スマホで写真を選んで説明文を追加するだけで業務マニュアルが作成できる、クラウド型マニュアル作成・共有プラットフォーム「Teachme Biz」を提供するスタディストは5月9日、Salesforce Venturesを引受先とする第三者割当増資を実施したことを明らかにした。金額は非公開だが、同社のホームページにある資本金を見たところ、2016年2月から現時点で2億1043万円から3億2543万円へと1.1億円ほど増えていることから、約1.1億円ほどの資金調達だったのではないかと思われる。
同社は2015年12月に日本ベンチャーキャピタルと三菱UFJキャピタルを引受先とした総額1億5000万円の資金調達を実施している。今回で2度目の資金調達を実施したことになる。
調達した資金は新機能の開発、営業体制の強化、海外展開に充てるとしている。また、セールスフォース・ドットコムが提供するクラウドCRM・SFAサービス「Salesforce Sales Cloud」とのシステム連携も予定しているとのこと。
具体的には、Salesforce Sales CloudのユーザーアカウントでTeachme Bizが利用できるほか、Teachme Bizで作成したマニュアルをSalesforce Sales Cloud内でシームレスに表示、閲覧できるようになるという。また、Salesforce Sales Cloudには営業フェーズの管理および、フェーズごとに対応のアドバイスやガイダンスをテキストで表示するセールスパス機能があったが、画像や動画を混じえて表示することも可能になるそうだ。
Teachme Bizの導入企業数は1400社(2017年5月時点)となっている。また、2015年12月に発表した新サービス「ワンストップパッケージ」だが、スタディスト広報部によると、「具体的な数値は公表できないが、導入企業数は順調に増えている」そうだ。