[Qualcomm Snapdragonによるオンボードの即席画像処理]
今年のCESでQualcommは、モバイルプロセッサの同社の最新機種が行う妙技を見せた。それら新機能の多くは、モバイルのカメラと関連している。11月に発表されたQualcomm 805は、今年の終りごろ発売されるスマートフォンの機種で、カメラのための新しい強力なツールを提供することになる。
中でもいちばん目立つのは、撮影後に焦点を選べる機能だ。前から後ろまですべてにシャープな焦点をおいて深い視界を作ったり、あるいは一点だけに焦点をおいてその前後に味のあるボケを作ることができる。ご存知の方も多いと思うが、これはLytroの光界カメラと同じ機能だ。
しかしLytroの画像のとらえ方では、あのような長いカメラ筐体になる。これに対してQualcommは、既存のカメラに高速連続露出を行わせる。スマートフォンに実装するためには、その方が簡単である。
Qualcommのチップは焦点の選択のほかに、光源や露出のインテリジェントな修正も行う。それによってたとえば、フラッシュ撮影のときのてかりや不自然な感じを直せる。Qualcommは、実現まで何年もかかり、やっと最近実用レベルに達したような多くの画像処理技術を一つのプロセッサ上にまとめて実装しているから、今年出るOEM各社の製品が楽しみだ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))