Intelが同社にとって初の自動運転車に関するキーノートを発表したとき、彼らは大胆な行動にでた。今朝、Intel CEOのBrian Krzanichはロサンゼルスで開かれたLos Angeles Auto Showの自動運転車イベントに登壇し、IntelグループのVCであるIntel Capitalは今後2年間で自動運転分野に合計2億5000万ドルを投資すると発表した。
投資対象となるのは、クルマのIT化、コンテキストアウェアネス、ディープラーニング、セキュリティといった分野だ。自動運転車としてのゴールとは、ヒューマンエラーを極限まで減らすことで運転の安全性を高めることである。そのためには車両とデータを安全で、信頼あるものにする必要がある。
Intel製のプロセッサーの力が発揮されるのは、自動運転車に必要なデータの処理を行うときだ。Krzanichは、自動運転車にはすでに各種のセンサーやカメラ、そしてデータを収集したり送信するための制御機能が搭載されていると指摘する。彼によれば、これからはすべてのクルマが毎日4テラバイトのデータを生み出すようになり、自動車業界はそれに対応するための準備をしておかなければならないと話す。
Intelがこの発表の場にLA Auto Showを選んだという事実は、今ではテクノロジーと交通手段が大きく交わる世の中になったことを表している。世界最大の消費者向けエレクトロニクスの展示会である「CES2016」では、世界各国から自動車メーカーの代表者が集まった。North American Auto Showが主催するテクノロジーに焦点を合わせた専用展示会であるAutoMobili-Dの第一回展示会は2017年1月に予定されている。LA Auto Showが主催するテックイベントであるAutomobilityが初めて開催されたのも今年だ。
クルマが運転できる(または自動運転の)デバイスとなるにつれて、そしてデバイスがバイク・シェアリングや公共交通機関などの様々な点において世の中の交通手段と統合されるにつれて、テック系の企業と自動車メーカーの交流はもはや「標準的な交流」とは呼べなくなってきた。それは、必要不可欠な交流なのだ。
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