マイナンバー特化のデジタルソリューションを提供するxIDが総額2億円調達、金融・保険領域でのサービスを加速

マイナンバーカードに特化したデジタルIDソリューション「xID」(Android版iOS版)を提供するxID(クロスアイディ)は1月19日、第三者割当増資による総額約2億円の資金調達を実施したことを発表した。引受先は、スカラ、セゾン・ベンチャーズ(クレディセゾンのCVC)、SOMPO Light Vortex(SOMPOホールディングスのデジタル事業子会社)。

デジタルIDソリューション「xID」は、ユーザー向けの「xIDアプリ」と、開発者向けのAPI based SaaS「xID API」からなる。xIDアプリについては、初回登録時にマイナンバーカードの署名用電子証明書をスマートフォンのNFCで読み取り、本人確認後IDを生成することでより手軽に本人認証や電子署名が可能になるというもの。

また同社は、金融・保険領域を中心として、マイナンバーカード・xIDアプリを利活用したサービスの推進・加速に向け、各企業と以下取り組みを主とした協業・提携を進め、この連携を強固なものとするため資本提携を行った。

各社との取り組み

  • スカラ:スカラグループでは、主要顧客である大手企業、自治体向けに数多くのデジタルプラットフォームを開発、提供している。今後様々な業界で本格化するオンラインでの本人確認・電子署名・電子契約において、マイナンバーカードと連携した「xIDアプリ」を活用した次世代のデジタルプラットフォームの企画・開発の協業を推進する
  • クレディセゾン:クレディセゾンが発行するクレジットカード申し込み時の本人確認手続きに、xIDのデジタルIDソリューションを導入。ペイメント領域・ファイナンス領域において、次世代デジタルIDを活用した様々な協業に取り組む
  • SOMPO Light Vortex:行政との連携によるパーソナルデータのデータ分析や活用推進、住民の利便性向上につながる非保険領域でのデジタルサービスの提供に取り組む

2012年5月設立のxIDは、「信用コストの低いデジタル社会を実現する」をミッションとするGovTech領域のスタートアップ企業。2020年4月より「マイナンバーカードを、スマートに。」をサービスミッションに掲げ、xIDアプリとxID APIの提供のほか、デジタルIDを活用した民間・行政向けシステム開発を事業として展開。2021年12月には、アプリの大幅なUI・UXの改善と、API機能をアップデートしたxIDバージョン4.0をリリース。マイナンバーカードの署名用電子証明書による電子署名機能の提供も開始した。

2022年1月現在、xIDは全国の200を超える自治体において電子申請サービスなどで利用されているという(無償トライアル期間中の自治体を含む)。

行かない役所・書かない役所を実現、xIDとトラストバンク提供のマイナンバーカード利用電子申請サービスを25自治体が導入

行かない・書かない役所を実現、xIDとトラストバンクが提供するマイナンバーカード利用の電子申請サービスを25自治体が導入

マイナンバーカードを活用したデジタルソリューションを提供する「xID」(クロスアイディー)は7月26日、トラストバンクの自治体向け電子申請プラットフォーム「LoGoフォーム」と連携している「Logoフォーム電子申請」が、2020年8月12日の提供開始から約1年で25自治体(2021年7月時点)に導入されたことを発表した。

Logoフォームは、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンクが2020年3月にリリースした行政手続き電子化ツール。行政専用回線「総合行政ネットワーク」(LGWAN)とインターネットに対応するクラウド経由のSaaSサービスという。160を超えるテンプレートを使い、プログラミング経験のない自治体職員でもノーコードであらゆる電子申請フォームが作れる自由度の高いシステムで、2021年5月時点で全国約200の自治体が導入している。

xIDは、マイナンバーカードで本人認証が行えるデジタルIDアプリ(Android版iOS版)。ログイン用の暗証番号と、電子署名用の暗証番号を設定し、マイナンバーカードのQRコードの読み込みとNFCによる基本情報の読み込みでマイナンバーカードを登録しておくと、本人確認が簡単に行えるようになるというもの。顔認証や指紋認証などの生体認証を登録すれば、暗証番号の入力も必要なくなる。マイナンバーカードの情報は、xIDには保管されないので漏洩の心配がない。

このLogoフォームとxIDを組み合わせたLogoフォーム電子申請で、さまざまな行政手続きが、スマートフォンを使ったオンライン申請だけで完結できるようになる。「現場の創意工夫を反映しやすい」という利点もあり、職員の現場の知見とアイデアを活かした行政DXを推進できるという。たとえばLogoフォーム電子申請を導入した石川県加賀市では、本人確認が必要なものを含む150以上の申請を電子化し、365日24時間の対応を可能にした。

