「カープール・カラオケ」から「猿の惑星」まで、これまでAppleのオリジナルコンテンツの印象といえば…よく言っても微妙だった。NetflixやAmazonに追いつくためには、かなりの大ヒットを飛ばす必要がある。Wall Street Journalが報じた新たな契約がそんなニーズを満たしてくれるかもしれない。Appleは映画界のミスター・マジック、スティーブン・スピルバーグの作品を自社プラットフォームに持ち込もうとしている。
新しい契約では、スピルバーグの制作会社であるAmblin TelevisionとNBCUniversalaが、1980年代の人気ファンタジー/SF/ホラー作品シリーズ “Amazin Stories”[世にも不思議なアメージング・ストーリー]を復活させる。オリジナルのシリーズは1980年代中ごろに2年間放映されただけだが、多くの好意的な評論と懐かしい思い出を残し、エミー賞にも多部門にノミネートされた。
今回のリメークではAppleのプラットフォーム用に10話が制作される、とWall Street Journalの情報筋は言っている。スピルバーグはエグゼクティブプロデューサーとして参加する。この手のハリウッドパワーは決して安くないが―― 1話あたり500万ドルと言われている ―― これはNetflixが自社オリジナル番組に注ぎ込んでいる金額と同程度だ。
おそらくこのリバイバルは、Netflixの80年代SF/ホラーのオマージュ “Stranger Things”[ストレンジャー・シングス 未知の世界]の成功に触発されたのだろう。スピルバーグの全作品から多大な刺激を受けた番組だ。今回のリバイバル作品が同じような懐古趣味に訴えるのか、純粋な2017年版なのかは見てのお楽しみだ。Amazing Stories という名前がNetflixのケーブル離れ世代をどれほど引き込めるかにも注目したい。
最近Appleは台本のある番組に大きく力を入れていて、このニュースもその一環だ ―― そして前日に同社は、ハーベイ・ワインスタイン監督のセクハラ疑惑が高まる中、エルビスの伝記映画を中止する決断を下した。
現在本件についてAppleにコメントを求めている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )