2020年の世界PC出荷台数は7%減の見込み

調査会社のCanalys(カナリス)が発表した最新のデータによると、世界のPC販売台数は財政難の影響で7%減少することが予測される。このカテゴリーは、新型コロナウイルス(COVID-19)によるシャットダウンの影響を受けている数え切れない分野のうちの1つだが、同調査会によればこのウイルスの直接的な影響は中国のサプライチェーンの回復していることから、むしろ業界の背後に原因があると指摘している。

一方、世界的な景気後退の影響は、今後も業界に顕著な影響を与えることが予想される。簡単にいえば、デバイスのアップグレードにお金をかける余裕がないということだ。

北米では新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、すでに4000万件の米国市民が失業保険申請を出していることから、同国では業界が6%の打撃を受けると予想されている。同社によると、このカテゴリーが前年比4%の成長が見込まれる2020年までは完全な回復は期待できないという。ただしこれは予測で、現在のペースを参考にすると2年間で多くの数値が変わる可能性がある。

中国とその他のアジア太平洋地域は下落幅が小さく、これはパンデミックの第一波の先頭に立っていたことと、危機を効果的に管理していたと思われることから、より急速に回復すると予想される。

また、PC業界はスマートフォン業界ほど大きな打撃を受けていないことも、注目に値する。メーカーは、消費者や企業がホームオフィスのシステムをアップグレードするために機器を購入したため、この下落を軽させることができた。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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