Drone Racing Leagueのレース用プロトタイプドローンがドローンの速度のギネス世界記録を達成

総重量わずか800グラム足らずのドローンが、無茶馬鹿モード(Ludicrous Mode)のTeslaの最高速度よりも速く飛ぶ。

昨日(米国時間7/13)は、Drone Racing Leagueがドローンの飛行速度のギネス世界記録に挑戦した。その正式のカテゴリーは、「電池を動力とする遠隔操縦クァッドコプターの最速対地速度」だ。

そのDRL RacerXと呼ばれるドローンの、最高設計速度は179.6 MPH(時速289キロメートル)だ。

測定はニューヨーク郊外の原っぱで行われ、ギネス世界記録の公式判定員まで招(よ)んできた。測定はドローンを長さ100メートルのコースの往復飛行数回で行われ、その平均を公式記録とした。そしてその公式世界記録は、163.5 MPH(時速263キロメートル)となった。

世界記録とは言っても、まだこのカテゴリーは先行記録がない。でもギネスの本部は、記録として載るためには128 MPH(時速206キロメートル)以上、と定めている。

記録を取得するために使われたドローンは、レースに使われるのと同じではない。レース用はRacer3と呼ばれ、最高速が85 MPH(時速137キロメートル)だ。でもこのプロトタイプのRacerXはRacer3と同じコアプラットホームだから、今後RacerXと同じ速度の、公式レースに使えるぐらい安定の良いドローンを、量産することも可能だ。

今回のプロトタイプドローンは(プロペラの回転速度46000RPM)あくまでも記録のため、そしてDRLのドローンの将来性を示すことが目的だった。今回の測定のための飛行では、一度だけ、加速を最大にしたときバッテリーの過熱でドローンが炎上したが、もちろん本物のレースではあってはならないことだ。

Drone Racing Leagueは最近シリーズBで2000万ドルの資金を、テレビ放送ネットワークSkyとLiberty Media Corporation(Formula 1のオーナー)から調達した。次のシーズンは7月20日に始まる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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