マイクロソフトが無料開催のオンライン版Build 2020の登録を開始

Microsoft(マイクロソフト)は、5月19日から20日まで、今年はオンラインのみで開催するBuild 2020デベロッパー・カンファレンスへの参加登録を開始した。

通常なら、このイベントには6000人以上のデベロッパーが参加する。しかし新型コロナウイルスのパンデミックのため、いつも通りの開催はできない。今年はGoogle I/Oデベロッパーカンファレンスを完全に廃止したGoogleとは対照的に、マイクロソフトは仮想イベントとして開催することにした。これは非常に異例のBuildとなるが、オンラインのみの開催だからというだけではない。

まず基調講演が短くなる。ただし、第1日と第2日に、それぞれ基調講演の枠は確保されている。もう1つの違いは、デベコンの参加者のみに焦点を合わせることにしたこと。これは、以前に参加したデベロッパーからのフィードバックに、マイクロソフトのチーム応えたものだ。過去数年間、マイクロソフトは、Buildを消費者向け製品を発表する場としても利用してきた。GoogleがI/Oでそうするのと同じだ。しかし今年はそれはない。さらに基調講演でも、半年以上経っても利用できないような機能に先走ってスポットライトを当てるのではなく、デベロッパーがすぐに利用可能なもの、あるいはすぐに登場するか、数ヶ月のうちにはデベロッパーの手に渡る新機能について取り上げることになる。

マイクロソフトのCEOであるSatya Nadella(サティア・ナデラ)氏は、引き続き基調講演に登場するとしても、企業哲学についての大局的な話は減り、デベロッパー向けのツールやAPIについての話が増えることになるはずだ。

基調講演とデモの一部はライブで配信されるが、その他のコンテンツは事前に録画されたものとなる。それでも全体的に、Buildのルックアンドフィールは、これまでにリモートで視聴したことのあるデベロッパーの体験から、そう大きくかけ離れたものとはならないはずだ。とはいえ、期間は短くなり、これまでよりも集約されたものとなる。それは必ずしも悪いことではない。

米国ワシントン州シアトルで2018年5月7日月曜日に開催されたMicrosoft Developers Build Conferenceで、参加者がポッドの中に座っている様子。Buildカンファレンスは、シアトルで2年連続で開催され、同社のクラウドテクノロジーと、クラウドサービスとして提供される人工知能関連の機能に重点を置くものとなった(写真:Grant Hindsley/Gtty Images経由のBloomberg)

原文へ

(翻訳:Fumihiko Shibata)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。