タグ: SEO会社
SEOを知らないディレクターがビジネスをダメにする/Webディレクターズマニュアル中村健太氏インタビュー
唐突に始まった企画の対談モノですが反響次第では継続していくかもしれません。
ということで企画の第一弾として、Webディレクターズマニュアルの運営をはじめ、若手(?)Webディレクターとして幅広い活動をされていらっしゃる中村健太氏に、「WebディレクションとSEO」をテーマにお話頂きました。
自身の集客経験から、SEOの重要性を知る
土居:今日は「WebディレクションとSEO」というテーマでお話できればと思います。改めまして中村さん、本日はよろしくお願いします。
中村:はい、よろしくお願いします。
土居:さて、中村さんはWebディレクターの中でもかなりSEOにも精通しているイメージがあります。SEOは独学ですか?
中村:昔は個人でWebサイト作ってアフィリエイトをやっていた時期が何年間かありまして、その時にかなりSEOは勉強していました。今では通用しないような手法も結構やっていましたれどね(苦笑
やっぱりWebで集客しようとか考えていくと、何だかんだでSEOは絶対欠けてはいけないものなんですよね。ですから今でもサイトを作る時にはSEOどうしようっていうのは必ず考えていますし。
幸い、SEOに詳しい専門家の方も周りには多いですので、なるべく時代遅れにならないようにキャッチアップはするようにしています。
土居:なるほど、自分で実践していた時期があったんですね。納得です。
SEOはディレクターの必須スキル!でも知らない人が多すぎる
中村:でも逆に言えば、SEOを知らないディレクター、SEOに興味すら持っていないディレクターが多すぎる、とも思っています。だってWebディレクターがSEOある程度知ってるとか普通のことだって思いますよ。
サイトを作る上で、検索からどうやって集客するのか?とか、どうやったらサイトが検索エンジンに評価されるのか、とか、全く知らないとか考えられないとかでサイト作っちゃったら、クライアントのビジネスをダメにしちゃうじゃないですか。
ディレクションって、突き詰めれば”Webビジネスをデザインすること”ですから。
だから、知ってて普通というか、ディレクターなら必須スキルだと思うんです。デザインとかHTMLとかCSSを知ってて当たり前なのと同じくらい。
土居:確かに、欲を言えば、皆さんもうちょっと最初から考えていただければなー、と思うことはありますね。あとは中途半端な知識で大胆なことをやってしまって取り返しつかなくなったりとか、、
ただ、個人的にはWebディレクターをやりながら、SEOの技術的な領域まで全てカバーするっていうのは至難の業だとは思うんですよね。というか誰にでも出来てしまうのであればもう僕いらないですし。
中村:それはそうですよね。ただ、「ここは詳しい人に相談しておいた方が良いな」とか、例えばそういうことが考えられるだけでも全然違うと思うんです。一番だめなのは、「SEOとか分からないしこれでいっか」みたいなのとか、そもそも最初から何も考えていないとか。
まずは、SEOが必要なのかどうなのか?どこに気をつけなければいけないのか?そういうことにちゃんと考えが及ぶこと。最初はそれが大事だと思います。
SEOとWeb制作と表裏一体
中村:逆に、土居さんから見てWebディレクターに対して何か文句言いたいことありますか?
土居:文句ってわけじゃないですけど、とりあえず、「サイト作って、そのあとSEOしましょう」みたいのをWebディレクターさんが普通に言わないで、とは思いますね(汗)
中村:あー、分かります。Webの制作とSEOを完全に別物だと思ってる、っていうことですよね?でもそこでいう”SEO”って、「昔のSEO会社が作った商品の名前」みたいな感じですよね。
土居:なるほど、まさしくそういうことですよね。そして僕も最初そうでしたし、今でも多くの人たちの中でのSEOって「SEOという名前の商品」なんですよね。
中村:Webサイトを作るときには、必ず最初に「情報設計」っていうのをきちんと考えるんです。どういうコンテンツを用意してそれぞれどう配置するか、とかそれぞれの事柄をどう表現するか、とかも全部含めて。サイトを設計する上で、SEOにも大きく関わる部分ですよね。
土居:まさしく。例えばSEOではサイトを作る前に”キーワードマッピング”みたいな作業をするんですけど、簡単に言えばこういう検索する人がこういうところに辿りつけるように、みたいな全体像ですね。それが、設計段階でのSEOでの肝のひとつになります。
コンテンツ増やすとかリンク増やすだけがSEOではないんですよね。
SEOはまだまだ世間的にはイメージ良くないと思う
中村:僕個人としても、SEO会社さんとかに対してそこまで良いイメージは持っていない、というかぶっちゃけ今でも世間的にはまだまだイメージ悪いって思いますよね(苦笑)。僕もこれまで色んなSEO会社と付き合ってきて、何度か痛い目にあったこともありましたし。
ただ、だからこそ情報はどんどん発信していくべきだと思いますよ。本当はこういう内容ってWebに関わる皆が考えるべきことだと思いますし。
土居:コメントしづらいって言えばしづらいんですけどやっぱイメージは良くないんですね。ただ、僕も同感です。
業界のイメージ良くしよう!とか言うつもりはないですけど、本当はとても難易度の高いチャレンジングな業界で、頑張れば頑張るだけ価値を発揮できる市場だと思っていて、まだまだプレイヤー不足は否めないと思っています。
ですので、皆さんにもっとポジティブに興味をもって頂きたいなとは思いますね。
終わりに
土居:インタビューにご協力頂きありがとうございました。
中村さんは、去年には一躍有名になったWeb系メディアFindjob!Startupの編集長をされたり、Webディレクターズマニュアルという自身のサイトの運営をされていながら、日本ディレクション協会(通称:ディレ協)の会長とか、更に今はBITAという制作会社で受託制作のディレクションをやっていたりメディア運営をしていたりと、かなり幅広く活動されていますよね。
中村:はい、ご丁寧な紹介ありがとうございます。そんな感じで色々と活動していますね。今はBITA以外では、特にディレクション協会での活動に特に力を入れています。
そして最近はそんな中、本も出しまして。
現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール2
著者:一戸健宏/大串 肇/合志建彦/高瀬康次/田口真行/中村健太
監修:中村健太
ナカムラは監修・執筆し、共著としてディレ協の主力ディレクターである高瀬さん、田口さんをはじめとして本当に優秀なディレクターの方々が参加した書籍で、是非皆さんに読んで頂きたい本です。SEOの話題にも一部触れていますので、このサイトの読者の方も是非是非。
土居:執筆に関わった皆さん個人的にも存じていますが、とにかく豪華なメンバーですね、、みなさんポチっといきましょう。中村さんありがとうございました。
あとがき
中村さんはたまにお仕事で一緒になったりしますが、企画、デザイン、HTML、マーケティング、アクセス解析、プログラミング、メディア運営、、とにかく守備範囲がものすごく広いし、それでいてそれぞれの領域について理解もかなり深いし、すごいなあと思っています。
とりあえず、僕個人としましては写真うつりはもう少し気にしてみようと思いました。
こんな感じの企画も少しずつ出していければと思いますので、出て頂ける方いましたら、宣伝告知なんでもOKですので是非お声かけ下さい。この企画が第一弾で終わらないことを祈ります。
当社のSEO事業の組織運営体制や今後の事業方針などについて
土居です。先日弊社代表の高橋のブログにおいて、弊社のSEO事業について言及する記事がありましたので、事業側としてもこのタイミングで、現時点の事業運営の中身について、或いは今後の事業方針についてなどを補足させていただきたいと思います。
※正式な組織上の事業名は「Webコンサルティング事業」であり、社内では略して「WebC」などと称されている事業部ですが、この記事では簡便のため「SEO事業」として説明していきます。
事業部の組織体制について
事業部としては30名ほどの組織で、そのうちお客様にコンサルティングに直接関わるメンバーは20名ほどです。
コンサルティングチーム
メインでお客様と関わる部隊としてコンサルティングチームが存在しており、それは3つのグループに分かれています。それぞれ総合職6~8名程度で構成されており、14年度入社新卒から社歴7年のベテラン、中途入社メンバーまで幅広いメンバーが所属しています。
それぞれのグループにはグループマネージャー、サブマネージャーが1名ずつ配置されています。大型のプロジェクトや難易度の高いSEOには必ずこのラインのメンバーが関わることになります。社内で開催しているセミナー講師なども担当しています。
また、3つのグループとは独立してチーム横断で提案支援や技術監修を行うベテランメンバーが数名おり、進捗状況や成果状況、難易度に応じてプロジェクトに参加します。
コンテンツ制作チーム
コンサルティングチームとは別に、コンテンツ企画・制作チーム(内製)があります。チーム管理者やディレクター、ライターなどで構成されております。お客様のサイトに掲載するコンテンツ制作のお手伝いや、コンテンツの企画、ディレクション、品質管理など全て内製で行っております。
技術開発チーム
またバックエンドの技術支援として弊社開発室の技術者によって構成されるSEOチームがあります。現在は事業の中心となる管理システムの構築・メンテナンスや、各種SEO業務支援ツールの開発を行っており、今は今後一般向けに公開予定のインハウスSEO支援ツールなどの開発に従事しております。
サポート、営業支援
アルバイトスタッフ含めた6名からなるサポートチームがあり、コンサルティングチームの業務推進やデータ管理などを行っています。他で1名、リード獲得のためのプロモーションを監修しています。
管理
