Hondaはシリコンバレーの研究所をHonda R&D Innovations, Inc.という名前の会社にした。通称はHonda Innovationsだ。自動車以外の研究開発も行い、また将来のプロジェクトではスタートアップなどの企業とのパートナーシップも目指したい、とHondaは言っている。
Honda Innovationsの本社はそれまでの研究所と同じくマウンテンビューに置かれ、CEOはHonda Silicon Valley LabのシニアプログラムディレクターだったNick Sugimotoだから、明らかに前の形から多くを引き継いでいる。今後追究する主なプロジェクトは、IoT、インターネットに接続された車や都市、マンマシンインタフェース、ロボット、AIなどのマシンインテリジェンス、そして一人乗り車両や共有経済サービスなどだ。今は、未来のHondaの車にWaymoの自動運転技術を利用する、という話が進められているが、この新しい企業はそれのためのHondaの窓口にもなる。
またHondaのソフトウェア開発部門およびアクセラレーター部門とも言えるDeveloper StudioとXcelerator事業も、新会社の管轄になる。後者は、成長初期から後期にかけてのスタートアップをサポートしていく。基本的にこれはHondaのアメリカにおけるテクノロジー方面の子会社であり、だいたいどの自動車メーカーにも類似のエンティティがある。