マーケター向けプラットフォームのUnbounceが自動コピーライティングのSnazzy.aiを買収

Unbounce(アンバウンス)は、カナダ・バンクーバーのスタートアップで、マーケターが自動化されたランディングページを作る機能で知られている。現地時間5月19日午前、同社は自動コピーライティングのアーリーステージスタートアップであるSnazzy.ai(スナジー・ドット・エーアイ)を買収して、新たな特色を加えた。両社とも買収条件を明らかにしていない。

Unbounceの最高戦略責任者であるTamara Grominsky(タマラ・グロミンスキー)氏は、会社はUnbounceユーザーが顧客を売上へと転換するのを助けることに焦点を当てており、Snazzyが加わることで、GPT-3人工知能技術に基づく優れたテクノロジーを手に入れたと語った。

「現在、当社では、マーケターがコンピューターを使ってコンバージョンの真の可能性を引き出すためのコンバージョン知識ソフトウェアの開発に注力しています 【略】 Snazzyには、特にコンテンツ作成とコピー制作の分野で当社の戦略を加速してくれることを大いに期待しています」とグロミンスキー氏は説明した。

グロミンスキー氏は、ランディングページの管理を任され、コピーライティングを含むさまざまな業務に責任をもつマーケティングゼネラリストがこの製品の真のターゲットだと指摘する。「Unbounceの平均的顧客は専門のコピーライターではないので、1日中コピーを書くことはありません。私たちがマーケティングゼネラリストやマーケティングの広い範囲の責任を持つ人について考えているのはその点です」と彼女は言った。

Snazzyの共同ファウンダーであるChris Frantz(クリス・フランツ)氏は、この技術は人々にスタートを切らせることが第一で、必要に応じて結果は微調整できるという。「いつでも最もむずかしいのは、最初の1行、最初の1ページに最初の何ワードかを書く部分です。Snazzyはそれを完全に取り除きます。結果はいつもすばらしいコピーになるとは限りませんが、何度でもボタンをクリックしてやり直せるが良いところです」と彼はいう。

フランツ氏は、この分野の競争は非常に激しいため、Unbounceのように大きなプラットフォームソリューションの一部になることで、ずっと早く市場を作れると彼と共同ファウンダーは考えたと語った。

「私はUnbounceの未来に対するタマラさんのビジョンが大好きです。彼女は非常に野心的なビジョンを持っていると思います。プロセスのごく早い段階で彼女は私の心を掴みました。同時に、この分野には数多くのライバルがいるので、Unbounceのように長年のマーケティング経験とコミュニティの厚い信頼をもつ会社と組むことは大きな差別化になります。当社のオーディエンスをさらに拡大する非常に強力なバネになると思っています」。

Snazzyは、ランディングページからGoogle広告のコピーまで、あらゆるタイプのコピーを書くために使える。会社は2020年10月にアルファ版を公開し、すでに3万社の顧客がおり、Unbounceはそれを自社の顧客に変換することを望んでいる、とグロミンスキー氏はいう。Snazzyユーザーにとってはうれしいことに、UnbounceはSnazzyを今後もスタンドアローン製品として継続しながら、今後そのテクノロジーをUnbounceプラットフォームに組み込んでいく計画だ。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Unbounce買収コピーライティングカナダ

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(文:Ron Miller、翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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