AIで素材産業の研究開発を効率化、MI-6がBEENEXTや11人のエンジェルから資金調達

素材産業における研究開発を効率化する技術(マテリアルズ・インフォマティクス)を手がけるMI-6は4月24日、複数の投資家を引受先とする第三者割当増資を実施したことを明らかにした。

今回同社に出資した投資家陣は以下の通り。なお具体的な調達額については非公開だが、関係者によると数千万円後半になるという。

  • BEENEXT
  • 金城聖文氏
  • 坂本達夫氏
  • 杉山全功氏
  • 須田仁之氏
  • 高野秀敏氏
  • 千葉功太郎氏
  • 永見世央氏
  • 藤家新一郎氏
  • 舛屋圭一氏
  • 松本浩介氏
  • 氏名非公開の個人投資家1名

MI-6はその社名の通りマテリアルズ・インフォマティクス(以下MI)技術の研究開発と社会実装に取り組むスタートアップだ。

MIはテクノロジーを用いて新素材や代替素材を効率的に探索する手法のこと。さまざまな産業でテクノロジーの導入が進む中、素材開発の現場では研究者の「経験と勘」が多く存在し、未だに非効率な部分が多く残っているのが現状だ。この非効率さを解消し、開発にかかる時間やコストを削減する技術として近年MIが注目を集めている。

MI-6では2017年11月の設立以来、MI専業のスタートアップとしてAIを活用したMIの研究開発に着手。東京大学の津田教授を中心としたMI技術研究チームによって関連技術の開発を推進しながら、MIプロジェクトの受託解析やコンサルティングにも取り組んできた。

今回のラウンドではSaaSビジネスの支援経験が豊富なBEENEXTの前田氏のほか、研究開発型スタートアップに関する深い知見を持つペプチドリーム取締役副社長の舛屋氏など、強力な投資家陣から資金調達を実施。同プロダクト開発体制を強化し、彼らの支援も受けながら事業をさらに加速させていく計画だ。

MI-6のメンバー。中央が代表取締役の木嵜基博氏

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TechCrunch Japan

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