野望を考えれば意外なものではない。とはいえTemsakは、まず最初にImpossibleのことを良く理解しているということを示す必要があった筈だ。

Impossibleの創業者兼CEOのPatrick Brownは、この5月、私たちの編集者がホストを務めたイベントで、一般的に投資家たちは、理解していない科学を扱う取引について、十分な勉強をしていないと述べていた。

「私はVC、特に私たちに投資したVCが大好きです」とBrownは語った。「しかし、テクノロジー企業の基盤をなす実際の『科学』に対して、彼らが如何に精査を行わないかは、本当に驚くべきことです」。

「ときどき」と彼は冗談半分に語った、「一緒に仕事をしているVCの中には、私に他の会社の中身を見てくれと依頼してくるところもあります。しかし、実のところそこで私が何を言っても意味がないのです。なぜなら時折私は『もし私があなただったら、そのままお金をトイレに流しますね、どうせお金が無くなるなら、その方が速いし簡単ですから』と言うのですが、その意見は聞かれず、結局取引が行われるのですから」。

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(翻訳:Sako)