Instagramからテイクアウト注文・決済が可能に、Showcase Gigと連携

モバイルオーダーシステム「O:der」などを開発・提供しているShowcase Gigは6月24日、Instagramとの提携を明らかにした。

O:derのシステムをInstagramに繋ぎ込むことで、Instagram上の飲食店の公式アカウントなどからテイクアウトの事前注文・決済が可能になる。また、SNSマーケティングを得意とするgaabooとも連携し、Instagramのほか、TwitterやFacebook、LINE、TikTokなどSNS、Googleマイビジネスなどのコンシュマーチャネルからの注文について、設定や運用をサポートできる体制も構築していく。

利用者は、飲食店のプロフィールにあるアクションボタンやInstagramストーリーズで投稿するスタンプをタップすることで、O:derのサービスに遷移してテイクアウト商品を事前に注文・決済できる。もちろん各店舗の「お店を応援」スタンプを自分のInstagramアカウントでシェアすることも可能だ。

モバイル店内オーダーサービス「SelfU」に新型コロナ対策として体温管理機能が加わる

モバイルオーダーの「O:der」やキャッシュレス決済のソリューションを開発・運営するShowcase Gigは6月10日、店内向けのモバイルテーブルオーダーサービス「SelfU」(セルフ)に新型コロナウイルスをはじめとした感染症対策として「従業員体温管理」機能を実装したことを発表した。

同機能は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本フードサービス協会が公開している「外食業の事業継続のためのガイドライン」に記載されている「従業員の健康チェック」を推進するためのもの。スタッフが各自で検温した値をSelfUに手入力することで、店舗側で一元管理が可能になる。感染症予防はもちろん、体調の優れないスタッフの早期発見や事前のシフト調整などが容易になる。

SelfUは2019年秋にリリースされた、店内での飲食時に自分のスマートフォンを使って注文や決済が可能なサービス。同社によると、ダイニングレストランや焼肉店、居酒屋などでの導入が進んでおり、店舗内の省人化に貢献しているという。コロナ禍の現在では、利用者がスタッフとのソーシャルディスタンスを確保したうえで注文や決済が可能というメリットもある。

なおSelfUは、飲食業における非対面におけるビジネスモデルの構築・サービス提供を支援する、経済産業省の「令和2年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業特別枠」(IT導入補助金特別枠)の補助金対象サービス。同社もIT導入支援事業者に採択されたことで、SelfUを導入した飲食事業者は最大4分の3、上限450万円の費用補助を受けられる。

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店頭での非接触弁当受け渡しを実現する「O:der Locker」が誕生、東京都の助成金も活用できる

Showcase Gigは4月27日、店頭での完全非接触型注文パッケージ「O:der Locker」(オーダー・ロッカー)の開発を発表した。O:der Lockerは、同社が提供中のモバイルオーダーサービス「O:der」と連動するピックアップロッカーで、飲食店の店頭に設置することで、モバイルオーダーで事前注文・決済された商品を完全に非接触で受け渡し可能になる。なお、ロッカー内の照明は殺菌効果のある紫外線(UV)ライトを使用する。

O:der Locker

スマートロッカー自体は、ユーボが開発・提供。同社は、2018年にオートメーションレストラン「beeat sushi burrito Tokyo」をオープンしたほか、大手外食チェーンへのピックアップ専用ロッカーなどを提供している企業だ。

beeat sushi burrito Tokyo

O:der Lockerに加えてShowcase Gigでは、飲食店向けに新型コロナウイルス(COVID-19)関連情報の発信、相談窓口の新設も発表。

同社の飲食店向け新型コロナ対策相談センター(covidbuster@showcase-gig.com)に、名前、連絡先(メール、電話番号など)、店舗名(会社名)、相談事項を問い合わせることができる。そのほか、飲食店向け新型コロナウイルス感染症対策情報の専用ウェブページや、公式Facebookでも情報を発信していくという。