それらを総合して私が監修を行っており、顧客獲得やアライアンス関連などの責任者が別におります。最近受注の調子が良くて活き活きしていると社内では評判です。
現場のSEOスキルについて
グループマネージャーやサブマネージャー、一部の一般メンバーは僕がずっとSEOのスキル教育を行ってきました。現時点のレベルとしては、サービスの性質としてよほどイレギュラーなものでなければ彼らの独自でほぼ間違いのない実装提案が出来ます。また、僕なんかよりも圧倒的に場数を踏んでいますので細かい知識まで含めれば僕が知らないようなことも結構知っていたりします。
最近、僕が関わることなく彼ら自身がリニューアルプロジェクトに関わらせて頂いたサイトをいくつか改めて見ていましたが、細かいところの実装まできちんと配慮されていて、僕が見て何ら文句のない仕上がりになっていてちょっと感動しました。
その他のメンバーは彼らのアシスタント業務をやりつつ、高難易度でないプロジェクトの担当などをグループマネージャー監修のもと手がけています。
その中には弊社への内定者としてインターンとして業務に関わっているメンバーが数名おり、学業の傍ら、既にWebやSEOのトレーニングを一定以上積んでいます。彼らが入社する頃には、少なくとも検索エンジンに関する話や基礎的なSEOの話は特に間違いなく出来るというレベルにはなっているはずです。
教育・育成について
ここ数年はここでとても苦労してきました。特にこの1年はお前らどんだけ研修とかグループワークやってんだとツッコミを入れたくなるくらいそこに注力しています。
リンクを使うのであればリンクを付加価値としてお金を頂けます。僕らはリンクを使わないことにしましたので、それ以外で特別な価値を出さなければなりませんが、それを事業として組織的に行っていくことは、とても大変なことだと実感しています。
育成方針
組織がある程度大きくなると、「顧客窓口は君たち」「SEOのリサーチや提案は君たち」「アクセス解析は君たち」などとどんどん分業が進みがちです。そちらの方が教育面でも実務運用面でも圧倒的に効率良くなるためです。
弊社は今のところ「とりあえずみんな全部出来るようになって」です。はっきり言って無茶苦茶です。効率は悪いし時間もかかります。自由度が高すぎて個人の管理もしづらいです。ルール化や標準化を進めにくく、かつ属人的です。
とは思っていましたが、腰据えてやってみると意外にみんな育つものだなあと実感。僕も含めて、まだまだ成長過程ではあるのですが、広く与えることでしか得られないものは多いのでしょうね。
弊社が本当に恵まれているなと思っているのは、数年かけて勉強して一人前と呼べるレベルになった人材の離脱が皆無だったことです。事業部を異動したり職種転向した人間も数名いますが、とにかく社内にいることが大きいです。これがなければ大きな転換はスキル的な問題でやり切れなかったと思います。
育成カリキュラム
関わる全ての知識を高レベルに理解することなどよほどの天才でなければ絶対無理だと思います。仮に知識が追いついたとして実体験なき知識では現場で戦えません。なぜなら知識とは基本的には理想形をベースに体系化されますが、全てが理想的に運用できるケースなどほとんど存在しないためです。
現在は3カ月タームで7つの分野での基本研修カリキュラムを組みワークショップや座学研修、実務研修、事例研究などを行っています。全員が一気に全分野の学習をするなど不可能ですから、得意分野や興味の強い分野から優先的に研修を進めています。
その他、開発室メンバーから技術研修を受けたりなどの機会も別途あります。
ただし本当に知識がノウハウとして身につくのはOJTでの実務経験をどこまで積み、成功体験を蓄積できたかに尽きます。お勉強だけ出来てもダメなわけです。
プロジェクト運用体制について
プロジェクト規模の大きさや難易度によって様々ですが、プロジェクト毎にアシスタント含め3~5名の担当者をアサインし、リサーチや提案、レポーティングなど分担して行うのが一般的です。
本当はもう少し小回り利くように少人数にも出来るのですが、どうしてもSEOの提案クオリティは担当者に依存しがちで、弊社においては能力も個人の能力に依存しがちですので、個人への依存度を下げる、という意味でこのようなスタイルを採用しています。
採用活動について
絶賛募集中です。中途採用についても随時受け付けております。新卒採用につきましては短期インターン、長期インターン含め随時募集しております。
- 中途採用:コンサルタント | 採用情報 |ヴォラーレ株式会社
- 新卒採用(短期インターン):ヴォラーレサマーインターンシップ2014
- 新卒採用(長期インターン):Webコンサルタントインターンシップ募集
もし一緒にやりたいという人いたらご連絡ください。→ヴォラーレ採用サイト
営業活動について
事業部全体の活動の中で、顧客獲得活動にかけている時間比率はどちらかと言えば少ない方だと思います。新規受注、という優先度は現状ではそこまで比重高くしておりませんが今後の組織の成長に伴い少しずつ拡大していく予定です。
基本的な顧客獲得活動
既存のお客様やお付き合いのある企業様からの追加注文やご紹介、サイトへのお問い合わせが比率としては大半です。次に挙げるセミナーを通じてのご依頼もありますが、そこまで割合としては大きくありません。
セミナー活動
セミナーにお越し頂いてその後に直接お客様として発注を頂けるケースはそんなに多くはありません。多くの企業様と情報発信を通じて接点をもっておきたい、自分たちのことを知っていただきたいというのが主目的です。
もちろんビジネス上の目的としては営業活動に一切反映させないわけにはいけませんので、「へー悪くないね」と思って頂いた暁にはどこかのタイミングで仕事を頂ける、或いは周囲の方が困っていたらご紹介頂けるととても嬉しいです。
セミナー終了後にゴリゴリ営業かけまくるんじゃないの、みたいな心配をされる方は多くいらっしゃいますが、それはもともと営業リソースを豊富に有している会社が出来ることで、それは弊社では出来ません。
電話営業
現在、弊社には「営業部」的な役割の部署がありませんので基本的には行っておりません。
過去に接触させて頂いた企業様への「最近いかがですか」的な電話アプローチをするほか、通常業務中に目に止まった「これSEOもっと頑張れるでしょ」と激しく思ったサイトの運営企業様にプッシュ型の営業をさせて頂くケースが稀にあります。
とは言えここ最近の平均事業部全体での総コール数が月間100件とかでしたので、実質ほとんどの企業様にはないと思われます。弊社からのプッシュ営業がありましたら是非心優しくアポを頂けますと幸いです。
やっていないのは電話営業が嫌いとかダメだとかそういう意味ではなく、その時間を教育側に投資したいというのが主な意図です。
今後の事業が目指す方向性について
ある程度、市況や組織状況の変化に柔軟な組織運営をしていこうと思いますが、基本的には大幅な売上シェア拡大!年々200%の急激成長!などというものを主目的に据えることはありません。組織的に無理の発生しない程度に、ただし堅実な売上成長を目指します。
企業としての売上比率は徐々にインターネットメディア事業や今後発足するであろう新たな事業に”相対的に”移っていくことになる予定です。
事業としては、売上というもの以上に、自分たちのソリューションを更に深堀りしつつ徐々に拡張し、より多くの企業様のWebの課題をもっと高いレベルで解決できる組織を目指しています。
単に技術的な視点でのSEOのアドバイザリーにとどまらず、大局でのSEO戦略設計、コンテンツマーケティング支援、アクセス解析に基づくサイト改善、ユーザーテストに基づくUI改善、広告運用支援などの周辺領域にも、ノウハウを蓄積しながら徐々に手を広げていきます。
まとめ
長くなりましたが、1年後や2年後には今よりも更に強いソリューションを提供できているイメージしか湧きませんので、今後共ご期待頂けますと幸いです。
“成果報酬SEO対策”のビジネスモデルの良し悪しと、これからの形
「成果報酬SEO」「成果報酬SEO対策」とかって昔からランクチェックしてるキーワードを、数年前にサービスメニューから外してここ何年か圏外にあるのがなんか気持ち悪かったのでその辺のワードでひっかかるように記事を書きます。公開から3日経って1ページ目にひっかからなかったらこの一文は恥ずかしいので消します。
成果報酬型のSEOサービスの特徴
検索結果に掲載されるランキングにもとづいて報酬が決められるタイプの契約条件です。順位が上がらなければお金はかからない、順位が上がった分だけお金がかかる、という、「このワードで上位表示したいです」というニーズを持った人にしてみたら普通に考えてこれ以上ないくらいに理にかなったサービス形態でしょう。
一般的に提供されるサービス内容
基本的には内的なチューニングを行った上でリンクによる上位表示を行うことが一般的です。多くの事業者では1KWのみの受注は行わず、周辺の掛けあわせKWなどを合わせて受注して、なるべく最低限は報酬が発生する条件を保ちます。
「1KWだけじゃなくて、色々複合語も対策しておくとCVにつながりやすくなりますよ」「1キーワードだけに焦点あてるより、複合語も含めて対策したほうが逆に上がりやすくなりますよ」「複数やれば単価下げますよ」ということでまあそれっぽい理屈は通ります。
もちろん大規模なサイトでも成果報酬型でやってる場合はあって、数百キーワードとか数千キーワードをキーワード毎に低単価で成果報酬として、上限額を設けて受注する感じでしょうか。
1ワードあたりだいたい数千円~数万円で、全部1位とかになると報酬額が数百万とか千万とかになってしまうので、それを上限200万円でカットするとか。最近はあんまりこういうのはそんなに多くないと思いますので今回の話題の対象からは外します。
成果報酬というメリット
さて、成果報酬とか成功報酬とかいうのは聞こえが良いだけではなく、普通にそれがSEOのサービスとして成立するのであれば、この上なくビジネス的には合理的なモデルだと思っています。
営業活動上のメリット
