AppleはiPhoneとiPadに用いられているTouch IDセンサーをもっと広範囲に利用する計画らしい。今日(米国時間5/14)、アメリカ特許商標庁から公開された特許申請書でAppleは指紋センサーでユーザーの指の動きを検出し、その入力をナビゲーションに利用するシステムについて詳細に述べている。
指で画面を覆うことなく、iPhoneのホームボタンの上で親指を滑らすだけで文書のページをめくったり、画面をスクロールしたりできたら便利だろう。これは今回の特許から考えられる応用の一例にすぎない。Touch IDセンサーはiPhone 6と6 Plusですでに「簡易アクセス」を起動するために利用されている。しかし今日の特許申請はさらに高度な応用を想定している。
Appleはディスプレイのロックや表示方向の変更など特許の応用範囲を相当広く例示している。またマルチタスク・アプリ間の切り替えなど現在マルチタッチ・ジェスチャーによっている機能の一部もTouch IDによる指の動きの検出で代替させることができるとしている。
今回の特許申請では、さらにこのテクノロジーを利用して、Macなどのデバイスに指紋センサーを外付けし、上記のような機能をもたせることが提案されている。Touch IDを装備したスマート・マウスやトラックパッドのアクセサリなどの登場はすでに一部で予測されていた。
またこの特許では感圧タッチトラックパッドに用いられているハプティック・テクノロジーによって指紋センサー入力にフィードバックを与える方法が述べられている。この触覚的フィードバックは音によるフィードバックの代わりに、あるいはそれと同時に用いられ、指の動きが指紋センサーによって正しく認識されたか、認識が失敗したかを伝えてユーザーの操作を助けるものとされる。
この特許申請を発見したMikhail Avadyに敬意を表する。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)