ちなみに東京都では、個人事業主を含む飲食業を営む中小企業者を対象に、テイクアウトや宅配、移動販売を新たに開始する際の初期経費について最大100万円として対象経費の5分の4以内を助成する制度があり、同社の「O:der」システムを導入した場合も、この助成金の対象になるとのことだ。

そのほか、東京・世田谷の世田谷松陰神社の参道沿いに拡がる松陰神社通り商店街に、モバイルオーダープラットフォームであるO:derを導入すること明らかした。4月28日から商店街にある海鮮居酒屋の「マルショウ アリク」、アイラ地方のウイスキーを取り揃える「barオルガ」、コロッケ専門店の「All About My Croquette」で利用可能になる。

新型コロナウイルス 関連アップデート

吉野家の牛丼並盛の持ち帰りが4月6日から実質162円に、Showcase Gig開発のd払いミニアプリで事前オーダー

Showcase Gigは4月2日、NTTドコモとの提携による取り組みとしてドコモのコード決済アプリ「d払い」から事前に注文・決済が可能な「吉野家ミニアプリ」を提供することを明らかにした、4月6日午前10時から利用可能になる。

同サービスは、全国の吉野家が2月14日から始めているモバイルオーダーサービスと同様に、Showcase Gigの「O:der」(オーダー)プラットフォームを利用したサービス。吉野家の既存POシステムと連携しており、店舗の運営効率化も実現する。

ユーザーは「d払い」のアプリ上で吉野家メニューをモバイルオーダーすることにより、店頭での受取時間を指定して事前注文できる。もちろん、d払いでの事前決済やdポイントの利用も可能だ。

ミニアプリの登場に合わせて4月13日〜5月10日までの約1カ間、「d払い」アプリ内吉野家ミニアプリを使って牛丼などを注文すると、利用額50%ぶんのdポイントを還元するキャンペーンを実施する。なお参加するには事前のエントリーが必要なので注意。通常の税込200円につき1ポイントに加えての還元となる。なお、店舗によっては対象外の場合があるので事前に確認しておきたい。

吉野家では4月20日20時まで「テイクアウト限定牛丼・牛皿全品15%オフキャンペーン」も実施中

吉野家ではこのキャンペーンとは別に4月20日20時まで「テイクアウト限定牛丼・牛皿全品15%オフキャンペーン」も実施中だ。並盛の場合は本体価格352円なので、15%オフになると300円(300円-52円)となり、テイクアウト時の消費税8%ぶん(24円)を含めると会計金額324円だ。これに加えてd払いミニアプリのキャンペーンで50%オフになるので、2つのキャンペーン期間が重複する4月6日午前10時~4月20日20時までは牛丼並盛が162円(324円×50%)となる。

Showcase Gigがドコモと資本業務提携「d払い」ミニアプリとの連携でモバイルオーダーの浸透目指す

モバイルオーダープラットフォーム「O:der(オーダー)」を提供するShowcase Gig(ショーケース・ギグ)は12月5日、NTTドコモとの資本業務提携を発表した。ドコモは、Showcase Gigから10億円の第三者割当増資の引受、およびShowcase Gig既存株主から株式譲受を実施する。

Showcase Gigが提供するO:derの特徴は、顧客にとってはスマホから事前に注文し決済することで、飲食店などで並ばずに商品を受け取れること。店舗側はレジスタッフを削減し、より効率の良いオペレーションを運用することが可能だ。

Showcase Gig代表取締役の新田剛史氏は当日開催された会見で、無人コンビニのAmazon Go、中国のコーヒーチェーンスタートアップLuckin Coffee、そして同社が開発に関わっている、サントリーによるモバイルオーダーでカスタマイズコーヒーを注文できる「TOUCH-AND-GO COFFEE」など、「新しい店舗」が次々と世界中で誕生してきており、「これらに共通するのはOMO(Online Merges with Offline:オンラインとオフラインの融合)というキーワードだ」と話した。