受注ハードルは低い
「上がるまでお金かかりません」なので初めてSEO会社に依頼する人とかSEOについてそこまで知らない担当者の方でも非常に導入ハードル低く始められます。
営業マンのSEOスキル教育をそこまでしなくて良い
こういうこと言うと怒られるかもしれませんが普通にそう思います。基本的には「SEOで何が重要か」「サービス内容とその価値」「他社はどういうことしてるか」「実績」「料金など諸条件」とかその辺がちゃんと語れれば相手を間違えなければ売れます。
つまりそんなにSEO詳しくなくても売れます。そのため何も知らない人でも売れてしまうという怖さもあります。しかもリンクで上がる時代はそれで十分まともな効果出ていました。
売るのは割と簡単、上げるのも割と簡単、それが拡大した結果が2000年代中盤~後半の上位表示至上主義のSEOビジネスだと勝手に思っています。世間的な需要の盛り上がりに対して、参入障壁があまりに低すぎたんだと思います。
裏方に回れるので代理店拡販がしやすいし、代理店も成果報酬だと売りやすい
リンク中心のSEOビジネスの一番のメリットって、誰でも売れるしどんなサイトにも(顧客を選ばずとも)業務を遂行できることです。コンサルティングは多くの場合、裏方ではあんまり上手く行きません(僕らが不器用なだけかもしれません)。
販売力はあるけど専門チームを持っていないとかリソースがないという企業からすれば、そういう会社が裏方に回ってくれれば、こんなに手軽に売れて粗利確保できる商売もなかったわけですね。
代理店も成果報酬という形態であれば顧客に提案することに大きなリスクを取らなくて良いという考えのもと、積極的に販売してくれたりします。
運用上のメリット
ほとんどの業務を標準化できる
初期の内的チューニングと継続的な顧客サポートを除いては基本的にはリンクの設置とメンテナンスが運用業務の大半を占めるようになります。
ですのでほとんどが自動化、或いは管理者の指導やマニュアル化によりアルバイトとか新人社員などのオペレーターで運用可能なレベルになりますので、標準化を突き詰めることでコストダウンが可能です。
また、同じ理由から、全体的な運用規模が大きくなったとしても業務拡大は比較的用意です。
クライアントに実務力やリテラシーをそこまで求めなくて良い
コンサルティングとかホワイトハットとかそういうのをやろうとすると、基本的には相手がある程度のWebやSEOの理解がある、あるいは知識はなくてもやっていくだけの意欲がある、というのが最低限の条件になります。そうでないところに売り込むとお互い不幸になります。
リンク中心、かつ成果報酬ということであれば、「全部任せるから、やってよ」でも仕事ができますし、クライアントからすれば、業者に任せたら勝手に順位があがったよ、上がるまでは一円もかからなかったよ、ってことで良いことだけです。
報酬体系上、クレームにはなりにくい
かかるのはお金だけではなくて時間による機会損失とかそういうのもありますので、単純にそうとは言い切れませんけど、ただ「上がるまでは業者側も請求できないから」というのは多くの人が納得できる理屈ですのでそういう意味では防衛線になるとは思います。
案件単位ではなくて共通のインフラに一定の投資を行える
リンクビジネスの場合、営業関係の人件費とか広告宣伝費などの販管費は別として、純粋な原価となるものは何かといいますと、
リンクベンダーを使わず自社で内製する場合
- リンク掲載用サイトを管理するための管理システムの構築&メンテナンス(※)
- ドメインを買ってサーバーを借りたりする
- サイトに掲載するコンテンツ用のテキスト
- レポートや報告書等を作る
- お客さんの対応をする
※:さすがに全部ベタで作らないでしょうしリンク一括削除とかも出来ないと大変ですし
リンクベンダーのリソースを仕入れている場合
単純に仕入れとして原価が発生します。レポート作ったりを自社でやるならその分の工数も原価となります。自社が成果報酬で販売するのであれば仕入れ先にも同様に成果報酬で依頼するか、固定費の代わりにめちゃくちゃ安くしてもらうかどちらかです。
大きくはこのあたりが原価になりますが、このように一定のインフラ投資を行い、一定の営業獲得コストで案件が取得できれば、あとは上がるキーワードが上がってそれを維持できれば投資した分を回収できる、という非常に分かりやすく優秀なビジネスモデルだと思います。
今でこそ、リンクに対しては結構気を使って運用しないといけなかったのですが、昔はほとんどが「色んなクライアントのリンクが共用で掲載されている」形式でしたので、そういう場合、一定のリンク用インフラを構築したら、それを最大まで稼働させていくことで相当な利益を取れていたはずです。
共用のリンクでいくらでも上げられた時代はSEOの営業利益率60%とか70%なんてのはザラだったと色んな人から聞きます。もちろんPL見たわけじゃないのでどこまで本当か知らないですけど。
成果報酬というスタイルのデメリット
もちろん良いことばかりではないのですね。というかそれですべてが上手くいくならみんなそうするのですがそうしないのは「上がらない」とかそういうレベルじゃなくて色々な問題があるわけです。
どちらかが損をする場合も多い、というか報酬の妥当性とか成果ポイントってそこだけ?という議論
依頼者が損をする場合
そこまで難易度の高くないワードであれば、指定ワードの上位表示ってタイトルタグのチューニングくらいで達成されることも多くあるとは思っております。しかし、掲載順位をもとに報酬が決まるということであれば、期間内の報酬はその掲載順位に従って支払う必要があります。何をしているかではなくて何位になっているかで報酬が決まるということの発注者側のデメリットはこういうところでしょうか。
あとは何ヶ月もずーっと上位表示が出来ていなくて今後もすぐには出来そうになくて、報酬発生していない状態で十分なサポートをとかいってもなかなか動きにくいのも業者側の事情としてはあり得るかなと思います。
SEO業者が損をする場合
逆に、どれだけ周辺KWでのランク改善やコンバージョン数の改善が起きていたとしても、特定ワード以外の成果は報酬には反映されません。
ランキングが上がって一定の成果報酬が安定して発生しているので、成果報酬だけどそういうとこまで真面目にやってますという会社さんはそういう場合は損します。
(というかそういう会社はおそらく成果報酬というスタイルをあまり取らないと思いますけど。)
もっと妥当な”成果”ポイントはないものか、とか考えたとしても、目に見えるSEOの改善というのを直接的に反映させるのが検索結果上のランキングだったりしますので、
トラフィックとかCV数とか言っても「これ厳密にどこまでがSEO会社の成果か難しいよね」「仮に他のプロモーションの影響でオーガニック経由CV伸びても成果報酬になるのってなんか違うよね」っていうことでだいたい話が合うことは多くありません。
お互いに結果的に損すること
「このキーワードの順位が上がる以外は割とどうでもいい」という割り切りを持って臨むのなら良いと思うのです。でももしそうでないのであれば、着眼点を必要以上に狭めることになるだけなのです。
そのキーワードの順位に直接的に関わること以外をどうでもよいとするのであれば、SEOとして行うべき施策の大半は価値のない施策となります。業者側も、報酬をもらうことを優先して考えないと商売になりませんので、見るべき視点もその周辺のみに絞られてしまいます。
するとそこで関わる人材が得られるスキルや蓄積される知見も限られます。だから何年やっても上位表示すること以外のスキルが上がらないのですね。そしてリンク使って上位表示できるできないの知見は、その1年後に使えるスキルでない可能性も高いのです。
結果としてそういう担当者とやり取りしていてもクライアント側が得られる知見は限られてしまいます。そしてその知識が正しいものという保証はどこにもありません。その場合、そこで費やした時間とお金は投資ではなくて浪費になります。
成果報酬SEOのこれから
成果報酬、とか成功報酬、とかいうのは単なる報酬条件でしかありませんので今も昔も今後もないわけですが、リンク中心の上位表示SEOが衰退するのに伴い、成果報酬型のSEOビジネスは衰退していくというのは断言できます。
あくまでも顧客にとって採算の取れ得る報酬の範囲内で単価を調整し、上位表示型SEOをビジネスとして成立させるだけのリンク用インフラの開発・運用コストは高まる一方で、更に上位表示達成率や安定性が劇的に改善することは時代の流れからほぼ見込めません。どんどんコストは膨れ上がり、売上期待値が下がるわけです。
作ったはいいけどリンク用サイトのインデックスがゴソっと消されたり、既存のリンク運用システムがあまり成果に貢献しないので一定期間で入れ替える、パターン検出のリスクヘッジとして新しいタイプのものを構築していく、など皆さんが思う以上に結構色んなコストかかるわけですね。
基本的にはGoogleはもうリンク単位ではなくてネットワーク単位でつぶしに来ますので、その検出を避けながら構築・運用しないといけないのです。外から見ている以上にめちゃくちゃ大変です。
「順位による成果報酬」というビジネスは、ほとんどの場合、リンクを駆使してある程度の上位表示成功率が維持できる前提で成り立つサービスです。昔と今は状況が違います。よほど顧客を選ばない限り、あるいは誰かに嫌われる覚悟で営業しないは上手くいかないでしょう。
上位表示が達成できない、達成しても維持できない、その場合は報酬も維持できず顧客も維持できません。どんどん受注単位のLTVが下がるわけですね。
その結果、金額や条件をよほど業者側の都合に合わせて設定しない限りは、徐々に投資回収率80%とか60%とかそれ以下の投資をし続けることになっていきます。それはパチンコとか競馬よりよほど回収期待値は低い投資です。ビジネスとして採算が取れなくなってくるので、何かしら方針を変更するなどの必要が出てくると思います。
では、どう変化していくか
「構築型」のリンクビジネスへの移行
