これはまだ、極く初期段階の話であることをお断わりしておく。Appleは店舗候補地として数多くの場所を調べているが、そのほとんどが実を結ばない。しかし、クパチーノが韓国に旗を立てようとしていることの意味は極めて重要だ ― 巨大な市場でありながら同社が直販店を持っていないというだけではない。そこがSamsungの本拠地だからだ。
事実、The Wall Street Journalによると、同社は初のApple Storeの場所を闇雲に探しているわけではない ― ソウルの華やかな江南地区で、3フロアをGalaxyに宛てているSamsungの旗艦店から、目と鼻の先の場所を集中的に偵察している。
現在Appleは、約20ヵ国に500近い店舗を展開しており、うち30以上が中国にある。小売店がないにも関わらず、韓国でのAppleの実績は悪くない。具体的な出荷台数は公表されていないが、第三者の分析によると国内最大手のSamsungやそれに続くLGの強い市場で、Appleのシェアは10%から25%の間を行き来している。
Apple社全体の業績は、最近iPhone 7発売を前に最低レベルまで落ち込んでいる。一方Samsungも、このところ様々なトラブルに見舞われている。
Appleの韓国への関心を最初に指摘した情報筋は、この手の話は時間がかかるものだと念を押した。具体的な証拠はまだ何もなく、もし同社が出店を決めるとしても、1年以上先のことだろう。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)