今日午前、Appleは報道関係者と異例の会見を行い、Mac Proを根本的に見直す計画について語った。しかしその話し合いでは、いくつかほかのハードウェアの話も出た。新しいiMacは積極的にプロユーザーに焦点が合わされ、Mac Pro専用にデザインされたスタンドアロンのディスプレーも計画されている。
いずれについても詳細は明らかになっていないが、この会社が新製品の全体戦略について進んで話したことだけでも、これまでにない透明性を示すものだ。いずれもプロユーザーをターゲットにしているが、別の視点から焦点を当てているところが興味深い。
Appleは会見を通じて、iMacが益々プロユーザーに使われるようになっているという認識を表した ― オールインワン機の能力が向上したことと、Proが3年以上本格的にアップグレードされていないことの両方が理由だろう。2018年にMacを見直す一環として、新しいiMacの仕様はプロにとってさらに魅力の増したものになる。
タッチスクリーンが採用される可能性は低い。Surface Studioを始めとするWindowsオールインワン機との競争はあるものの、AppleはiOSとMacOSの製品ラインを分けることにこだわっている。少なくとも現時点では、プロユーザーにはMac製品とiPad Proなどのデバイスを両方使って欲しいとAppleは思っている。
「様々な作業がある中では、それがベストだと考えているからだ。ユーザーには安心して複数の製品を買ってもらいたい。いや買うよう勧めている」とSVP Crraig Federighiは冗談交じりに話した。
Appleは来年に向けて、新しいMac Proと共に独自のディスプレーも開発している。昨年新MacBook Pro専用の5Kモニターで、LGと協力したのとは違うやり方だ。もちろん、そのモニターがルーターの近くに置かれると表示に問題が起きるとわかったことで、提携関係にひびが入ったことも理由に違いない。
あれはAppleにとって絶対に避けたいバグであり、今回新しいMac Proとモジュール部品を一から作り直すことになった理由の一つかもしれない。
「新しいMac Proは本質的にモジュラーシステムであり、我々はPro用のディスプレーも作っている」とPhil Schillerは語った。「ただしどの製品も今年中にみなさんが目にすることはなく、今は準備を進めているところだ。Mac Proモジュラーシステムを求めている当社のプロユーザーのために素晴らしい製品を作ることは非常に重要だと考えている。それには今年だけでは足りない」。
それまで待ちきれない人のために、スペックをアップグレードしたMac Proが今週発表される予定だ。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)