分かりやすいリンクビジネスの移行形態はいわゆる「構築型」とか呼ばれるものです(呼ばれてるのかな?)。このサイトにリンクするために何サイト作って何リンクずつ貼っていくから1サイトあたりいくら下さい、みたいなのをパッケージなりオンデマンドで提供するようなタイプです。
リンク構築するのにかかるコストが一定でかかるので、価格設定もある程度明確にできますが、成果報酬というスタイルは逆に一定コストが確定してしまう分やりにくいです。とはいっても数年前から既にこういう形のものは多くありまして、別に新しいカタチというよりも今では割と標準的なスタイルだと思います。
ある程度コストを許容できるのであれば、大規模にリンクネットワークを展開しないのですぐにペナルティ受けないようにやることはやり方によっては今でもぶっちゃけ可能だと思います。他クライアントとの乗り合いとか量産型ネットワークはさすがにもう厳しいでしょう。
結局は「コスト合えば」というところが一番のネックかなと。で、もっと言えば、企業サイトの場合は普通にリンク集めた方がてっとりばやいですよ、という機会は多いと思います。少なくとも僕が運営者ならよほど厳しいジャンルじゃなかったら買いません。
コンサルティング系サービスへの移行
リンク中心でなくなる以上は、SEOを事業としてやるのであればリンク以外で頑張るしかありません。そうするとおのずとコンサルティングスタイルになるわけですが、そうすると特定キーワードの上位表示による成果報酬というのは業者側の都合でやりたくありません。
リンク以外でSEOやろうとすると、基本的には特定ワードの上位表示以外にやらないといけないことが腐るほどあるからです。逆に言えば、大半の業務はそのキーワードの上位表示に直接的に関わる業務と異なるところにあります。そのため、先ほどお伝えした通りに発注者、業者のどちらかが理不尽な損をしない着地点を決めるのが難しかったりします。
こうした理由で成果報酬は基本的にはあまり妥当ではないですしコンサルティングで成果報酬ってあんまり聞かないですね。条件がほんとにバチッと合うならそれでも良いでしょうけど、お互いに企業としてかなりのコミットをする前提でないとそれはやるべきではないと思います。
ただ成果報酬とかそういう以前に、リンク中心でずっとやってきた人たちがこちらに移行するのは、色々な問題があってとても大変です。移行というかもはや完全に別事業です。なので一部そういう要素を取り入れつつ、薄めていきながら教育しながら採用頑張りながら売上の移行を頑張るということです。ぶっちゃけ大変です。
以上、特に結論も何もありませんが、経験談も含めてお届けしました。
「一覧ページに掲載するリスト数は?」「内部リンクのパスってどう指定すればいいの?」などの質問にSEO現場のプロが答えます
先日schoo(スクー)さんにて、SEOの放送を行わせていただきました。SEOを勉強し始めたばかりの方、制作会社のディレクターさん、SEOを外注されているWeb担当者さんなど、「ホントはSEOのこともっと知らなきゃいけないんだけど・・・」といった方むけに、サイト改善のエッセンスをかいつまんでお話しました。
録画:http://schoo.jp/class/709/
スライド:http://www.slideshare.net/motohojitsukawa/seo-for-35748590
放送では生徒(視聴者)からコメントや質問がもらえて、ライブでやりとりしながら進められるという仕組みになっているのですが、ありがたいことに沢山の質問をいただき、ああやっぱりこういう所が気になるんだなというところが実感できました。その場で答えられなかった質問もありましたので、講義のフォローアップとして気になる人の多そうな質問をピックアップしてお答えします。
今回ピックアップした質問
技術的な質問
・個人サイト(自営店舗)を自身で運営しています。季節によってサイトを訪れるユーザーの目的となるキーワードが違うことが想定される場合、HTMLタグの対策キーワードをコロコロ変えてもいいものなのでしょうか?
・一覧ページに掲載するリスト数はどのように決めていますか?
・内部リンクをhttp:// から指定しろというSEO指示を受けたことがありますが大きな意味はあるのでしょうか?
・見出し及びリンクの「画像置換+altタグ」か「文字+CSS3装飾」の選択は’リンクの重み付け’に影響を及ぼしますか?
・descriptionの文字数の目安ありますか?
SEO会社一般に関する質問
・やはり個人でやるのと、業者に頼んでやってもらうのとでは、全く違うのでしょうか?
・良質なSEO会社の見極め方を教えてください。
・今後、Googleの仕様変更などにより、SEOの在り方やSEO事業の存続に影響はありますか?悪質なSEO業者が駆逐されるのは当然として、真面目にやっている業者はどうなのでしょうか?
ヴォラーレのSEOに関する質問
・SEOコンサルをする場合、コンテンツの提案はどんな事をしていますか?
・SEOをバリバリ頑張るのと、広告含めた予算のバランスはどう提案されてますか?
その他
・SEOにおいてschooのここが素晴らしい!というのはありますか?
・参考する書籍があれば教えて下さい。/ おすすめのSEO本はありますか?
技術的な質問
個人サイト(自営店舗)を自身で運営しています。季節によってサイトを訪れるユーザーの目的となるキーワードが違うことが想定される場合、HTMLタグの対策キーワードをコロコロ変えてもいいものなのでしょうか?
店舗サイトということは、商品を販売する小規模なECサイトか、店舗への来店をうながすような案内サイトでしょうか。実際に見てみないことにはわかりませんが、季節によってユーザーの検索ワードが代わる場合でも、特定のページに含むタグをコロコロ変えることはあまりおすすめできません。
検索エンジンの評価はURLごとに各キーワードに対してひもづけられるので、時期によってタグを変えてしまうと、各キーワードに対してどういった評価を下せばいいのか?ということが検索エンジン側で適切に判定しづらくなってしまいます。
具体的にどのような内容なのかは分かりませんが、例えば対策としては、ユーザーが検索するであろうキーワードが季節ごとに複数分かっているのであれば、それに対応するページをそれぞれ作成し、いつ、そのキーワードで検索されても対応できるようにするのが良いでしょう。毎度毎度タグを変更する必要もないですし、検索エンジンからの評価も安定します。
一覧ページに掲載するリスト数はどのように決めていますか?
特にSEO的にいくつであるのがベスト、という一般的な正解はありません。一覧ページにどれだけ個々の情報を掲載するのかによっても判断は変わるでしょう。
基本的にGoogleはページャーでつながれた一連のページはひとまとめに処理しようとしてくれます。ただしリストに掲載された個別のページへのリンクをクローラーが回りやすいかどうか、という点で言えば、あまり細かく切り分けてページャーで遷移させまくるというのはクローラビリティの観点からあまり良い状態とは言えません。
かといってあまり1ページあたりの掲載数を多くし過ぎるとページの読み込み速度に影響を与えたりスクロールして閲覧するのに苦労したりとユーザビリティに影響を与えたりもするので、「掲載して問題ない範囲で多めに」というのが一般的な判断軸としては無難かなとは思います。
内部リンクをhttp:// から指定しろというSEO指示を受けたことがありますが大きな意味はあるのでしょうか?
相対パスではなく絶対パスでリンクを指定するという話ですね。これが実際にどういう意図で指示されたものなのかは不明ですが、いくつか意味は考えられます。ここでは詳細は割愛します。
- Googleが絶対パスを推奨しているため
- サイト内でクローラーが発見するURLを統一するため
- コンテンツを自動で無断転載されたときなどにリンク飛び先のURLを自社サイトに戻すため
などでしょうか。とは言え絶対パス、相対パスによるSEOの効果の差異はほとんどのケースではほぼ皆無と考えて良くて、あくまで運用上の都合やコストなどを優先させるべきという考えで問題ありません。わざわざ全ての相対パスを絶対パスに書き換えなんていう作業は決して必要ありません。
見出し及びリンクの「画像置換+altタグ」か「文字+CSS3装飾」の選択は’リンクの重み付け’に影響を及ぼしますか?
リンク1本は1本なので、そのリンクが受け渡すパワーとしては変わらないと考えて良いと思います。また、テキスト理解という意味でのベストプラクティスを考えれば「文字+CSS3装飾」が正解ですが、画像置き換えも一般的に広く浸透している技術なので検索エンジンが問題なく処理してくれる可能性が高いと思います。
ただリンクのパワーの問題というよりは、見出し等でいちいち画像を読み込ませるのか、という意味で考えるとユーザビリティ上及びSEO上の影響が出てくる可能性がなくはないかなと思います。
結論としては、画像によるビジュアル的な表現が必要な場合には見出しに画像を使用するで全く問題ありませんが、CSSでの装飾された文字で十分なものであればテキストで記述しましょう、といった判断で良いと思います。
descriptionの文字数の目安ありますか?
meta descriptionについては特にSEO上の重要な加点になる要素ではありませんので、あくまで検索結果上での見え方を重要視すべきという考え方で良いと思います。つまり考えるべきポイントは検索されそうなキーワードが含まれるか(太字表示されるため)、であったり、内容が理解できて検索結果でクリック候補に入れてもらえるかどうか、などです。
その上で文字数については、表示文字数も考慮すれば50~100文字くらいであれば問題はないかと思います。スマートフォンの検索でのアクセスが多い場合にはスマホの検索結果表示も意識して、前半50文字程度でキーワードが含まれ内容が理解できるように工夫すると良いと思います。
SEO会社一般に関する質問
やはり個人でやるのと、業者に頼んでやってもらうのとでは、全く違うのでしょうか?
