EV開発のBollingerが配達用電動バンのコンセプトを発表、2022年生産開始

いかつい電動SUVとピックアップトラックで知られるミシガン拠点のスタートアップであるBollinger Motors(ボリンジャー・モーターズ)は8月27日、2022年の生産開始を計画している配達用バンのコンセプトを発表した。

ポイントは汎用性だ。同社によると「Deliver-E」と呼ばれるコンセプトは、業務で使う顧客のニーズに合わせて構成、特にホイールベースとバッテリーパックを変えることができる。バンは前輪駆動で、リアサスペンションを搭載している。また、高さ18インチ(約46cm)と低床で、可変性のホイールベースは複数の貨物構成に対応する。ホイールベースはクラス2B、3、4、5を含むさまざまな車両クラスに活用できると同社は話した。加えて70〜210kWhの5サイズのバッテリーパックも用意している。

配達用バンは、B1 SUV、B2ワークトラックと明らかに異なるが、機械まわりのほとんどを共有している。モーターやバッテリー、インバーターを含む主要な構成要素はBollinger Motorsのラインアップ全てに共通する。

「配達用バンは自社生産しない」と同社は述べた。DELIVER-Eバンならびにトラックを米国で生産するのにパートナーと提携し、2022年に生産を開始すると明らかにした。

Bollingerをフォローしている人の中には、同社がクラス3の商用車向けにデザインしたE-Chassisを3月に発表した(未訳記事)ことを思い出した人もいるかもしれない。しかしE Chassis(いまはChass-Eと呼ばれている)をDeliver-Eバン用のプラットフォームと混同しないでほしい。同社によると、Deliver-Eは配達バン特有のニーズに対応する新しいプラットフォームを持っている。

ただし、Chass-Eは明らかに新しい配達バンプラットフォームをリードしている。創業者でCEOのRobert Bollinger(ロバート・ボリンジャー)氏によると、BollingerがChass-Eを発表した後、配達企業や配達トラックのメーカーから、Chass-Eが配達バンに使えるかどうか「山のような」問い合わせがあった。答えは「ノー」だ。というのも、Chass-Eは調整可能なサスペンション付き全輪駆動や、高い車高といった配達バンには不要の属性を持つからだ。

新たな知見を顧客の需要とみなし、同社は配達バンのニーズに合うまったく新しいプラットフォームを開発することを決めた。

画像クレジット: Bollinger Motors

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。