Showcase Gigはこれまでに、JR東日本グループJR九州グループJR西日本グループとの資本業務提携を締結し、モバイルオーダープラットフォームの導入を進めてきたが、本日発表されたドコモとの資本業務提携では、「国内最大規模のOMOプラットフォームの創出」を目指す。

具体的には、Showcase Gigのモバイルオーダープラットフォームをドコモの「d払い」のミニアプリプラットフォームと連携し、両社が抱える加盟店を中心に、OMOソリューションを提供していく。ドコモは11月28日より「d払い ミニアプリ」の提供を開始。同日よりJapanTaxiに、12月10日からはドコモ・バイクシェアに対応しており、2019年度内にはローソン、そして吉野家でも利用が可能となる。吉野家を「第1弾」とし、今後もモバイルオーダーが可能なミニアプリを増やしていく予定だ。

ドコモの執行役員でプラットフォームビジネス推進部長の前田義晃氏は、「単純に決済を提供するというだけの戦争になってきている気もするが、そうではなく、決済から始まる周辺のソリューションの提供や、消費者に対する価値提供を充実させていく中で、キャッシュレスが普及していくと我々は考えている」と話した。同社は前述の国内最大規模のOMOプラットフォームの創出に加え、実店舗向けソリューション提供体制の構築、そしてデータ活用によるOMOプロダクトの開発を資本業務提携の目的としている。

両社は、2020年度中に1万店舗へモバイルオーダープラットフォームを導入することを目標としている。2020年1月にはミニアプリ開発支援の提供開始、春にはモバイルオーダー対応の吉野家のミニアプリをリリース、夏以降にはモバイルオーダー対応ミニアプリ第2弾、そして各種OMOプロダクトを随時リリースしていく予定だ。

Showcase GigがJR西日本グループと資本業務提携、西日本エリアでもモバイルオーダー、キャッシュレスを加速

左から、JR西日本イノベーションズ 代表取締役社長の和田裕至氏、Showcase Gig代表取締役の新田剛史氏

モバイルオーダープラットフォーム「O:der(オーダー)」を提供するShowcase Gig(ショーケース・ギグ)は9月19日、西日本旅客鉄道と資本業務提携契約を締結し、JR西日本の子会社のCVC、JR西日本イノベーションズから出資を受けたことを明かした。調達額は非公表だが、数億円規模とみられる。

Showcase Gigはこれまでに、JR東日本グループJR九州グループとも資本業務提携。JR西日本グループとの提携により、西日本エリアにおいても、同社にモバイルオーダープラットフォームの導入を進めていく予定だ。

O:derの特徴は、スマホから事前に注文し決済することで、飲食店などで前述のプロセスなしに商品を受け取れること。顧客は行列に並ばずにすみ、店舗側はレジスタッフを削減し、より効率の良いオペレーションを運用することが可能だ。

JR西日本グループは「中期経営計画2022」において、「駅からはじまるまちづくり」をコンセプトとして掲げ、まち全体の価値向上させることを目指している。だが、駅ナカ、駅ビルを中心とした商業施設の待ち時間を解消するべき、など、課題を感じている。

JR西日本グループは出資目的を「商業施設の待ち時間短縮、利便性向上の推進、およびJR西日本エリアでの導入店舗拡大によるShowcase Gigの企業価値向上」と説明。今回の提携により、Showcase Gigのモバイルオーダーをはじめとした「実店舗へのデジタルプラットフォームの提供」を通じ、JR西日本グループが運営する商業施設での新たな店舗体験の創出を目指す。キーワードは「待ち時間解消」、「事前予約、決済」など。そして顧客が「多くの店舗の中から自分の行きたいお店、欲しい商品を見つけやすくなるなど、新たな店舗体験の創出に力を合わせて取り組んでいく」という。

