Airbnbがストリーミング事業に参入しようとしている。議論を呼ぶオンデマンド宿泊マーケットプレイスで知られる同社が、制作スタジオになる策略を練っている。Reuters(ロイター)が伝えた。
山ほどのシリコンバレー企業が、ブランディングの一環としてマーケティング機能や紙の雑誌を作っているが、Airbnbはこれを一歩先へ進めたようとしていると書かれている。
同社はすでに、豪華な雑誌をHearst(ハースト)から出版しており、ロイターの記事によると、この取組みが今後同社のメディア戦略の中心となっていく。
市場で差別化したい裕福な大企業にとってビデオは次の戦場になりそうだ。Appleはストリーミングサービスの提供を準備中で、AmazonやWalmart(ウォルマート)はすでに持っている。
5億人の旅行者からなるユーザーベースを持つ同社は、ビデオ制作のパートナーを希望する相手がすでに複数いることをReutersに語った。
AirbnbはApple’(アップル)の来るべきストリーミングサービスのためにシリーズを1本すでに制作している。「Home」と呼ばれる世界中の奇妙な家とそれを建てたオーナーを紹介するドキュメンタリーだ。別のドキュメンタリー「Gay Chorus Deep South」の制作も進んでいる。サンフランシスコのゲイ男性コーラスがディープサウス(南部の保守的地域)を旅するところを記録したものだとロイターは伝えている。
「今はまだ研究開発段階だ。ビデオだけには限らない。音声かもしれない。物理的なものかもしれない」とAirbnb広報のChris Lehane氏がロイターに話した。「コンテンツを増やせば増やすほど、より多くの人たちをプラットフォームに呼び込める」。
何はなくとも、Airbnbの番組は、見知らぬ他人の家で過ごすことに抵抗のある新規顧客に対するサービスの透明性を高める効果がある。なお、同社の隠しカメラ問題や地元行政との複雑な関係、さらにはこのビジネスによって変貌した近隣に関する暴露番組だけは期待しないように。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )