Apple、SamsungのスマートTVにiTunesコンテンツ提供へ

Appleは今年自前のストリーミングサービスを導入する計画だが、それに先駆けて同社はSamsungと提携し、SamsungスマートTVからiTunesにアクセスできるようにする。Samsungは今朝、世界100カ国超で新しいアプリ“iTunes Movies and TV”を使ってSamsungスマートTV上でiTunesの映画やテレビ番組を視聴できるようになる、と発表した。また190カ国超で AirPlay 2もサポートする。

新しい“iTunes Movies and TV”アプリを使ってiTunesのコンテンツに直接アクセスできるようになるテレビメーカーはSamsungが初めてだが、iTunesのコンテンツがAppleのエコシステム外で利用できるのはこれが初めてではない。

iTunesのコンテンツはすでに、Prime Video、Google Play、Microsoft Movies&TV、Vuduそのほかで購入したものと同様にサードパーティーのMovies Anywhereアプリでアクセスできるようになっている。このアプリは現在、RokuやFire TV、Apple TVといった多くのストリーミングメディアサービスと連携している。加えて、Apple Musicは今やAndroidデバイスやEchoスピーカーでも流すことができ、 iTunesはWindows PCでも利用できる。

Samsungによると、Appleの“iTunes Movies and TV”アプリで、SamsungのスマートTV所有者はすでに持っている iTunesのライブラリや iTunesストアをブラウズできる。 iTunesストアでは4K HDRの豊富なセレクションを含む何十万もの映画やテレビ番組を購入したり借りたりできる。これらの映画とテレビ番組では、ユニバーサルガイドBixby、検索といったSamsungのスマートTVの機能が使える。

一方、SamsungはQLED 4Kと8KのTV、フレームTV、SerifライフスタイルTV、その他UHDモデル、HDモデルなど、幅広いスマートTVでのAirPlay 2サポートを展開する。こうしたTVの所有者はTVでビデオや写真、音楽、ポッドキャストを視聴できるようになる。

「SamsungのスマートTVを通じて世界中の顧客にiTunesとAirPlay 2を提供することを楽しみにしている。iPhone、iPad、そしてMacユーザーは、お気に入りのコンテンツを家の中で一番大きなスクリーンで楽しむ手段を手にする」とAppleのインターネットソフトウェア・サービス担当シニア・バイス・プレジデントEddy Cueは声明文で述べている。

2019年に独自のストリーミングサービスを立ち上げるAppleの計画ーおそらくすでに展開しているiTunesアプリを通じてーを考えるとき、Apple TVはさほど浸透していないために、リビングルームにあるより多くのデバイスでアプリを利用できるようにする、というのは理にかなっている。

Samsungは、新しいアプリとAirPlay 2は今春、2019 Samsung Smart TVモデルで提供され、2018 Samsung Smart TVにはアクセスを可能にするファームウェアのアップデートが案内される、としている。

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(翻訳:Mizoguchi)