今日(米国時間10/19)の取引終了後、IBMは第3四半期の決算を報告し、売上193億ドル、1株当たり利益3.34ドル(いずれも調整済)だった。アナリストの予測は、売上196億ドル、3.30ドル/株だった。
通常取引時間に微減した同社株は、悲喜半ばの決算報告を受け時間外取引で値を下げた。売上の未達は、わずかに予測を上回った利益よりも投資家の信頼に影響を与えたようだ。通常会計方式(GAAP)による1株当たり利益は、さらに低い3.02ドルだった。
IBMの調整後利益は、前年同期と比較して9%下落した。GAAP利益は13%減とさらに沈んだ。IBMの非調整ベースの売上は14%減だった。
伝統あるテクノロジー会社は決算報告書で、通年の1株当たり利益を14.75~15.75ドルと予測した。第2四半期決算の非GAAPガイダンス、1株当たり15.75~16.50ドルよりも低い。これは良い兆候ではない。
IBMの第3四半期売上は、これで14期連続の減小となった。
悪いしらせばかりではない。IBMが「総クラウド売上の一部で」と説明する「サービスとしてのクラウド」の年間予測売上は、前年同期の31億ドルから45億ドルへと上昇した。
IBMは同四半期を負債397億ドルで終え、年初よりわずかに減らした。しかし、コア負債は2014年末日以降137億ドルで、年初より20億ドル増えた。
要約すると、IBMは未だにビジネス転換の過度期にある。クラウド売上および他の未来指向製品による売上は増えているものの、会社の再構築はまだまだ終ったと言えない。売上未達、継続する売上減および利益率の低下は、転回しきれていない船の姿を描いている。
その一方で、IBMは大きく利益を上げ、価値も高い。時価総額が4%削られても大きな変化はない。決算会見では投資家の変わらぬ不安が予想される。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)