2016年は終わった。いろいろな企業やサービスが、2016年を振り返りつつ、成果をアピールしたりもする時期だ。Appleも、App Storeの成長について発表を行っている。
まず、「昨年」の話ではないのだが、2017年幕開けの日がApp Storeでは最高の日となったのだそうだ。アプリケーションの購買額が2億4000万ドルになったのだとのこと。クリスマスこそデバイスを手に入れてアプリケーションストアで買い物をすることが増えるのだろうと考えている人が多いと思う。しかし新年を迎えた日に最高額を達成したというのはなかなか面白い現象だ。
ちなみに、2016年に開発者に支払った額は合計で200億ドルに達したのだとのこと。これは昨年から40%の伸びとなる数字だ。アプリケーションストアが開設された2008年からの累計でみると、600億ドルとなっている。お気づきだろうと思うが、開設以来の額の3分の1が昨年1年で支払われたことになる。
売上額が多いのは、アメリカ、中国、日本および英国となっている。
中国についてみれば、昨年から90%の伸びを示している。Appleは中国重視の戦略をとっており、Appleにとって良い兆候だとみることができよう。膨大な人口に支えられてダウンロード数が増えるというだけでなく、支払額も大きく伸びているわけだ。中国の売り上げトップ2をみるとTencentとNetEaseであり、この両者はそれぞれ拠点を中国におく企業だ。
またApp Storeでのサブスクリプションサービスも27億ドル規模へと成長した。2015年日で74%増となっている。Netflix、HBO Now、Line、TinderおよびMLB.comのAt Batなどが人気のサブスクリプションサービスだ。
なお、AppleによればiMessage App Storeには現在、2万1000本のアプリケーションが登録されているとのこと。どうやら開発者たちの注目は集めているということになるようだ。ただステッカーアプリケーションなどにとどまらずに成長を続けていくためには、支払いやビデオチャットなどの機能についても提供できるようにしていく必要があるのだろう。そうしたサービスも徐々に実現されていきそうな感じではある。
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(翻訳:Maeda, H)