今日(米国時間7/7)の午前Microsoftは、Nokiaのハードウェア事業買収に関連する70億ドル以上の減損処理というお待ちかねの混乱を起こした。
減損処理自体は驚くにあたらない。問題は金額だ。捨て去るものの総額は、当初伝えられた当該資産の購入金額を上回る。
それでもMicrosoftは清算を敢行し、社員7800人を他社へ移し、評価損に加えて約8億ドルの負債を計上する。つまり、はっきり言って今四半期Microsoftの通常会計方式(GAAP)による収支はまずい状態である。
現金ベースでは、Microsoftの状態は良い。無形財産を考慮すると、四半期のEPS(1株当たり利益) はダメージを受けるだろう。それが人生だ。
Microsoftは、かつてaQuantiveでも同じことをしでかしているので、投資家もさほど驚いていないだろう。それでもいくつか指摘しておく価値はある。時間を節約するために箇条書きにした。
- Nokiaに関してMicrosfotは困難な選択を迫られ、男の道を選び、数十億を失った。会社は愛のために金を使うか、Androidを着たパートナーを見るかのはざまに捕われた。そしてすべてを社内に取り込んだ。そしてシナジー効果を上げる代わりに、76億ドルの評価損を計上した。現役でいることの重要な強みの一つ:投資した金と使った金の違いは紙一重。
- ハードウェアで儲けらるのはAppleだけ。Microsoftは、会計2016年度までに携帯電話部門を黒字にすると公式に発言しており、あと1年足らずでその時が来る。それは収益源になるという意味ではない。ある資産が、少なくとも金を失わない価値を持つという意味だ。
- 買収額のほぼすべてを減損処理することで、期待は低くなる。Microsoftが白旗を掲げた今、もし携帯電話事業が少しでも成果を上げれば、事件後のお詫びにのように感じられる。
- 会社はまだ携帯電話を続ける。Neowin:「ある筋によるとMicrosoftは3つの市場セグメントそれぞれに毎年1~2種のモデルを投入する計画であり、これは同社がデバイスの種類を大幅に減らそうとしていることを示している」。今あなたがLumia端末の名前を2つ以上言えないであろうことを考えると、これは実に理にかなっている。私はこれだけ言える:1020、小さいやつ、安いやつ、あと500ナントカのやっぱり安いやつ。
- 投資家は動じていない。あれだけMicrosoftがこの動きの予兆を見せていたことを踏まえれば、投資家がこのニュースに驚かないことは容易に理解できる。Microsoftは今日の低調な市場でほぼ横ばいであり、これは数十億ドルの失態を発表していながら、通常取引きで殆どの銘柄に〈勝っている〉ことを意味している。
- これはBallmerの遺物だ。Nokia買収はSatyaがレドモンドの要塞を引き継ぐ前に起きた。オバマ大統領の最初の予算と同じく、戦には手持ちの武器で出かけるしかない。
- 大量解雇は終ったかもしれない。MicrosoftはNokia資産に再三大なたを振るい、数十億で買ったグループのボスを解雇した。今回の新たなレイオフを踏まえると、あとに何が残っている方が不思議だ。
次の疑問は、この新たな現実の中、Microsoftがどうやってそのハードウェアを整理できるのかだ。Satyaは何をするのか?会社は彼のインタビューを許さなかったが、私はこう考える:単体販売ビジネスから定期購読に変えようとやっきになっている時、人は1セントにこだわる。そして、そのビジネスモデル改革を阻害するものは、すべて消えなくてはならない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)