Qualcommがスマートウォッチ用チップの最新世代機を発表、省電力時でもさまざまなな機能を利用可能に

米国時間6月30日、Qualcomm(クアルコム)はウェアラブル用Snapdragon Wearプラットフォームの新製品であるSnapdragon Wear 4100と4100+のローンチを発表した。

12nmプロセス技術を基盤にしたこの新しいプラットフォームは、Android Wearのエコシステムに新たな息吹を吹き込みそうだ。

ユーザーが最初に気づくことの1つは、前世代のWear 3100と違って4100+がずっとリッチなアンビエントモードをサポートすることだ。同睡眠追跡やライブコンプリケーション、画面輝度の自動調節などを行いながらエネルギー効率の良いこのモードでも多くの色を表示することができる。

従来のAndroid Wearのエコシステムでは、アンビエントモードはライブモードと比べてかなり簡素化されていた。しかしこの新しいプラットフォームでは、それを変えようとしている。Qualcommのデータによると、スマートウォッチの多くが動作時間の95%でアンビエントモードになっているため、これは改善すべき明らかな機能だ。スポーツモードでは同じようなモードになり、さまざまなセンサーやマップ、GPSなどを利用して、ランニング中に最新情報を入手することができるようになる。

画像クレジット:Qualcomm

実際の技術に関しては、4100+のプラットフォームはメインシステムにCortex A53搭載のSoCを使用し、前世代と比べて85%もパフォーマンスを上げている。しかも電池寿命は25%長い。GPU本体は世代が1つ進んだけで2.5倍速く、とてもスムーズなユーザー体験を実現するだろう。4Gのモデムは高速のインターネット接続を提供している間、歩数のカウントや心拍数をモニターなどは小型の常に動作する5mmx4mmのコプロセッサーが処理をする。

画像クレジット:Qualcomm

もう1つ大きなアドバンテージは、特にスポーツ向けのスマートウォッチでは非常に省電力になりGPSのサポートが改良されていることだ。インターネットに接続するスマートウォッチ用として、バッテリー持続時間の25%アップを約束している。

本当にバッテリーを長持ちさせたい人に対して、最近のAndroid Wearウォッチの多くが低電力モードへの切り替えをサポートしているが、これはただ時刻を確認できるだけのモードだった。しかし今回の「enhanced watch mode」では4100+が大幅にアップデートされ、歩数と心拍数のサポートや電池残量表示、アラーム、リマインダーも追加された。

画像クレジット:Qualcomm

なお、4100プラットフォームには4100と4100+の2種類がある。4100+はチップ上にメインシステムを搭載しており常時稼働するのコプロセッサーや接続のためのさまざまなチップを搭載している。4100は常時稼働するコプロセッサーを搭載していない。

4100を使用する最初のモデルは、TicWatch系列を作っているMobvoiと、この最新プラットフォームを載せた子供用スマートウォッチを発売するimooから発売される予定だ。

画像クレジット:Qualcomm

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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