ニコラ・テスラはワイヤー上に電気を送る方法を開発した。ハインリヒ・ヘルツは無線で送電できることを証明した。しかし、われわれは21世紀のデバイスに動力を与えるのに今でも19世紀のテクノロジーを使っている。
Nikola Labs — 今日のスタートアップアレイで、TechCrunch編集部と来場者によって「ワイルドカード」に選ばれて壇上で発表したこの会社は、無線周波数をDC電気に変換し、電源として使えると彼らが主張する装置を開発した。
今日(米国時間5/4)彼らは、このテクノロジーを使った最初の製品を発表した。iPhone 6用のケースだ。端末が携帯通信信号を発信するために発生する際無駄になっている90%のエネルギーを変換して端末に戻すことによって、iPhoneを最大30%長く使える。
注:これは外部バッテリーではなく、受動的にのみ働く。要するに、元々端末が発生させている周囲の無線周波数エネルギーを再収穫するものだ。
彼らはオハイオ州立大学と協同して、一年以内に商品化することを目標にしている。同大学はこの技術を最初に開発し、Nikola Labsが技術および特許のライセンスを受けている。
この技術は、他のデバイス、例えばウェアラブル製品、埋め込みセンサー、医療機器、モノのインターネットなどにも応用可能だ。大量の電力を必要としないものなら何でも。
一月以内にKickstarterで募集を開始する予定で、金額は99ドル。その後4ヶ月以内の出荷を目指している。
いみじくもNikoka Labsは、ニコラ・テスラ自身が住み、最終的に息を引き取ったその建物の中で製品を発表した。