業者に頼むメリットってなんですか?という質問と捉えて回答します。まず当然頼む会社によってまったく異なりますが、色々なサイトに実務で関わった結果として得られた知識や経験の有無は大きいかなと思います。
サイトの構造をこうすべき、SEO上この施策は影響が大きい、小さい、意味が無い、逆効果、などの要件については、やはり実際にどのくらいサイトのSEOに取り組んできたか、検索エンジンの特性や動向を理解しているかによって理解レベルが変わりますので、実績のある会社に頼むのであれば「成果が出る可能性が高い」というメリットは享受できるかと思います。
特に大きなサイトのSEOを行うのであれば、忙しい担当者が聞きかじりの知識でどうにかなるほど簡単なものではありませんし、改修に費用がかかったり、現状のトラフィックに悪影響を与えるなどのリスクがある中で自分の知識だけを信じて改修に取り組んでいくというのは相当な勇気が必要だろうと思います。
もちろん中にはSEOの専門家並みとかそれ以上の知識を持つインハウスSEO担当者の方も一部いらっしゃいますが、全体から見ればごく稀なケースです。
ただもちろんコンテンツの良し悪しやその内容がより重要性を増す中で、そのサイトのサービス自体の専門家ではないSEO会社がそうした全て代行するというのは多くの場合は現実的ではないですし、そこはうまく分業するところかなと思います。
設計や仕組みづくりなど専門的な知識や経験が必要な部分に関しては必要に応じて専門家の知見を利用し、自社サービスに大きく関わるコンテンツについては社内でリソースを確保して体制を作るというのが理想的かと思います。
良質なSEO会社の見極め方を教えてください。
一般的にお答えするのは難しいです。各社とも得意・不得意が必ずあります。そして会社単位ではなく実務担当者が誰かというレベルでも大きな差が出ます。個人的には”相性が良いかどうか”というのが正直長く取り組んで結果を出すコツなのではないかなと思ったりもしていますが、もし選定しなければならない立場にあるのであれば、選ぶポイントとしては
- SEOに取り組むことによって何を実現したいのか(上位表示、何位にしたい、とかではなく、ビジネスとして何を達成したいのか)、という具体的なゴールを持つことと、それを担当者に伝えること
- それに対して「具体的な」解決策を提示してくれるかどうか
- 相手の会社の得意な領域、不得意な領域について率直な回答を求め、明確な回答を得られるか
- どのような仕事の進め方をするのか、それは現実的に上手く行きそうか
- 提案された内容に、「なんかすごそう」「プロっぽい」とかそういうレベルではなく、理解して納得して取り組む価値があると思えるか
- 取引条件が合うかどうか
こうしたことでしょうか。
※参考※
・SEO会社って何を基準に比較・選定したら良いんですか?
・[寄稿] 元インハウスSEO担当者が語る、失敗しないためのSEO会社の選び方、付き合い方
※編集者注:
全てにおいてこの会社が一番良いです!という会社は知るかぎりは思い当たりません。
ちなみに営業担当者のレベルで言えば、「実績があります」「ノウハウがあります」「最新のアルゴリズムの動向を把握していますので常に最適な状態を保てます」「○○(大手)さんのSEOやってます」「ペナルティ受けたこと一回もありません」みたいな自社の営業トークと自慢話や”フカシ”しか出来ない担当者であれば、担当者を変えてもらうか会社を変えるかはしたほうが良いかなとは思います。
今後、Googleの仕様変更などにより、SEOの在り方やSEO事業の存続に影響はありますか?悪質なSEO業者が駆逐されるのは当然として、真面目にやっている業者はどうなのでしょうか?
既にかなり影響はでてきていると思います。かつてのような人工リンク一辺倒のやり方で継続的に上位を維持できる可能性は年々低下傾向にありますので、SEO会社全般としても取り組み自体をリンク以外にシフトしなければならない状況にはあります。
同時に市場の認識も変化して、リンク中心ではない手法のSEOを行いたいという企業も少しずつですが増えてきておりまして、リンク以外のノウハウが自社にない状態では、すぐに別方向にピボットも難しいのでそうした会社は苦しいのではと思います。
逆にリンク中心のSEOで一定以上の成果をあげられる専門会社は今でも存在していますし、今後も一定数は残ると思います。ただし、それはそれでかなりの覚悟を持ってやられている会社でなければそうは出来ないと思いますので、そういう会社はかなり少数だと思います。
※編集者注:
実際には、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、最近は事業をシフトするか、撤退、事業譲渡、倒産、といった動きが目立ちます。
Googleの仕様変更によってSEO自体がしづらくなるかというと、特にそういうことではありません。仕様変更によって使えなくなった手法はたくさんありますが、逆に言えばそれだけです。
SEO上で考慮すべき項目は数えきれないほどたくさんありますし、多くの場合は優先順位も明らかです。それを一つ一つ整理して提示して、実現可能なところから実行していくだけです。
※参考※
・自然リンクを狙ってSEOの成果を出せる人は普通にスゴイと思う、という話と将来的なSEO事業の向かう先について
・Googleがアルゴリズムを変更する目的とSEOの役割
・“ホワイトハットSEOが上手くいかない”という人へのアドバイス
※編集者注:
リンク→リンク以外への転換については、個人事業や少人数の組織ならまだしも、組織規模が大きくなると更にいろんな障壁があり本当に難しいと思います。既存の販路(特に代理店への依存度が高い場合)、既存の人材スキル、スキルを持つ人材の維持(離職防止)、新規採用、教育、標準化、リンク用インフラの処理、既存サービスの顧客、ほかにも色々と大きな障壁があります。外から見ているよりも「リンク中心のSEOから、リンクを使わないSEOをお金をもらえるレベルで組織的に提供するようにシフトする」ことはそうそう簡単なものではありません。
大げさに言えば、SEO事業としてくくっていても、それぞれはビジネスモデルとしてほとんど別物です。つまり単なる方向転換、ではなく既存のビジネスを一度破壊して新たに再構築するくらいの覚悟が必要なことだと認識しています(もちろんこれはもともとの状況にも依るのでしょうけど)。
と、ここ数年は本当にこのビジネスモデルの移行をしていくにあたり僕自身も色々大変な思いをしてきましたので長々と補足しました。誰かが知ってるとか出来るとかでは全然ダメで、みんなが出来る必要がある、それがビジネスとして成立する、というのが本当に大変なことです。そしてメンバー個々人のレベルの引き上げという意味では今後も際限ないのでまだまだチャレンジングです。
ヴォラーレのSEOに関する質問
SEOコンサルをする場合、コンテンツの提案はどんな事をしていますか?
もちろんサイトによってまちまちです。ただ、面白いことをやりましょうとか流行りの手法を使いましょうとかそういうのは違うと思うのですね。一つ一つ整理して、必要なコンテンツを洗い出して作っていくように地道な提案をしています。あまり派手なことは提案しません。
例えば既成品を販売するサイトと、オーダーメイドで作って販売するサイトでは同じテーマでも必要なコンテンツは異なります。情報収集期間を長くとるサービスを紹介するサイトと、ふと困った時に探して選んで見つけて申し込むようなサービスを紹介するサイトでも、コンテンツの戦略も重要性も大きく変わります。
自分のサイトに来て欲しい人、彼らが知りたいこと、彼らに知ってほしいことをまずは明確にして、それは良質な自然リンクの獲得につながるものなのか、或いは商品を比較選定される上でのポジティブな材料と成りうるコンテンツなのか、例えばそういうことを考えながらコンテンツを考えていきます。
※参考※
・Webサイトに必要なコンテンツとSEOについて
・「ユーザー」から出発するWebコンテンツ企画の5ステップ【基本編】
・元雑誌編集者が語る、あなたの”コンテンツマーケティング”が上手くいかないワケ
SEOをバリバリ頑張るのと、広告含めた予算のバランスはどう提案されてますか?
当たり前っぽい回答ですが期待できそうな投資対効果による判断となります。
SEOに取り組み、自然検索流入を改善することで大きな成果を上げられる可能性が高い(伸びしろが大きい)のであれば、SEOに積極的に投資してもらうように提案します。分かりやすい例では、規模の大きなコンテンツなのに実装が甘いために相応な検索流入が得られていない、リスティング広告には月に500万円投資している、であれば、短期間で一気にサイトにテコ入れしてSEO側の改善をしましょうという提案が出来ます。
逆にサイトの多方面の改善で自然検索を伸ばすにはそれなりの期間やコストを要するため、そこに見合った効果をあまり見込めないのであれば、SEOはそこそこに、広告を中心としたマーケティングを優先させるべきです。常にSEOに全力投球する必要はどこにもありませんし、SEOに取り組んでも期待できる効果が全体から見て微小なのであれば、こんな面倒なことやっている場合ではないことがほとんどと思います。時間と労力ばかりかかって何も得られませんし。
※参考※
・SEO対策とリスティング広告の共通点/相違点
・SEO対策を実施するメリット
その他
SEOにおいてschooのここが素晴らしい!というのはありますか?
なんとも答えづらい質問ですが、外から見て言えるレベルの回答としては、現状でSEOはそこまで優先して意識していないのではないかな、と思います。今は、基本的に生放送を中心として、schooのアカウントor講師本人or講師の所属団体がソーシャルメディア上で拡散して集客/スクー自体のファンがサイト巡回中に放送を発見して視聴、という流れが主流かと思いますし、現状ではそれでかなり集客はできているのではないかと思います。
これまで蓄積した放送情報及び受講者の投稿によるテキストコンテンツといった独自の情報資産に加え、ユーザー参加が非常に活発なメディアになっているため新たな仕組みのユーザー投稿型のコンテンツなども促進しやすいだろうといった特性もありますので、SEOを本格的に実践することで、もっともっと検索結果での露出を改善していくことは出来ると思います。
参考する書籍があれば教えて下さい。/ おすすめのSEO本はありますか?