これまでにLogoフォーム電子申請を導入した自治体は、神奈川県川崎市、静岡県静岡市、浜松市、岐阜県庁、飛騨市、下呂市、山県市、高山市、関市、大野町、石川県加賀市、能登町、奈良県山添村、大阪府寝屋川市、兵庫県三田市、上郡町、香川県三豊市、愛媛県宇和島市、宮崎県宮崎市、沖縄県那覇市ほかとなっている。

関連記事
杉並区が児童虐待対応の強化のためサイボウズ「kintone」を導入し区立保育園37園と児童出欠状況の情報共有
奨学金・出産・子育てに関する助成費や保険など公共制度の認知や手続きを簡素化する「Civichat」が1500万円調達
石川県加賀市が日本初のe-Residency(電子市民)プログラム「e-加賀市民制度」を提供へ
マイナンバーカードの交付率が30%に到達、2021年5月5日時点で3814万6771枚を交付済
LINE Fukuokaが福岡市LINE公式アカウント運用のノウハウとデータを自治体対象に無償公開
石川県加賀市がxIDおよびLayerXと連携、ブロックチェーンとデジタルID活用の電子投票システム構築へ
総務省による第二期政府共通プラットフォームがAWS上で運用開始、行政サービスのDX加速
「ふるさとチョイス」のトラストバンクが自然災害発生時の復旧力強化を包括支援する自治体向け新サービス
TRUSTDOCKが福岡市の実証実験プロジェクトに採択、デジタル身分証による行政手続きを検証

カテゴリー:GovTech
タグ:xID(企業)KYC / eKYC(用語)トラストバンク(企業)マイナンバー(製品・サービス)日本(国・地域)

マイナンバーカード活用のデジタルIDソリューション「xID」がセブン銀行アクセラレータープログラムで採択

マイナンバーカード活用のデジタルIDソリューション「xID」がセブン銀行アクセラレータープログラムで採択

マイナンバーカードを活用したデジタルIDソリューション「xID」(クロスアイディー。Android版iOS版)を提供するxIDは4月12日、セブン銀行主催の社会課題解決型アクセラレータープログラム「セブン銀行 アクセラレーター 2021」の採択企業として選出されたと発表した。今後xIDとセブン銀行ATMの連携を検討開始し、「行政のサードプレイス」として新サービス創出を目指す。

セブン銀行は、これまで「いつでも、どこでも、だれでも、安心して」利用できるATMサービスを展開しており、全国2万5000台以上のATMが利用されてきたという。

その中で、スマートフォンの普及や決済手段の多様化といった昨今の環境の変化に順応し、これまでと変わらずセブン銀行としての価値を発揮していくため、「セブン銀行アクセラレーター」を2016年より開催。

第4回目となる今回は、「高性能カメラ、顔認証、本人確認書類のスキャナー、Bluetoothなどの機能を備えた新型ATMの活用」や、「コンビニらしい、身近な金融サービスの検討」をテーマに、「身近な便利」を共創するための新たなサービスアイディアを広く募集。その結果52社の応募があり、xIDが以下協業プランを提案し採択された。なお、xIDがアクセラレータープログラムに参加するのは今回が初という。

マイナンバーカード活用のデジタルIDソリューション「xID」がセブン銀行アクセラレータープログラムで採択

xIDは「信用コストの低いデジタル社会を実現する」をミッションとして掲げ、マイナンバーカードを活用したデジタルIDソリューションを中心に、次世代の事業モデルをパートナーとともに創出するGovTech企業。情報のフェアな透明性を担保し、データ・個人・企業・政府の信頼性が高い社会をデジタルIDを通して創出する。

xIDは、マイナンバーカードと連携することで、より手軽に本人認証ができるデジタルIDアプリ。初回登録時にマイナンバーカードに格納されている基本4情報(氏名、住所、性別、生年月日)をスマートフォンのNFC経由で読み取り、公的個人認証によってマイナンバーカードとxIDを紐付ける。その後、連携するオンラインサービスのログイン用の暗証番号と電子署名用の暗証番号を設定し、利用時に認証・電子署名することで本人確認を完結し、様々なオンラインサービスの安全な利用を実現する。

関連記事
メルカリのスマホ決済サービス「メルペイ」がマイナンバーカードのJPKIによるリアルタイムの本人確認に対応
石川県加賀市がxIDおよびLayerXと連携、ブロックチェーンとデジタルID活用の電子投票システム構築へ
暗号資産・ブロックチェーン業界の最新1週間(2020.9.6~9.12)
従業員コンディション分析のラフールがデジタル身分証アプリxIDと連携、データ閲覧を明確化
TRUSTDOCKが福岡市の実証実験プロジェクトに採択、デジタル身分証による行政手続きを検証

カテゴリー:フィンテック
タグ:アクセラレータープログラム(用語)xID(企業)KYC / eKYC(用語)公的個人認証サービス / JPKI(用語)セブン銀行(企業)テロ資金供与対策 / CFTマイナンバー(製品・サービス)日本(国・地域)