デジタル一眼の持ち運びを便利にするMiggo。ストラップとプロテクターの機能をミックス

新たにKickstarterに登場してきたMiggoは、便利な道具をさらに便利にしようとするツールだ。基本的にデジタル一眼レフカメラの「ストラップ」として利用するものだが、撮影を終了すればカメラバッグ風にカメラを守ってもくれる。プロのようなカメラバッグを持ち運ぶ必要はないものの、しかしそれなりの耐衝撃性を確保したい場合などに便利に利用することができる。場面に応じて、ストラップになったり、あるいは保管して持ち運ぶためのツールになったりするのが嬉しいところだ。

このプロダクトはイスラエルのインダストリアルデザイナーであるOhad Cohenの手になるものだ。実はカメラバッグメーカーであるKataのファウンダーでもある。Kataはプロにも、そして趣味用途の利用者にも人気のカメラバッグメーカーだ。Cohenは当初プロダクトデザインを行っていて、後にR&Dを担当していた。すなわちカメラ用のプロダクトを作るのにはまさにうってつけの人物であるということになる。

スマートフォンが普及したことで、多くの人々にとって写真というものが一層身近なものになった。しかし高性能なカメラ機材を持ち歩くのは大変であり、そのせいでDSLRなどを持ち歩く人が少ない現状となっている。少なくともCohenはそのように考え、この状況を変えようとMiggoをデザインしたわけだ。利便性を意識して、カメラ利用時のストラップと、そしてカメラ携行時の持ち運びツールの2つの役割を合体させたのだ。尚、好みに応じてStrap&Wrap版とGrip&Wrap版を選ぶことができる。双方ともにレンズとボディを安全にくるむ移動用プロテクターとして機能する。プロテクターモードでカメラを包み、あとはショルダーバッグないしバックパックなどに放り込んで持ち運ぶわけだ。レンズ収納のための区切りスペースのついた本格的カメラバッグや、梱包材の入ったカメラバッグを持ち運ぶほどでもない場合に、非常に便利に使うことができる。

尚、三脚用のアダプターも装備されていて、セルフタイマーなどで三脚を利用する場合にもMiggoを取り外さずに済むようになっている。通常のデジタル一眼用の他、ソニーのNEXシリーズのようなミラーレス用も用意されている。先行申込み割引は30ドルから提供されていたが、これはすでに規定申込数を完了している。今はGrip&Wrap版が35ドル、そしてStrap&Wrap版が40ドルにてプレオーダーを受け付けている。

個人的にも空港などで70ポンドもあるカメラバッグを持ち歩くのにうんざりしているところだ。交換レンズなどを数多く持ち運ぼうと思わないとき、このMiggoが便利に使えるかもしれない。プロトタイプはほぼ出荷可能状態にまで仕上がっており、6月には出荷を開始したいとのこと。実用性と利便性、そしてデザイン面での魅力をバランスよく備えているプロダクトだと思う。おそらくは2万ドルの調達ゴールはすぐにも達成するのではないかと思われる。

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(翻訳:Maeda, H