Appleはアプリ内購入のための宣伝コードを認めるのか?不吉な予感が

AppleのApp Storeでは前からデベロッパが宣伝のためのコードを作ることができた。アプリ内購入も、ずっとサポートされている。

でも、アプリ内購入のための宣伝コードはどうか? そいつはちょっとクレージーだ。ユーザの仮想猫に与える仮想キャットフードの試供品を宣伝するコードをユーザに見せたいって? あんた、あたまおかしいんとちゃう?

でも、それも変わるかもしれない。

まだ本格的に展開されていない機能のようだが、Appleはゲームの大手Electronic Artsに対して、最新のレーシングカーゲームReal Racing 3の中の、(通常は2ドルの)ゴールドの無料試供の宣伝コードを許容するようだ。MacRumorsの記事によると、148AppsのJeff Scottが、証拠のスクリーンショットを数枚持ってるらしい。

この話のいちばんおもしろい部分は、ユーザがそのアプリをインストールしていなくても、この宣伝コードを使えることだ。すでにインストールしていれば、そのアプリ内購入がアンロックされる。インストールしていなければ、そのアプリが自動的にインストールされる(下図)。

これの何が重要なのか? 何がって、とっても効果的な宣伝方法だからだよ。誰かに宣伝コードを見せて、“アプリをどうぞ!”と言うのなら、まあふつうだけど、ここでは“アプリをどうぞ!”だけではなくて、アプリ内購入の無料試供品の宣伝を、まるでそのユーザだけの特典のようにもちかける。楽勝の売り方だ。

しかしまずいのは、低額のフリーミアムモデルをその気にさせてしまって、App Storeの上位がすべて、ユーザが勝つか飽きるかするまで彼/彼女のおさいふから小額を盗み続けるこそ泥になってしまうことだ。そんながめつい遊覧船が、先ほど出航してしまった。どうする?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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