4月のTCイベント:Early StageでPerkins Coie、Merus Capital、Brainbaseと知財・M&Aの戦略や注意点を語ろう

米国時間4月1日と2日に開催される第1回TechCrunch Early Stage 2021イベントまであとわずか数週間となった。この2日間のブートキャンプでは、創業間もないファウンダーがスタートアップを成功させるために必要な、起業家としてのコアスキルを身に付けられるように支援する。どれもその分野のエキスパートがリードする、必要不可欠なトピックだ。

例を挙げると、知的財産は基本的な飯の種であり、スタートアップはそれを保護するとともに、VCの視点から価値を理解する必要がある。また、アーリーステージの創業者であっても、M&Aのノウハウを学ぶのに早すぎるということはない。なぜなら、スタートアップが急速に成長した場合に、足元をすくわれるようなことがあってはならないからだ。

そこで今回は、Perkins Coie(パーキンス・コーイー)法律事務所、Merus Capital(メルス・キャピタル)、そしてBrainbase(ブレインベース)からそうそうたる顔ぶれを招き、M&Aと知的財産保護に関する専門知識を披露してもらうことにした。この3つのインタラクティブな分科会は業界最高クラスの頭脳によるものなので、お見逃しなく。

VCファイナンスにともなうIP価値の創出と保護Perkins Coie

VC投資家はテクノロジーやライフサイエンス分野のスタートアップへの出資を決定する際に、正式な知的財産(IP)権をどのように評価するのだろうか?また、IPのデューデリジェンスはどのように行われるのだろうか。投資家や創業者は、資金調達後、どのようにしてスタートアップ企業がイグジットバリュエーションを最大限に高めるようなIP戦略を追求するのだろうか。Perkins Coieの特許出願担当パートナーであるMichael Glenn(マイケル・グレン)氏と新興企業向けベンチャーキャピタル担当のMatt Oshinsky(マット・オシンスキー)氏が、経験豊富なベンチャーキャピタリストとともに、知的財産権の保護とすべての技術開発活動の価値を最大化するための質問に答える。Perkins Coieがお届けする。

スタートアップ創業者のためのM&Aプレイブック – グーグルとマイクロソフトからの教訓Merus Capital

創業チームが下す最も重要な決断の1つは、戦略的な買い手に会社を売却することを検討するタイミングだ。このセッションでは、どのように買収者にアプローチし、よくある落とし穴を避け、目を見張るようなバリュエーションを得るチャンスを最大にするかを学ぶ。Merus Capitalの創業パートナーであり、Google(グーグル)やMicrosoft(マイクロソフト)で10年間にわたり買収を指揮したSean Dempsey(ショーン・デンプシー)氏と、Dave Sobota(デイブ・ソボタ)氏から話を聞く。Merus Capitalがお届けする。

自社の知的財産のネーミングと保護Brainbase

世の中を変えるような製品やサービスのアイデアを思いついたとき、それを何と呼べばいいのだろうか?名前を決めたあと、他の誰かがその名前を使っていないことを確認するにはどうしたら?ドメインやTwitter(ツイッター)のハンドル名は利用可能だろうか?Brainbaseでは、誰でも簡単に、弁護士を通さずに商標登録を行うことができ、あらゆるチャネルで即座にブランドを所有することができる。このセッションでは、Brainbaseの共同創業者兼CEOであるNate Cavanaugh(ネイト・キャバノー)氏が、ブランド保護と資金調達のためのデューデリジェンスの両面から、自社の商標を所有することの重要性を説明する。Brainbaseがお届けする。

さて、これだけでもいい情報が盛りだくさんだ。Early Stage 2021のアジェンダには、他にも多くの貴重なプレゼンテーションが含まれている。ぜひチェックして、一日を戦略的に過ごそう。

TC Early Stage – Operations & Fundraising(アーリーステージ – 運営・資金調達)」イベントは米国時間4月1~2日にバーチャル開催される。こちらからパスを購入して、仲間と一緒にスタートアップを構築するための最良の方法を学ぼう。プロのヒント:2つのEarly Stage 2021イベントに両方参加すれば、知識が倍増する。「TC Early Stage 2021:Marketing and Fundraising(マーケティング・資金調達)」は7月8~9日に開催される。両イベントのダブルチケットの早期割引価格は、3月26日午後11時59分(PST)まで有効。期限前に購入すると、最大100ドルの割引となる。

カテゴリー:イベント情報
タグ:知的財産

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Alexandra Ames、翻訳:Aya Nakazato)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。