ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

ソラコムは11月26日、無料でデバイスを貸し出し、IoTのセルフラーニングを支援する「自分で学べるIoT通信講座」を2021年11月25日から2022年2月28日まで実施すると発表した。デバイスの貸出期間は約3週間。事前登録制で、参加費は無料。参加条件は「SORACOM アカウントの作成が済んでいること」「IoT通信講座体験後のアンケートに答えること」の2点のみ。社会人・学生のどちらも対象としており、IoTの技術を学習したい方、IoTのアイディアを実現したい方の参加を呼びかけている。また専門家に質問できる「IoT相談室」も講座期間に合わせて開催する。

ソラコムでは、IoTシステムの開発を学ぶ方向けに、技術セミナーの開催をはじめ、IoTデバイスを購入できる通販サイト「SORACOM IoTストア」、利用シーンごとの開発手順書「SORACOM IoT DIY レシピ」を拡充し、セルフラーニングを支援している。また2021年7~8月には「IoT通信講座」を実施しており、200名以上の申し込みがあったという。今回そのIoT通信講座の第2弾を開催する。

​自分で学べるIoT通信講座では、初心者でも比較的学習を始めやすいデバイスを申込者に対して無料で貸し出す。今回貸し出し対象となるのは、GPSと温度・湿度・加速度を計測できるセンサーが一体となった「GPSマルチユニット」、Raspberry Piとウェブカメラがセットになった「簡易監視カメラキット」、Arduino互換マイコンボードと7種類のセンサーがセットになった「Grove IoT スターターキット」の3種類。申し込みの際に、このうちの1つを選択する。ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

これらデバイスは、学習用途に絞ったものではなく、実際にビジネスでも活用されているもので、例えばGPSマルチユニットは、車両の位置情報トラッキングや、運搬中の医療品・食品といった荷物の温湿度管理に役立てられているという。学んだ内容がビジネスにつながる可能性があるものとなるよう、配慮されている。

参加者は、ステップごとにわかりやすく開発方法を解説した手順書「SORACOM IoT DIY レシピ」を基に、自分で学習を進めることができる。ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

ソラコムは、IoTプラットフォームSORACOMを通じ、IoT通信とインターネットに「つなぐ」システム構築に必要なサービスを提供。SORACOMを利用することで、少ない初期費用でIoT活用のアイデアをスピーディに実現できることから、2万超の様々な業界・規模の顧客がビジネスの進化に利活用しているという。

「自分で学べるIoT通信講座」概要

  • 主催:ソラコム
  • ​参加条件など
    ・社会人、学生などの条件はない
    ・SORACOM アカウントの作成が済んでいること
    ・講座体験後のアンケートに答えること
  • ​参加費:無料(事前登録制)
  • 開催期間:2021年11月25日〜2022年2月28日
  • 申し込み自分で学べるIoT通信講座公式サイトの応募フォームより行う
  • 内容SORACOM IoTレシピを基に、参加者がセルフラーニングを行う
  • 必要機材:IoT DIY レシピの体験に必要となるPCは、参加者が各自用意

貸し出し期間、発送と返却方法

貸し出し期間としては以下4種類が設定されており、貸し出しデバイスは各期間の開始日に発送する。例えば、11月25日〜12月14日の貸し出しチケットを選んだ場合は、11月25日発送となる(地域によるものの、翌日・翌々日に到着予定)。なお、発送は平日に実施しており、休日は対応していない。ただし年末年始(12月29日〜1月5日)は発送している。

また返却は、貸し出し期間終了日まで行うに必要がある。11月25日〜12月14日の場合なら、12月14日必着の発送となる。この返却については、貸し出しデバイスに返送用着払い伝票を同梱しており、その伝票を使い返却する。

  • 2021年11月25日〜2021年12月14日
  • 2021年12月17日〜2021年1月7日
  • 2022年1月11日〜2022年1月28日
  • 2022年2月13日〜2022年2月18日
  • デバイスは各期間の開始日に発送
  • 返却は、貸し出し期間終了日まで行うこと。同梱の返送用着払い伝票を利用する

3種類の貸し出しIoTデバイス

貸し出し対象のIoTデバイスは3種類で、このうちの1つを選択する。デバイスの利用にはSORACOM SIMが必要になるが、全貸出デバイスに「IoT SIM 300MBパック」が添付される。同製品は、月額330円で300MB分のデータ通信料金が含まれているというもの。300MBを超えた場合は、500MBごとに110円の追加料金で利用できる。

GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット

GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット」は、ブラウザーの操作のみで、4つのセンサー(温度・湿度・位置情報・加速度)からのデータの収集から可視化までを体験できる製品。充電式の内蔵バッテリーにより、電源を入れるだけでどこでも使える。ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

IoT DIY レシピ例

  • IoTで温湿度の可視化:GPSマルチユニットを活用し、室内の温湿度をモニタリング。データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest Data」、ダッシュボード作成・共有サービス「SORACOM Lagoon」を利用
  • IoTでアイスの食べ時をお知らせ:GPSマルチユニットを活用し、温度センサーで計測。任意のメールアドレスにメールで通知する。SORACOM Harvest Data、SORACOM Lagoonを利用
  • IoTで在席状況の自動更新:加速度センサーのデータを取得して活用。SORACOM IoT SIMによる通信管理、SORACOM Harvest、クラウドファンクションアダプター「SORACOM Funk」を使ったSlackへの通知連携設定(AWS Lambdaの機能を利用)などを学べる

IoT 体験キット〜簡易監視カメラ〜

IoT 体験キット 〜簡易監視カメラ〜」は、Raspberry Pi 3 Model B+と、USB型ドングル「AK-020」、USBカメラをセットにした簡易監視カメラキット。ウェブカメラと温度センサー、データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest Data」により観察したいものを定点観測し、撮影データの蓄積や温度データの可視化を行える。ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

IoT DIY レシピ例

Grove IoT スターターキット for SORACOM

Grove IoT スターターキット for SORACOM」は、7種類のGroveセンサー、LTEモジュール搭載のArduino互換開発ボード「Wio LTE JP Version」(日本仕様モデル)がセットになったIoT体験キット。Groveセンサーは、はんだ付けをすることなくマイコンボードに接続できる(はんだ付けの知識は不要)。Arduino IDEを利用した開発が可能。ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

IoT DIY レシピ例

  • IoTでジェスチャーシステム:Wio LTE JP VersionとGrove超音波距離センサーモジュールを活用。SORACOM Harvest Dataでジェスチャー結果を蓄積することで可視化する

IoTの専門家に質問できる「IoT相談室」(Zoomを利用)

冒頭で触れたように、講座の開催期間中には、IoTの専門家に質問できる「IoT相談室」が設けられる。Zoom ミーティングを利用する体裁になっており、各日程の参加用URLは、申し込み後のメールに記載している。

IoTシステムの構築をする上で、テキストだけでは解決しない疑問点がある場合に質問でき、各レシピの動作はIoT​相談室までに完了しておくことを勧めている。

「IoT相談室」日程

  • 2021年​12月2日17:00〜19:00
  • 2021年12月27日17:00〜19:00
  • 2022年1月20日17:00〜19:00
  • 2022年2月10日17:00〜19:00

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。