今日(米国時間11/8)、Googleはクラウド・コンピューティング・プラットフォームの東京リージョンをスタートさせたことを発表した。これにより、アジア太平洋地区のGCP(Googleクラウド・プラットフォーム)は2リージョン(東京、台湾)となり、合計6つのゾーンを備えることになった。
Googleはアジア太平洋地区のGCPに関して、2017年にインドのムンバイ、シンガポール、オーストラリアのシドニーに新たなリージョンを開設することを約束している。また世界では、アメリカ、フィンランド、ドイツ、イギリス、ブラジルで新リージョンが追加される。
ユーザーはGCPの利用に当たってトータルでヨーロッパ、アメリカ、アジアにまたがった6地域から選択できる。開設予定のリージョンが稼働を開始すると、 Googleのクラウド・プラットフォームはアジア太平洋地区では〔トップの図のように3リージョンが追加され〕14のゾーンが利用できるようになる。データセンターの数では先行するライバル、 AmazonのAWSやMicrosoft Azureにまだ及ばない。しkしほんの少し前までGoogleはクラウド・プラットフォームとしてこうしたライバルに大きく引き離されていたことを考えれば長足の進歩だ。
またGoogleはここ数年、アジアおよび世界でリージョン間でデータを高速で転送するためのネットワーク・バックボーンの整備に巨額の投資を続けてきた。
今日Googleが発表したところによれば、データセンターの開設はその地域のユーザーにさまざまなメリットをもたらす。たとえば東京リージョンの開設によって、、既存の台湾データセンターから転送する場合に比べて同じ量のデータを処理する際のレイテンシーは50%から85%も減少するはずだという。
東京リージョンはIntelの最新CPU、Broadwellを利用しており、Compute Engine、Cloud Storageなどクラウド・プラットフォームの核心をなすサービスのほとんどが利用可能だ。またCloud Databese、Cloud Datastore、Cloud Dataflow、 Cloud SQLなどデータベース、ビッグデータ、ネットワーキング関連のサービスも対応している。
〔日本版〕 東京リージョン開設に関しては多数の記事がアップされているが、Googleのクラウド・プラットフォームの利用案内の日本語ページはこちら。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)