Mozillaが今日(米国時間10/29)、Firefoxブラウザのバージョン25をローンチした(Windows, OS X, Linux, Android)。とくに Androidバージョンではゲストブラウジングモードというものが導入され、友だちや家族などに携帯やタブレットを貸した場合に自分の閲覧履歴やブックマーク、パスワード、そのほかのデータを見られないようになった。
下図(右)のように”New Guest Session”ボタンを押すと、Firefoxはクリーンなプロファイルでリスタートし、ゲストがブラウザを閉じると、その人の情報はすべて消される。Mozillaの説明によると、この機能により、“友だちや家族があなたの携帯電話やタブレットを借りてWebをサーフィンしても、あなた自身の情報は安全に守秘される”。
Androidバージョンではさらに、 Firefoxのミックスドコンテンツブロッキングがサポートされた。それはHTTPSのページにおける中間者攻撃や盗聴(盗視)をブロックする技術だ。そのほか、ブラウザ上の写真を壁紙やメールの添付画像にする機能も加わった。
いつものように、デベロッパ向けの新たな機能もいくつか加わった。CSS3の新しい機能やContacts APIがサポートされたほか、とくに目立つのは、デスクトップバージョンにすでにあるようなURLバー上のマーク(インジケータ)を付けるアドオンを、書けるようになったことだ。
すべてのプラットホームで、FirefoxはWeb Audio APIをサポートするようになった。Webのオーディオ機能はずいぶん前からあるが、このAPIが新しいのは、デベロッパがブラウザ内でオーディオを、これまでできなかった方法で操作できることだ。
Mozillaは今日の発表声明の中で、Web Audoi APIはブラウザ上でプレイするゲームを書くデベロッパにとってきわめて便利だ、と言っている。たとえば特定の位置で音声を鳴らしたり、リバーブのようなエフェクトが可能になる。
これらの能力を見せるためにMozillaは、Goo Technologiesと協力してとてもクールな技術的デモを作った。それはGooのHTML5によるグラフィクスプラットホームとWeb Audio APIを駆使して、デベロッパがイマーシブ(没入的)な体験を作り出せることを、示している。
Web Audio APIはW3Cの規格だが、例によってブラウザごとにその実装が異なる。Mozillaはデベロッパのために、各ブラウザによるWeb Audio APIの実装の違いを説明したガイドを発行している。‘ブラウザxyzでは動かない’ページやWebアプリケーションがなくなるために。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))