モバイル・アナリティクスのスタートアップ、Amplitudeが1500万ドル調達

2016-06-09-amplitude

今朝(米国時間6/8)、サンフランシスコのスタートアップ、AmplitudeはシリーズBのラウンドで1500万ドルを調達したことを発表した。

Amplitudeはウェブとモバイルのアナリティクスを専門とし、 手頃な料金でMixpanelのライバルとなることを目指している。

共同ファウンダー、CEOのSpenser SkatesはY Combinatorの出身で、最近、「われわれの大きなビジョンは、アナリティクスの成果を単にデータ・サイエンティストだけのものにせず、クライアント企業の全員が共有できるようにすることだ」と述べている。

「ウェブ上にある情報ならGoogleその他の検索エンジンを利用して探し出すことは簡単だ。しかし現在のユーザーベースに関する情報を見つけるのは非常に難しい。われわれはこの状態を変えたい」とSkatesはいう。

たとえば、Amplitudeの顧客であるSquareの場合、 Skatesによれば、毎月100人程度がAmplitudeのデータにアクセスしているという。その大部分はプロダクト・マネージャーとマーケティング部門の社員で、Amplitudeの基本的な機能を「高度なダッシュボード」として使う一方、成長とデータ・サイエンスを担当するチームはさらに高度な機能を利用しているという。

amplitude screenshot

こうした機能に関連して、AmplitudeはPathfinderという新しいプロダクトをスタートさせることを発表した。これはユーザーがサイトやアプリを利用するにあたってどのようにナビゲートしているかを明らかにするものだという。Skatesによれば新しいプロダクトは、どのようなアクションが訪問者を料金を支払う顧客に変えるか、あるいは逆にプロダクトを購入しないきっかけを作るかを企業が理解することを助けるという。

Skatesは企業が通常コンバージョンを検討するよりも高度な方法が用いられることを強調する。Pathfinderはコンバージョンを単独で検討するのではなく、そこに至る過程に複数の「じょうご」を考える。つまりユーザーはAというアクションによって「じょうごA」に集められ、そのユーザーはさらにアクションBによって「じょうごB」に入り、さらにアクションCによって「じょうごC」に入るというような一連の過程だ。Pathfinderはそれぞれでのステップを分析し、どのアクションによってどれほどの人々が通過するかを明らかにする。しかしこの分析が役に立つのは「事前にこうした過程があること知り、特定のイベントを探している場合に限られる」という。

「多くのアプリでは何百種類ものイベントが生起しうる。そのうちのどのイベントがコンバージョンに直接結びつくか事前にはわからない」 とSkatesは言う。

Amplitudeは今回のラウンドを含めて、総額で2600万ドルを調達した。新ラウンドはBattery Venturesがリードし、Benchmark Capitalが参加した。BatteryのNeeraj AgrawalはAmplitudeの取締役に就任する。

Amplitudeによれば、同社のクライアントはSquareの他にLogMeIn、Instacart、Thumbtackなど150社となっているという。また売上も対前年比で300%の成長を示している。

画像: Amplitude

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

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