混雑したインボックス(受信トレイ)ほど、いやなものはない。個々のeコマースサイトは、お客様に嫌われたくてメールを送ってるわけではないが、結果的には最悪の嫌われ者になっている。
今Y Combinatorで特訓中のBizzyは、eコマースのサイトが、なるべく少ないメールでお客にインパクトを与えられるようにする。
Bizzyは顧客の購入履歴を調べて、今その人にメールを送るとしたらどんなメールを送るべきか、を判断する。
ユーザのeコマースサイトは、まず、Bizzyの顧客データベースにアクセスする。するとBizzyは顧客を複数のバケツに分類する。これまで何も買わなかったお客や、昨日何かを買ったばかりの人、数か月前に買ったけどその後音沙汰のない人、などなど。
そして、それらの顧客のタイプに応じて、今のその人の状況や気持にぴったり、と思われるメールを送る。売り出しキャンペーンが単色一律でなく、顧客タイプに応じて個人化される。
もちろんユーザであるeコマース企業は、Bizzyが生成したメールを目的に合わせてエディットできる。
BizzyはY Combinatorで6週間前にローンチし、MailChimpやMad Mimi、SpringBot、 InfusionSoft、Push Marketなどなどから乗り換えたユーザを抱えている。それらのユーザによると、Bizzyにかえてから売り出しメールの成功率(実買率、コンバージョンレート)が最大で1200%アップしたそうだ。そして従来のやり方に比べて、メールの送付数は60%少なくなった(半分以下になった)。
今このサービスは、Shopifyのユーザしか使えないが、今後Etsyなどにも対応していく予定だ。しかもメールだけでなく、FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワークや広告ネットワークに対しても、広告〜コマーシャルメッセージの最適化を推進していきたい、という。