モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは3月4日、O:derの各種機能を用いた店内向けモバイルオーダーサービス「SelfU(セルフ)」を3月5日より開催される「リテールテック JAPAN 2019」にて初公開すると発表した。同社はSelfUの提供を今夏より開始する予定だ。
O:derはスマホなどからの事前注文・決済によりレジの混雑の緩和やキャッシュレス化を可能とするプラットフォーム。そして本日発表されたSelfUでは、例えばレストランを訪れた顧客は、スマホを商品注文端末として使用し、店内のテーブルから注文ができる。店側には専用注文端末を購入する必要が無い。スマホ上で決済を完了させることも可能だ。
店側にとってのメリットは注文業務や決済業務をなくすことからなる注文ミスなどの防止。従業員は注文業務以外に集中できるようになり、一例だが、「よりスピーディーな配膳業務」などができるように。
顧客側のインセンティブとしては、詳しい内容が気になるが、「ゲーミフィケーション」をはじめとしたギミックなど「顧客が楽しめるお得な要素」により「スマートで、楽しい」注文体験を実現するという。同サービスは日本語以外にも、英語と中国語に対応する。
Showcase Gigいわく、既存のテーブルオーダーシステムを導入する際にはWi-Fi などのネットワーク回線工事が必要となるが、SelfUでは顧客自身がスマホを使い商品注文を行うことに加え、キッチンなどに注文を伝える各種機器をモバイル回線で接続するため、導入時のWi-Fi工事は不要だ。
Showcase Gigは本日、SelfUの提供開始に合わせるかたちで「完全キャッシュレス」な体験型飲食店を今夏オープンすると併せて発表している。SelfUを用いた店内からのモバイルオーダー体験が可能で、「エンターテイメント性溢れた注文演出」などが期待できるそうだ。
O:derはPOSレジやデジタルサイネージなど、従来の端末とも連携可能なモバイルオーダー&ペイプラットフォームで、全国のおよそ1200店舗の飲食・小売店舗が同プラットフォームを活用したサービスを利用している。