インターネットのファイル共有サービスのパイオニアの一つ RapidShareが来月閉鎖される。3月31日を過ぎると、すべてのユーザー・アカウントとそのデータは削除される。
スイスに本拠を置くこのサービスは2002年に創立された。ほんの数年前まで続いた最盛期にはユーザーが毎月何億回もサイトを訪問していた。交換されていたファイルは、正直に言えば、Creative Commonsでライセンスされたものばかりではなかっただろうが、Kim Dotcomの悪名高いMegauploadとは異なり、RapidShareは合法的なサイトであろうと努力していた。2012年にMegauploadがFBIによって封鎖された余波を受けてRapidShareのユーザーが急増し、一時はダウンロード速度を制限しなければならないほどだった。
Megauploadの封鎖後、RapidShareはファイル共有というグレーゾーンから撤退し、海賊行為防止を掲げてクラウドストレージ・サービスとして再生を図った。しかしこの試みはうまくいかず、2014年には従業員の75%を解雇し、同時に無料サービスを中止した。
RapidShareの料金は月間50ユーロからとなっていたが、おそろしく競争の激しいクラウド・ストレージの世界で無料に慣れた個人ユーザーを納得させることは難しかったようだ(エンタープライズ部門へは進出しなかった)。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)