ということで定番の本を紹介します。下2つは最近出版されたものでお勧めです。
- 検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書
- SEOを強化する技術 エンジニアが内側から支えるサイト設計・構築術
- いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方
- ネットショップSEO 2014
このあたりでしょうか。
まとめ
あまりまとまりのない感じにはなってしまいましたが、でてきた質問は現場でも割とよく聞かれるような質問であったりというところで、一つくらいは参考になる問答があればなあと思います。
ちなみに最近はこんな形でスクーさんで声をかけていただいたり、自分でもちょっと大きめにセミナーを開こうとしていたり外に向けて発信することが増えて、認知度が上がっているんだなあととても嬉しくなります。スクーさんの方は会社でチャンネルを持たせて頂いているので、また何度かやると思いますので引き続きよろしくお願いいたします。
[寄稿] 初心者でも失敗しない、リスティング広告代理店の上手な選び方
株式会社スタビライザー小松氏による寄稿3記事目、リスティング広告代理店の選び方について。やろうと思えば自社でもできることを外注するのであれば、そのメリットを十分に享受するために良い代理店を選ぶポイントを知っておくことは特に不慣れな発注担当者にとっては非常に重要ですね。
リスティング広告代理店選びは難しい
以前こちらのブログでSEO会社の選び方についての記事を寄稿したところ、「リスティング会社の選び方はどうするんだ?」というご意見を頂きましたので、私のこれまでの経験をもとに失敗の少ない比較方法や選ぶためのポイントをお伝え致します。今回はリスティング広告を初めて外注しよう方向けの記事です。
※リスティング広告運用に関するテクニカルな話題は別なサイトに多数掲載されているのでそちらを参照してください。
さて、SEO会社選定では要約すると以下のポイントで選んだ方が失敗が少ないという話をしました。
- しっかりとした情報を発信しているかを見極める
- 信頼出来る人と交流を作り、人づてに紹介をもらう
- 順位の提案ではなく収益につながる提案かを見極める
- 明らかな新人に単独で担当させない。
それに比べると、リスティングの外注先を選ぶのは私の経験上ホントに難しいと思います。
以下、SEO会社の選び方のポイントと比較しながら説明します。
「しっかりとした情報を発信しているかを見極める」について
SEO会社の担当者や中の責任者がSEOに関するブログで情報を発信していたり、SEOのセミナーを開催しているところもあります。
積極的にそういうことをしている会社(人)は、そうでない場合に対して、信用できる確率が比較的高い。あまりメディアに登場しない凄腕のSEO会社ももちろんあるのですが、初心者ではそれはなかなか判断しづらいです。
リスティング広告運用はSEOよりもはるかに属人的要素が強いと思っています。特に、外部に向けて情報発信している人がアカウントを作成し運用まで行うとは限らない(そうでない場合が多い)ので、会社選定が間違ってはいなくても、SEOに比べると精度が落ちがちです。
編集者注:
もちろんSEOでも属人性を完全に排除することは出来ませんので同様の側面はあります。ただし広告運用はあくまで運用実務担当者がスキルがダイレクトに結果に反映されやすいという点でより属人的、というのは間違ってはいないかなと思います。属人性を排除するためのルール作りはSEOもリスティングも重要だと思いますが、ここも属人化することのメリットデメリットのバランスの問題で、個人的には属人化の排除で失われるものは大きいかなと思う派です。
「信頼出来る人と交流を作り、人づてに紹介してもらう」について
自分の友人・知人でSEOを実施している会社はたくさんあると思います。取引実績のある会社からの紹介だと丁寧に対応してもらった、というケースは多くの方が経験されていることかと思います。
SEOも例外ではなく取引実績のある会社の紹介だときちんと対応してくれる可能性は高くなります。
どうしても知り合いがいないなどの場合は、インハウスのSEO担当者が集まるイベントが定期的に開催されているのでこちらで知り合った方から実際の評判を聞いたり、紹介してもらうのも手です。
これは、リスティング広告の話題で行ってもやはり正しいです。実績のある会社からの紹介であれば紹介された方も最大限、失敗しないよう対応して頂けます。
「順位の提案ではなく収益につながる提案かを見極める」について
そのキーワードで上位表示されるとキーワードの意図とサイトはマッチしているので収益が上がるとか、そのキーワードでは上位表示されても収益につながらないからこっちのキーワードが良いなど、依頼者の利益につながる話が出来ない会社や担当者と付き合っても、絶対にろくなことがありません。
こちらは、リスティング広告は検索順位の話ではないので該当はしませんが、収益に繋がる提案か?と言う部分は同じと言えます。
「明らかな新人に単独で担当させない」について
新人が担当の会社に依頼する場合でも、コンタクトは担当の人とするにしても必ずその人を単独で担当させないことです。出来れば、そのプロジェクトの責任者は誰で、施工項目の監修は誰が行うのか、なども教えてもらい、早い段階で顔合わせはしておくべきです。
営業担当とアカウント運用者は別なことが多いのでできれば運用者に会うor直接コンタクトを取るようにしましょう。新人営業でもベテラン運用者が成果を出す場合もあるし、ベテラン営業が来て、物凄い期待感を持って始めても運用者が新人というケースもあります。
これらの理由から、SEO会社とリスティング会社では、同じWebマーケティングというくくりではありながらも、違うという部分がご理解いただけると思います。
端的に言うならば、SEO会社は「実績(※1)」、リスティング広告代理店は「人(※2)」。で選ぶ、と言いかえてもが良いかと思います。
※1:「上位表示○○%の実績!」「難関キーワード『○○』で1位!」という実績ではありません。自社と類似したケーススタディを持っているか、過去のSEO施工内容は信頼できるものか、という意味です。そういう意味で有識者や経験者からのポジティブな紹介は失敗率を大幅に下げてくれます。
※2:人とは、営業担当者ではなく、あくまで「誰が運用するか」「誰が監修するか」という意味での運用面での「人」を指します。
補足:SEOとリスティング広告では業務内容も求められるスキルも全く違う
どちらにしても、まずは、SEO会社とリスティング広告代理店では、それぞれの仕事が「全く違う業務」ということをご認識ください。
「検索」「売上を上げるという使命」は共通ですが、その業務内容や求められるスキルは全く異なります。そのため、上記のように選定基準も全く変わってきます。
例えば、カラダに異常があったときに、体にメスを入れる外科医と、投薬で治す内科医では、「医療」「体を正常にするという目的」は共通ですが、その手法は全く異なりますよね。
SEM(検索エンジンマーケティング)の現場でも、同じことが起こっているとご認識ください。
違うのは分かった。じゃあ、どうすればいいんだ??
ここまではSEO会社とリスティング広告代理店の比較のもとで解説を行いました。じゃあ、どうすればいいの?ということについてこれから解説をしていきます。
少額で良いので、まずは自分でリスティング広告を運用してみる
これです。とにかくまずはこれが重要です。
SEOと違って自分でアカウント作って運用することはそこまで難しくありませんし大きな時間やコストを要する取り組みでもありません。とにかくまずは自分でやってみるのです。
そうすると、多くの場合は上手く行きません。というか、上手く行ってるのかどうかすら分からない、という方が正しいと思います。
ですが、ひとまずはそれで良いのです。これはプロモーションではなく、学習に対する投資と考えた方が良いかもしれません(許容できるコストの中でやるようにしましょう)。
ある程度の試行錯誤を重ねた上で、「もう自分たちでは無理!」という状態のアカウントを見せてどう改善するのか代理店の方から提案をもらうと良いです。
少しの期間や金額でも、自分で経験していると、代理店の方が今のアカウントの内容や結果をどのように捉え、今回の提案をしているのか?という様に、提案の理解度が格段に変わってきます。
自社での運用がどうしても出来ない場合はどうするの?
もちろん、全てのケースでそうした学習投資が出来るとは限りません。人的余力の問題、社内的な事情や時間的な緊急度などにより、なかなか学習のためのテスト運用にコストを割けない場合もあるでしょう。
- 土日対応、年末年始どうする?
- LPのアドバイスくれるの?
- アカウント構成の提案ある?
- アクセス解析まで見てくれるの?別料金なの?
- (運用の)担当者はどういう実績のある人なの?
リスティング広告代理店の営業を呼んで聞きたいことはこのように山ほどあっても、自分に知識や経験が乏しい場合、聞いてもそれが良いのか悪いのか、場合によっては本当なのか嘘なのかの判断も出来ないと思います。
そういう場合でしたら、(実際やるやらないは別にして)、自社のビジネスやターゲット層について理解してもらった上で、
「GDN(Googleディスプレイネットワーク)やYDN(Yahoo!ディスプレイネットワーク)であればどういう訴求でどういうサイトに出していくのか?」
こちらを担当者に質問してみてください。いわゆる「ディスプレイ広告」のマーケティングについて、提案を求めてみるのです。
その回答を聞いて、「うちの顧客やマーケティングをちゃんと理解してくれている」「問い合わせがありそう、売れそう」という感覚を持てれば、その人はおそらくターゲットの行動が推測出来ていて、リスティング広告でも成果が出すことを期待できます。
GDNやYDNについての質問に的確な回答が返せない、ターゲットの行動をあまり想像できていない、という人ですと、検索も含めてリスティング広告でコンバージョンを上手に取っていくのは難しいかもしれません。
編集者注:
これはなるほどーと思いました。GDNやYDNでどういう面に出すかとか誰に出すか、とか、どんな広告をどのタイミングで見せるか、とかをパパっと話せる人って、最低でもそれなりに広告とかマーケティングに慣れてる人か実力ある人だと思いますし。ちなみにこれは自社で運用したことがある無しに関わらず聞いてみるべき質問かなと思います。
そういう意味ではSEOでも同じような質問が色々考えられそうですね。もちろん必要なスキル領域が割と広いので何パターンか質問用意しておく必要がありそうですけど。
まとめ
それでは、今回のおさらいです。リスティング広告の代理店を選ぶ時は、
- まずは少額で良いので自分でやってみる
- その上で、(できれば紹介してもらった)代理店から改善提案をもらう
- GDN・YDNで広告を出す場合のターゲット選定が間違っていないか聞いてみる
これらを確かめてみてください。
SEO会社の選び方のときにもお話しましたが、全てをSEO会社・リスティング運用会社におまかせするということは、正解にも不正解にもなり得ます。
まるっとお願いすることでパフォーマンスが上がるということはもちろんよくあります。しかしながら、自身の知識・知見が無い場合、担当者とキャッチボールを行うことができません。
その結果、機会損失・営業損失が生まれ、仮に優秀な広告運用担当者がついても、良い結果が得られないことも少なからずありえます。
もちろん、全ての機能を知り、全ての運用を出来る必要はありません。そんなことが出来るWeb担当者はごく一部です。ただし、これから始めることをまずはご自身でも少しずつ理解を行うことは大切なことです。
Webマーケティングの世界は目まぐるしく変化します。事業をきちんと回すためにも、優秀な担当者と付き合うことはプラスになります。
そうした「人選び」ができるようになるためにも、まずはご自身から初めて見る。というのは是非チャレンジしてみてください!
[寄稿] SEO?リスティング広告?限られた予算の中で投資するならどっち?
寄稿記事の第2弾です。今回は、SEOとリスティング広告、どっちがいいの?どっちに予算を割くべき?というよくある質問に対する解説を、株式会社スタビライザーの小松氏にまとめて頂きました。
投資するべきことはいくらでもあるけれど…
SEOに取り組むべきか?リスティング広告に予算を割くべきか?サイトを作り変えるべきか?ランディングページを作るべきか?
限られた予算の中で、何をするべきか迷った経験された方は多いと思います。予算も時間も限られていれば、「失敗したら次行けばいいよ!」とはいきません。
そういう時こそ、客観的に自分のサイトの現状を把握し、できるだけ適切な判断をしなければなりません。そのためにどんなことを考えればいいの?というのが今回のテーマです。
「売上増やす為に何から手を付ければいいんだよ~」という方に読んで頂きたい内容です。
編集者注:
・この記事内では、リスティング広告=検索連動型広告としています。
・主に、アクセス数が~数千という規模のサイトを想定して書かれた内容です。
何も分からず悩んでいる方へ
- まずはSEOにしようか
- それともリスティング広告を出稿しようか?
- そもそもサイトをリニューアルしないとダメなんじゃないか?
などなど。。Web担当者の方なら一度は迷われた事があるんじゃないでしょうか。でも、
SEO会社に相談すると、
「そのキーワードなら上位表示出来て売上上がるのでSEOやりましょう。」
リスティング広告の代理店に相談すると、
「そのキーワードなら、○○に関連したもの入れてCV取っていきましょう。」
Web制作会社に相談すると、
「リニューアルしないとアクセスを集めても無駄になりますよ」
ということになりますよね。
良くも悪くも、どの会社も自分の会社の商品でクライアントの悩みを解決しようとします。いわゆる自社のポジショントークです。
おそらく、それは普通のことなのでしょう。普通なのはわかりますが、インハウスの担当者が知りたいのは「やれば効果が見込める施策の中でどれが一番売上に貢献するのか??」ということです。
実際に、弊社にも最初に何をすべきか?という相談はよくあります。そんな時、私がいつもアドバイスしているか?について、ここから解説していきます。
まずは現状把握から
こういう相談をされた場合、多くのケースでは現状把握が出来ていないことが多いので、まず現状を把握してください。それほど難しいことではありません。
まずは現状のサイトが、
- そもそもアクセスがないのか
- アクセスはそこそこあって、コンバージョン(お問い合わせ)につながっていないのか
まずここからです。すごくシンプルに考えれば、「母数を増やす」ことと「コンバージョン率を改善する」こと、突き詰めれば、新規集客の改善ポイントはこの2点に集約されるのです。
※どれくらいが、「アクセスがある」と判断して良いか分からない方は、自社のサイトから目標の売上が上がっているか、いないか。の2つでも結構です。
サイトにアクセスがない場合
そもそもアクセスがない状態でSEOかリスティング広告か悩む場合、多くの場合、どちらもやるのがベストですが、どちらかにのみ投資する、であれば少額で動かすリスティング広告から始めるのが良いでしょう。
もちろんこれには理由があり、
- リスティング広告を運用してからSEOをやっても遅くない
- まずは、どのキーワードが当たるかを把握できる
などのためです。特に、どういうキーワードが有効なのか?ということを把握する(キーワードレベルで市場を調査する)ということからでも遅くありません。
また、
- すでに同業種のSEOをやったことある
- 過去に同じ商材でリスティングをやったことがある
など既にそのジャンルでの知見を持っている方もいらっしゃいます。こういう方に予め話を聞けるかどうか、というところも、初めての方には非常に大きなポイントと言って良いと思います。
前回の記事でも同じようなことをお伝えしましたが、ご自身でいろんなセミナーやイベントに参加して知識のある人と知り合いになる、代理店の担当者や上長と話を聞く、というのはやはりどんなときでも大切です。
さて、話を戻します。
リスティング広告を運用してからSEOをやっても遅くない
リスティング広告でどういうキーワードでCVするのかデータを溜めてから本格的にSEOを実施しても遅くありません。
なんの知識も無いまま、SEOに取り組むのは、釣具も釣場も選ばずに魚釣りをしに海に出るようなものです。きちんと「狙い」を定めることは少なからず必要です。
まずは、どのキーワードが当たるかを調べる
先ほどお伝えした内容でいうところの、釣具と釣場をきちんと知りましょう。ということです。
なにも知らずに施策を行うと、SEOでターゲットとしたキーワードがCVを生むものなかどうかも不明な為、仮に結果的にそういうキーワードで上位表示出来たとして、売上にほとんどつながらないという事態も起こりえます。
リスティング広告であればキーワードの軌道修正は容易です。また、リスティング広告の運用を通じて得られたキーワードのデータは、自社の資産になるため、次の施策に活かすことができます。
編集者注:
補足しますと、SEOでは(not provided)の問題もあり、キーワード毎のパフォーマンス測定とか意外なCVキーワードの発見などが以前に比べかなり困難になっています。
それに加えて、どうしてもサイト側のコンテンツに流入キーワードが依存するという制限もありますので、リスティング広告のような柔軟性やスピード感はSEOでは難しいんですよね。。
SEOで大半が(not provided)となっているケースでは、キーワード軸の分析ではなく、自然検索経由のランディングページ→CVなどといった経路の分析を中心にシフトすることも多くなってきました(例えばこのサイトは85%くらいが(not provided)です)。
アクセスはあるがコンバージョン(お問い合わせ)に至っていない場合
そこそこアクセスがあってコンバージョン(お問い合わせ)が目標に到達していないという場合、
- サイトに来ているユーザーのニーズとサイトの内容が合致していない
- CVが取れると予測しているキーワードと違うキーワードでのアクセスが多い
- SEOでの最適化ができておらず、望まないページが上位表示されてしまっている。
- スマホのアクセスが多いのに対応していない
などなど理由はさまざまです。
月間で数十万とか数百万のアクセスがあれば、解析専門の方に分析を依頼することが最も有効な方法となりうることもありますが、一般的な中小企業の場合、月間で数百~数千という小さい規模のアクセスをどのように売上につなげるか、ということを考えなければならないのです。
その場合は、まずは自社のアクセス解析を見て、下記の点を確認してみましょう。
- 流入元(どこからのアクセスが多いか?)
- 検索キーワード(どんなキーワードで検索しているか?)
- デバイス(PCとスマートフォンのどちらが多く見られているか?)
- エリア(ターゲットとなるエリアの人に見られているか?)
ということです。アクセスが無い場合でもお伝えしましたが、まず、大事なことは何より現状把握です。すると、問題点が浮き彫りになってきますので、そこから対応策を考えることが必要です。
例えば、これまでWeb担当者がいない会社の場合、スタッフ全員(できれば、受付の方やバイトの方なども一緒にいると良いです)で、一度、自社の状況をお話してみましょう。
普段意識をしていない人でも、インターネットに触れない人は少ないので、
- あれ、うちの会社このキーワードで出ないんですか?
- 僕、このサイト使うんですけど、ここに出せないんですかね?
