Twitter #ブランドは絶滅危惧種になった。ハッシュタグは、Facebookがサポートすることによって汎用化されつつある。それはTwitterの重要な成長ベクトルが無効化することを意味する。従来、印刷メディアやテレビCMでハッシュタグが話題になるたびに、人々はTwitterへの参加を促された。これからは、既に自分が使っているSNSでそのリアルタイム会話に参加できる。
企業やイベントの望みは、自分たちへのソーシャルな言及が最大のリーチを得ることなので、万能ハッシュタグが使える時に「Twitterハッシュタグ」を宣伝することは意味をもたない。今後企業はハッシュタグの表示からTwitterロゴを外すか、Facebookロゴを追加するようになると私は予想する。
ハッシュタグがFacebookで普及するかどうかは未だわからない。Facebookで有名人やジャーナリストをTwitter流にフォローするフィード購読[現在はフォロー]機能は大ヒットにはなっていない。さらにハッシュタグは、Facebookへの書き込みの多くが友達とのみシェアされていて全体公開されていない、という課題にも直面しなければならない。
Facebookハッシュタグには一つ追い風がある。非常に人気のあるイベントでも、それについて赤の他人がTwiiterハッシュタグを付けて投稿しても私は興味をもたないだろう。しかし、Facebookハッシュタグを検索したりクリックしたりすれば、友達が何を言っているかを優先的に見ることができるかもしれない。個人的にはゲーム・オブ・スローンズ #redwedding に関して、友達や知り合いが話していることの方が、会ったこともない何百万もの人々から寄せられた純粋なソーシャル・メンションよりも気にかかる。
Facebookハッシュタグは大失敗に終るかもしれないし、たとえ少々人気を博したとしても、Twitterがリアルタイム会話の王者で居続けるに違いない。しかし今日のニュースによって、Twitterの〈独自の付加価値〉が減少する可能性がある。これはFacebookで現在進行中の、ライバルを蹴落とす「ほどほどの」戦略の一環である。他の誰かならもっとうまい方法を思いつくかもしれないが、Facebookはこれを、人々が新たに始める必要のないネットワーク上で、大規模に行っている。
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(翻訳:Nob Takahashi)