ウォーターサーバーのFloWaterが$15Mを調達してボトル入り飲料産業との戦いを拡大継続

カリフォルニア州バーリンゲームの今年で8歳になるFloWaterは、水筒や瓶などに飲み水を補充するウォーターステーション(またの名ウォーターサーバー)を作っている。同社はこのほど、初めての大型投資として1500万ドルを調達した。浄水器などを作っているスウェーデンのBluewaterが、このラウンドをリードした。

FloWaterの製品は学校や大学、フィットネスセンター、ホテル、オフィスなどに置かれる。CEO Rich Razgaitisが語る同社のミッションは、4つの環境問題の解決だ。1)アメリカにおける肥満は砂糖で味付けをした炭酸飲料の飲み過ぎが大きな原因のひとつだ; 2)毎年400億本の使い捨て飲料ボトルが放棄されている; 3)そんなボトル入り飲料の生産や輸送のために数百万バレルの石油が消費され数百万ポンドのCO2が排出されている; 4)使い捨てプラスチックボトルには、内分泌かく乱化学物質(endocrine-disrupting chemicals, EDC)などの毒物が含まれている。

これは、相当な説得力があるし、水補充ステーションのそのほかのメーカーも同じことを主張している。SECの文書によると、今回は13の投資家がFloWaterの主張に賛同して、同社に小切手を書いた。

ファウンダーのWyatt Taubmanによると、同社の創業資金は18600ドルの銀行融資だった。Taubmanは2015年以降、同社の一取締役へと退いているが、自分の新しい企業としてコールドプレスジュースのメーカーを立ち上げた。

LinkedIn上のTaubmanの言葉によると、最初の銀行融資でパイロット事業として水補充ステーションを立ち上げ、次は友だちや家族から12万5000ドルを集め、そして62000ドルの二度目の融資で補充ステーションの設置数を増やした。その後同社は、Tech Coast AngelsとHawaii Angels、そして社員として雇用したRazgaitisから95万ドルを調達、製品のデザインを一新し、2016年にはシリーズAとして260万ドルを調達した。

FloWaterのウォーターステーションは、Google, Airbnb, Specialized Bikes, そして皮肉なことにRed Bullなどに置かれている。

同社のステーションは、今では50近くの州にあるそうだ。

画像クレジット: Zing Images

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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