両社は「ショッピングセンター共通ポイントおよびおまとめアプリ」の「WESPO(ウエスポ)」を共同開発し、9月4日にリリースしているが、これに関しても今後、機能を拡充していく予定だ。

Showcase GigはモバイルオーダープラットフォームのO:der以外にも、飲食店でスマホから注文できる「SelfU」、そしてセルフ注文決済端末「O:der Kiosk(オーダーキオスク)」を提供している。O:der Kioskは、JR東日本グループとShowcase Gig(ショーケース・ギグ)が共同開発した端末だ。

JR西日本イノベーションズ代表取締役社長の和田裕至氏は「今後、(Showcase Gig)のサービスを活用し、お客様が券売機や店頭で並ぶことなく、キャッシュレスで商品を受け取ることができる店づくり、店舗におけるオペレーションが軽減される働きやすい店づくりの実現を期待しております」とコメント。

Showcase Gig代表取締役の新田剛史氏は「本提携により、顧客体験の向上、店舗運営の効率向上、キャッシュレス率の向上など、これからの時代に必要な店舗の在り方を実現していきたいと思います」と意気込む。

JR東、セルフ注文決済端末「O:der Kiosk」を駅ナカ店舗に初導入、「R・ベッカーズ」池袋東口店で利用可能

「R・ベッカーズ」池袋東口店に導入された「O:der Kiosk」

ジェイアール東日本フードビジネスは9月4日、JR東日本スタートアップの協力のもと「R・ベッカーズ」池袋東口店に新型のセルフ注文決済端末「O:der Kiosk(オーダーキオスク)」を導入した。JR東が駅ナカ店舗にO:der Kioskを導入するのはこれが初めてだ。このセルフ注文決済端末は本日より利用可能となった。

R・ベッカーズ池袋東口店では事前注文と決済が可能なモバイルオーダーサービスの「O:der(オーダー)」を導入済み。更にセルフ注文決済端末を導入する運びとなった同店舗を、JR東は「未来型店舗」と位置付けている。JR東日本グループでは、今後も未来型店舗を増やしていくほか、端末の多言語化を計画している。

O:der Kioskは、JR東日本グループとShowcase Gig(ショーケース・ギグ)が共同開発した端末。クレジットカードや交通系電子マネーによる決済に対応している。この注文端末の導入は、店舗側には、注文受付や会計業務の軽減や店舗オペレーションの効率化、省人化などのメリットがある。R・ベッカーズ池袋東口店においては1人分のレジ人員を削減できる見込みだという。また、顧客にとっては、レジの待ち時間の軽減、加えて注文した商品の調理進捗をデジタルサイネージで確認可能、などの利点がある。

ジェイアール東日本フードビジネスの代表取締役社長、山際貞史氏によると、O:der Kioskはまだ「開発の途上」。同社は今後、現金への対応や操作性の向上、また外国人対応のための多言語化を検証する。「来年度、東京オリンピックもある。それまでには(未来型店舗を)広げていきたい」(山際氏)。

ジェイアール東日本フードビジネス代表取締役社長、山際貞史氏

O:derを開発するスタートアップ、Showcase Gigの代表取締役社長、新田剛史氏は「2013年(O:derサービススタート当時)、スマホで事前注文し、決済、飲食店の店頭で受け取るという形のサービスはまだ世界でも例がなかった。今年、2019年、モバイルオーダーが国内でもかなり色々なところでスタートし、注目が集まってきた」と話す。だが「モバイルオーダーを広げたいが、同時にバックアップとなるハードウェア端末を持っていないと一気には広がりにくいという課題を抱えていた。特にSUICAなどの交通系電子マネーが利用できる端末でないと国内では意味がないと考えていた」と加えた。

Showcase Gigの代表取締役社長、新田剛史氏

JR東日本スタートアップとShowcase Gigは2018年10月に資本業務提携を結んでいるが、今後も両社で協力し、未来型店舗を増やしていくことで、モバイルオーダーならびにセルフ注文決済端末の普及を加速させていく。