- 私はこんな感じのサイトだったら信頼感が出るわ〜。
など、結構色んな意見が出てくることが多いのでオススメです(もちろん、意見が出やすいように、ある程度の準備はしましょう)。
この場合、
- コンバージョンに至りそうなキーワードでリスティングをやってみる、
- SEOを見直す
- リニューアルしてみる
という選択肢は変わりませんが、実際の生の声が聞けるので、優先度をつけて行動することができます。
リスティング広告の推奨書籍
もしもリスティング広告をしっかりと学びたいと言う方は、まずこちらの書籍を読まれることをおすすめします。
リスティング広告の世界で知らない人はいないであろう、アナグラムの阿部氏の著書です。基礎的な考え方から実務的なテクニックまで網羅されていますので、読まれていない方は是非手に取ってみてください。
本日のまとめ
インハウスで始めるにしろ外注するにしろ、仕組みを理解することが成功への第一歩です。
何度もいいますが大事なことは、現状把握です。その上で、下記手順で進めてみましょう。
- 自社のサイトがお問い合わせがとれているか?アクセスが足りてるかを把握する
- どのキーワードでコンバージョンが取れるかわからない場合、まずはリスティング広告で調査を行う
- その上で、SEOで対策を行うキーワードを決める
さて、いかがでしたでしょうか。
Webマーケティングを実践されてきた方にとってはとても基本的なことかもしれませんがが、ネットに蔓延している新しい技術やテクニックに目を奪われるのではなく、まずは足元をしっかりと見つめる事から始めてみることをおすすめします。
株式会社スタビライザー 小松 雅直
【寄稿】元インハウスSEO経験者が語る、失敗しないためのSEO会社の選び方、付き合い方
先日、半ば勢いでこんな記事を公開したところ、即時で「協力したい」とご連絡頂いた、株式会社スタビライザーの小松氏に連載寄稿をして頂く運びとなりました。最初の記事は、自分たちではポジション的に絶対に書けない「SEO会社の選び方」的な、非常に難しいテーマから。。。
はじめに
「今日から君、うちのホームページのSEO担当してね!」って・・・
そんなことサラッと言われても何をして、どうすればいいのか。とりあえず、「SEO対策」で検索してヒットした会社に連絡して話を聞いてみるか。
中小企業のWebマーケティングでは、往々にしてこのような状況があるかと思います。もしかしたらこのブログを読んだ方もそんな経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
ごあいさつ
ごあいさつが遅れました。私は株式会社スタビライザーの小松と申します。はじめまして。縁あってこちらに記事を寄稿することになりました。
株式会社スタビライザー:http://www.stabilizer.co.jp/
簡単に自己紹介させて頂きます。大手医療系人材会社のインハウスのweb担当役員を経て独立。
インハウスでは約8年間、webマーケティングの部署立ち上げから担当役員まで経験。インハウス経験者ならではの視点が強み。Webの何かの分野の専門医ではなく”webの町医者“として幅広い悩みに応えます。
自社で対応出来ない場合は専門の会社(人)と一緒に解決します。現在はSEMカフェのメンバーとして活動中。
そうです。私自身もインハウスでWebマーケティングを担当してきたため、みなさまが一度は経験したことある悩みを経験しています。
今回の連載では、SEOに限らずインハウス経験者ならでは視点や、予算の大きなwebマーケティングだけでなく予算が小さい、サイト規模が小さいサイトについても取り上げていきたいと思います。
前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
SEO会社の選び方、付き合い方
これからSEOを外注しよう、またはリプレイスしようと考えている方。とはいえ、SEO詳しくないし…という方。そういう方に読んで頂きたい内容です。
以前まで所属していた会社で2006年からSEOに着手し、大手から中小・個人まで様々なSEO会社とお取引させて頂きました。取引に至らず商談だけなら数十社です。
その経験をもとに、しっかりしたSEOの知識がない場合、どういう選び方をすれば「外れる確率」が少ないか、についてお話しします。
1. 実務担当者がきちんと情報を発信しているか?
SEO会社の担当者や中の責任者がSEOに関するブログで情報を発信していたり、SEOのセミナーを開催しているところもあります。
積極的にそういうことをしている会社(人)は、そうでない場合に対して、信用できる確率が比較的高い。あまりメディアに登場しない凄腕のSEO会社ももちろんあるのですが、初心者ではそれはなかなか判断しづらいです。
※ポイント※
ブログでしっかりとした情報を発信しているかを見極める
※注意点※
ブログやセミナーで発信していても、間違った情報を発信する人もいます。きちんと複数見比べて、ご自身でもSEOの知識を強くすることをオススメします。
編集者注:
直前のコメントは本当にそうで、発注者側にSEOの知識が多少なりはないと、単独での正しい判断は困難を極めます。ただ一方で、その知識をどこから得るか、何をもってしっかりした情報発信なのか、という判断も、それはそれで初心者の方にはとても難しく、かといって勉強しましょうと言って経験なしに簡単に習得できるものでもなく、、、
極端な話、SEOの知見が何もない方にとっては、このブログはもちろん、業界でも著名なブログであってもそれが内容として良いか悪いかの判断も出来ないのですよね。
むしろ「こいつら難しそうなことばかり言いやがって、、もっと簡単に出来るって言ってる人もいるじゃないか」みたいな方も多いと思います。ということで、次に紹介されるポイントこそ、現実的に最も重要なポイントなのではないかなと思います。
2. SEOにある程度精通した人から紹介してもらう
自分の友人・知人でSEOを実施している会社はたくさんあると思います。取引実績のある会社からの紹介だと丁寧に対応してもらった、というケースは多くの方が経験されていることかと思います。
SEOも例外ではなく取引実績のある会社の紹介だときちんと対応してくれる可能性は高くなります。
どうしても知り合いがいないなどの場合は、インハウスのSEO担当者が集まるイベントが定期的に開催されているのでこちらで知り合った方から実際の評判を聞いたり、紹介してもらうのも手です。
※ポイント※
信頼出来る人からの紹介は大幅に失敗率を下げてくれます。
※アドバイス※
そういう知り合いがいない場合はセミナーやイベントで知り合いを作りましょう。
編集者注:
初心者の方であれば、まずはここが現実的に最重要と思います。SEOに精通した方が周囲にいないのであれば、セミナーや交流会に積極的に参加し、実際に業界事情に詳しい方との交流を作り、相談相手を外部に持つことで、”外れクジ”を引く確率は格段に下がると思います。
ちなみに上記で紹介されていたイベントはインハウスで経験豊富な人が多く集まりますので、間違いないと思います(基本的にSEO事業者はNGなので僕は行けません)。
3. キーワードや順位やリンクのことしか話さない会社はNG
「このキーワードで上位にします!」
「ロングテールでたくさんのキーワードを集めます!」
インハウスの担当者からするとSEOを実施したい訳ではありません。SEOという施策を通じてトラフィックや収益を上げたいだけです。
特に、ここの収益を上げるというところがポイントです。
キーワードの検索順位は確かに下より上が良いですが、収益につながらないワードで上位表示出来たからといってコストだけ出ていっては仕方がありません。
もっというと代替案があるなら解決策がSEOでなくても良いのです。
少なくとも、そのキーワードで上位表示されるとキーワードの意図とサイトはマッチしているので収益が上がるとか、そのキーワードでは上位表示されても収益につながらないからこっちのキーワードが良いなど、依頼者の利益につながる話が出来ない会社や担当者と付き合っても、絶対にろくなことがありません。
どんなに有名な会社や大きな会社であってもこの時点でNGです。
※ポイント※
順位の提案ではなく収益につながる提案かを見極める!
※アドバイス※
自分たちでもどのキーワードで収益が上がりそうか、アクセス解析のデータやリスティング広告のデータから仮説を持っておく。
編集者注:
今でもたまに営業の現場に出たりする身から補足しますと、順位とかリンクとかキーワードに限らず、自社の商材を売ることを主眼とした話しか出来ないのであればその時点で微妙と思います。
それは仮にホワイトハットな提案をするとしても同じで。手段が目的にとって代わるということはあり得ないためですね。
4. 明らかに新人と思える担当者に単独で担当させない
個人企業だと判別できませんが、そこそこの規模の会社で、新人に営業させて新人がそのまま単独で担当になるケースはありますが、個人的にはそれは極力避けたいところです。
新人が悪い、ではなく、社会経験が浅くビジネスに対する理解が不十分だったり、SEO会社内での力が弱く、スピーディーに対応してもらうことが出来ない可能性が高いということです。
新人が担当の会社に依頼する場合でも、コンタクトは担当の人とするにしても必ずその人を単独で担当させないことです。出来れば、そのプロジェクトの責任者は誰で、施工項目の監修は誰が行うのか、なども教えてもらい、早い段階で顔合わせはしておくべきです。
※ポイント※
新人には単独で担当させない。経験豊富なベテランに最低でも監修に入ってもらう。
※アドバイス※
1の会社を2経由で紹介してもらえば、新人が単独で来ることはまずない。
編集者注:
実際に各社どこまでそれが可能かは分かりませんので、その場合、最低でも、「あなたが一人で担当するの?一人じゃないなら、誰がどういう感じで関わってるの?」くらいのことは予め確認しておくべきと思います。どうみても実務経験の浅い担当者が単独で対応する、は危険すぎるので避けるべきなのは間違いありません。
まとめとおさらい
いかがでしたでしょうか?SEO担当にはなったものの専任ではない場合、この4つをクリアすれば失敗する確率はかなり低くなります。
最後に、もう一度ポイントのおさらいです。
- しっかりとした情報を発信しているかを見極める
- 信頼出来る人と交流を作り、人づてに紹介をもらう
- 順位の提案ではなく収益につながる提案かを見極める
- 明らかな新人に単独で担当させない。
とは言え、これから初めてSEOを始める方は、1の方法でいろんなブログを読んだりセミナーに行ってみたりすると知識が広がってより精度高くSEOを実施することが出来ます。
次回は、「限られた予算の中でSEOをやる?リスティングをやる?どっち?なんで?」についてお伝えしていきます。
株式会社スタビライザー 小松 雅直