ドローンから就職支援、チャリティーポーカーまでテック企業に広まる支援の輪

Human Interest(ヒューマン・インタレスト)の共同創業者であるRoger Lee(ロジャー・リー)氏が米国サンフランシスコ市の自宅待機を聞いた時、彼はレイオフのニュースをブログに書き、クラウドソーシングされたレイオフ対象者のリスト掲載を始めた。彼のゴールはレイオフの現状を広く知らしめて、採用候補者を探すための場所を雇用者に提供することだった。

しかし1週間が過ぎ、スタートアップ40社でレイオフが起きた時、リー氏は自分のブログでは全米で起きている膨大な人員削減に対応できないことを知った。そこでレイオフ追跡サイトのLayoffs.fyi が生まれ、現在毎日数万人が訪れている。

同氏はこの追跡サイトと自分の会社であるHuman Interestのバランスをどうとっているのか? 彼はさまざまな視点にたって働くようにやり方を転換したと言う。同氏が手掛けている仕事は、今週取り上げたくさんの元気づけられる取り組みの一例だ。ではさっそく紹介に入ろう。

  1. 未来のアドベンチャー計画:多くのサイトが地域のレストランをサポートするギフトカードの購入を促進している。しかし、旅行業界についてははどうなのか? オレゴン大学の学生 Adam Faris(アダム・ファリス)氏は、アクションスポーツやアドベンチャー体験スペースの事業者を支援するために、新型コロナプロジェクトを友人らと立ち上げた。ファリス氏は、スキー、サーフィン、ホワイトウォーター・ラフティングなどのディスカウントを提供している会社の情報を集約して、中小企業の支援を呼びかけている。
  2. デベロッパーに特別な支援:Y Combinator(ワイ・コンビネーター)出身のリモート開発チームをつくるためのプラットフォーム、YouTeam(ユーチーム)は、volunteer developers(ボランティア・デベロッパーズ)というグループを結成した。新型コロナウイルス(COVID-19)関連作業をしているスタートアップなら誰でもここへ来て、技術支援を受けたり、フロントエンド、バックエンド、UXサポートなどの無料開発作業を申請できる。
  3. 小さな歩みで大きなインパクト:小児栄養会社のTiny Organics(タイニー・オーガニクス)は毎年1万ドル Partnership for Healthier America(パートナーシップ・フォー・ヘルシー・アメリカ)に寄付している。子どもたちに健康食品を確実に届ける取組みだ。Tiny Organicsは、スペシャルエディションの植物由来食品、Michelle My Broccoli Belle(ミッシェル・マイ・ブロッコロー・ベル)を開発し、収益の100%をFood Bank for New York City(フードバンク・フォア・ニューヨークシティー)に寄付する。
  4. 空からの助け:Skydio(スカイディオ)は全米の救急対応機関に自立飛行ドローン数十台を寄贈する。これは同社の緊急対応プログラムの一環だ。このドローンはスピーカーを搭載していないため伝達手段としては使用できないが、消防や警察が潜在的問題を間近で見る方法として使われる。Skydioはトレーニングとサポートも無償で提供する。さらに同社は、非営利団体のFrontline Support(フロントライン・サポート)と共同で、個人防護具(PPE)100万個以上を入手し、同社のサプライチェーンシステムを使ってワシントン大学病院システムに届ける。
  5. 安心スペース:異文化、LGBTQ、および女性が経営する会社のためのコワーキングスペース、Equal space (=SPACE、イコール・スペース)が、バーチャルなドアを開いた。同社はフリーランサーや中小企業オーナー向けに、トレーニング、ワークショップ、生産性講座、健康相談などのオンラインサービスを無料で提供する。
  6. 医療従事者を支援:Work & Co(ワーク・アンド・カンパニー)はAdobe(アドビ)、Dropbox(ドロップボックス)および多数の医学生と共同で、医療従事者を食料品デリバリー、割引保育、無料メンタルヘルスサービスなどとつなぐツールを開発している。このツールは医者、看護師、医学教員らから得た情報に基づき、現場で働く人たちが、PPEだけでなく、基本的な生活ニーズを満たすのを支援する。
  7. Bandcampが手数料を放棄:ユーザーがアーティストを直接支援できる音楽プラットフォームのBandcamp(バンドキャンプ)は、 アーティストから手数料を取らない日を何日か設定した。最初の手数料無料のイベントでは、アーティストの楽曲と物販の売上が総額430万ドル(約4億6000億円)に上った。リアルなコンサートを行うことのできない世界でアーティストを支援する斬新な方法だ。
  8. 無料奉仕ポータル:米国法曹協会と司法テック会社のPaladin(パラディン)は、新型コロナウイルスの影響を受けた人を無料奉仕の弁護士に紹介するポータルを共同で開設した。LegalZoom(リーガル・ズーム)とClio(クリオ)も同プロジェクトに参加している。詳細はこちら
  9. 就職支援:Binc(ビンク)は、Tiktok(ティックトック)、Stripe(ストライプ)、Nest(ネスト)、Groupon(グルーポン)などの企業のと共同で仕事しているリクルート会社だ。このほど同社は技術者の職探しを無料で支援するプログラムを立ち上げた。今月末まで、エンジニアリング、プロダクト、デザイン、マーケティング、および人事専門家に無料で就職を斡旋する。
  10. ポーカーチップで新型コロナ対策支援:Morning Brew(モーニング・ブルー)は、オンラインポーカーのトーナメント転じて募金活動を主催して、レストラン支援と現場作業者に食事を提供するFrontline Foods(フロントラインフーズ)の資金を集める。プレイするには100ドルの寄付が必要だ。

画像クレジット:Arttur Debat / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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