Tesla Model 3の全貌が明らかになった ―― 発売時の様々なオプションキットや内外のサイズ、走行性能、室内の快適さなどに関する情報が手に入った。Tesla CEO Elon Muskは、この車について、「圧倒的に最高の車」を「ほとんど変わらないコストで」作ることが目標だと言っており、今回それが明確に実証された。
Model 3の価格は3万5000ドルからで以前発表された通りだが、それで何が手に入るのかが正確にわかった。新しいEVの基本構成のスペックは以下の通り:
- 航続距離220マイル(354 km)
- スーパーチャージャーによる充電30分間で130マイル(209 km)の走行が可能
- 家庭用240V、32Aの充電器で1時間あたり30マイル(48 km)走行可
- 0~60マイル加速5.6秒
- 最高速度130 mph(209 km/h)
9000ドルの追加で長寿命バッテリーを搭載することが可能で、価格は税・報奨金別で4万4000ドルになる。その場合の仕様は以下のように拡張される。
- 航続距離310マイル(499 km)
- スーパーチャージャーによる充電30分間で170マイル(274 km)走行可能
- 家庭用240V、40Aの充電器で1時間あたり37マイル(60 km)走行可
- 0~60マイル加速5.1秒
- 最高速度140 mph(225 km/h)
いずれのモデルも内装は同じで、15インチのタッチスクリーンを使ってバーチャル計器パネル、メディア、エアコンなどを操作できる。
ほかに以下のような機能が標準で装備されている:
- オンボード・ナビゲーション
- Wi-FiおよびLTE通信接続
- Teslaアプリによるキーレスエントリー(この車には物理的なキーも認証機能付きキーもない)
- 音声コントロール
- バックカメラ
- リアシートを60/40に畳んで(完全フラットではない)荷物スペースを増やせる
- 暗くなると自動的に減光されるバックミラー
- デュアルゾーンエアコン
- フロントコンソールにUSBポート2基搭載
5000ドルのプレミアム・アップグレード・パッケージには,機能、外観の様々な改善が加わる:
- 座席ヒーター、「目はじき仕上げ装飾」などの高級内装
- 後部座席にUSBポート2基
- 電動調整式のシート、ハンドル、およびサイドミラー(非常に良い)
- サブウーファー付きサラウンド対応プレミアムオーディオシステム
- 色付きガラスルーフ
- 自動減光式電動折り畳みヒーター付きサイドミラー
- スマートフォンを2台までつなげるドッキングポート
- LEDフォッグライト
Model 3は、エンハンスト・オートパイロットに必要なセンサーをすべて備えており、5000ドルのアップグレードで、スピードマッチング、車線維持、自動車線変更、および自動駐車が可能になる。ハードウェア的に将来完全自動運転が可能になった時に利用できる能力もある ―― 自動運転にはさらに3000ドルかかる。全部でカメラ7台、前方レーダー、超音波センター12台がこの車に装備されている。
ほかの有料アップグレードオプションには、基本カラーのブラック以外のメタリックシルバー、ディープブルー、「ミッドナイトシルバー」(非常に美しい青みがかった濃い灰色)、パールホワイト、レッドの各色がある。いずれも1000ドルのアップグレード。さらに標準の18インチホイールを19インチのスポーツタイプにアップグレードすることも可能でこちらは1500ドル。
以上、Model 3をフルにアップグレードした価格は5万9500ドル(税・奨励金別)で、これは得られる内容からみてかなりリーズナブルと言え、同等のガソリン車と比べれば特にそうだ。
Model 3のベースモデルよりも前に、バッテリーアップグレードモデルが出荷される予定で、今後3カ月間に初期予約顧客にのみ納入される。Model 3の詳細スペックを見るためにここまで待っていた人は、今こそ予約の時だ ―― 行列は現時点で2019年まで続いており、さらに伸びていくことは間違いない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )