Instagramが、サービスの利用継続に生年月日の登録を必須とする方針を明らかにしました。
年齢を登録していないユーザーは、今後アプリを開いたときなどに生年月日の入力を求められることが増え、登録しないと最終的にはインスタが使えなくなります。
この変更は、以前から Facebook / Instagram が取り組んできた年少者の保護を目的としたもの。Instagramは利用資格を13歳以上としているほか、先月から16歳未満の新規アカウントはデフォルトでプライベート設定にするなどの対策を講じてきました。
また3月からはより直接的な保護策として、大人は自分をフォローしていない未成年者のアカウントにDMできないルールも導入しています。
いずれも自己申告に頼る状態ですが、Instagramでは未成年者が年齢を上に偽ったり、逆に大人が未成年者を騙ることを阻止するため、年齢確認に様々な手段を導入してゆく予定です。
そのひとつは、AIでユーザーの投稿や行動を精査して、歳をごまかしている可能性が高いアカウントにフラグを立てること。例のひとつとして、誕生日についての投稿や寄せられたお祝いコメントで年齢に触れている場合、登録した生年月日との齟齬を検出するといった場合を挙げています。
将来的には、ユーザーが申告した年齢とAIが推定した年齢に食い違いがある場合、ユーザーに対して年齢を確認する方法のオプションを提示して選択させる対応になる見込みです。
主な目的が未成年者の保護にあるため、いい歳をした大人がサバを読んだり歳をごまかしている状態についてはいまのところ厳密に取り締まるわけではなく、AIも死語を使ったり古いゲームやアニメを妙に懐かしがったり、絵文字・顔文字の使い方に年齢を感じさせるアカウントまで厳しく監視するわけではないようです。
一方で、年少者が年上を装っている場合、逆に成年が未成年者に近づくため年下を装っていると思われる場合は高い優先度で精査されることになります。
同様の未成年者保護の取り組みとして、Instagramでは特定の疑わしいアカウントについて、未成年者をフォローできない、投稿やコメントを表示できない、検索しても見つからないようになる施策も導入しています。こちらの疑わしい判定は、未成年者のアカウントに最近ブロックされた等のアクティビティから総合的に判断とされています。
年少の親戚や知人からアカウントを紹介されてフォローを頼まれても何故か自分だけ見えない、フォローできない場合、知らないうちにこの「未成年者を狙っている可能性のあるアカウント」に分類されているかもしれません。
(Source:Asking People for Their Birthdays | Instagram Blog。Engadget日本版より転載)