「海外では、モバイルオーダーとデジタルキオスクが両方セットアップされている店舗が、とてつもなく増えている状況だ」(新田氏)国内で初めて両方が揃うのが、未来型店舗として位置付けられているR・ベッカーズ池袋東口店。「未来型店舗という形での進化が、今日を皮切りに始まっていく」(新田氏)

飲食店でスマホから注文できる「SelfU」正式に提供開始、今後は決済機能も実装

スマホから注文できる「SelfU」、今後は決済機能も実装される予定だ

モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは9月3日、飲食店でスマホから注文できる「SelfU」を正式に提供開始した。本日より新宿の「日本酒原価酒蔵」、川崎の「焼肉じょんじょん」、「肉屋の台所」の都内数店舗で利用できる。今後は虎ノ門の「64 Barrack st.」、秋田の「雫」、新宿の「幸永」にも導入される予定だ。

SelfUを導入した飲食店などの店舗では、顧客が自らのスマホで注文する。スマホでテーブル上などに設置されたQRコードを読み取り、注文ページにアクセスする形だ。

店舗側には、注文を顧客にまかせることで、ホール業務を担当するスタッフを減らすことができるなどといったメリットがある。Showcase Gigによると、テスト導入後に集計した検証結果では、平均値として、導入前と比較して約40%減のホールスタッフ数で店舗運営が出来るようになっていたという。また、タブレット端末の導入が必要なく、コストカットに繋がることも店舗にとっては魅力的だろう。

多言語対応(日本語・英語・中国語)や、顧客が自ら注文することからなる「打ち込み漏れ」や「打ち間違え」の軽減は顧客、店舗の双方にとってメリットとなる。顧客は注文履歴をリアルタイムで確認できる。また、飲み放題機能も用意されており、左上に終了時間までのカウントダウンを表示することも可能だ。

左上に飲み放題の残り時間を表示できる

今後は決済機能も実際されるため、レジ業務を担当するスタッフも軽減することができるようになる。顧客はキャッシュレスな飲食体験が可能となるほか、「店舗ごとのポイント付与などを可能にするリワード機能」や、「趣味嗜好に基づいたパーソナライゼーションを提供する機能」の実装が予定されている。

なお、明日9月4日からは「R・ベッカーズ」池袋東口店で新型のセルフ注文決済端末「O:der Kiosk(オーダーキオスク)」が利用可能に。O:der Kioskは、JR東日本グループとShowcase Gig(ショーケース・ギグ)が共同開発した端末だ。JR東が駅ナカ店舗にO:der Kioskを導入するのはこれが初めてだ。

セルフ注文決済端末「O:der Kiosk」は9月4日から「R・ベッカーズ」池袋東口店で利用可能になる

R・ベッカーズ池袋東口店では事前注文と決済が可能なモバイルオーダー&ペイの「O:der(オーダー)」を導入済み。更にセルフ注文決済端末を導入する運びとなった同店舗を、JR東は「未来型店舗」と位置付けている。JR東日本グループでは、今後も未来型店舗を増やしていくほか、端末の多言語化を計画している。

JR東、セルフ注文決済端末「O:der Kiosk」を駅ナカに初導入へ、池袋東口「R・ベッカーズ」で9/4より利用可能に

世界各国のファストフード店などで導入が進む自立型セルフ注文端末が、首都圏の駅ナカでも使えるようになる。

ジェイアール東日本フードビジネスは8月26日、JR東日本スタートアップの協力のもと「R・ベッカーズ」池袋東口店に新型のセルフ注文決済端末「O:der Kiosk(オーダーキオスク)」を導入すると発表した。JR東が駅ナカ店舗にO:der Kioskを導入するのはこれが初めてだ。9月4日より利用可能となる。

この注文端末の導入は、店舗側には、注文受付や会計業務の軽減や店舗オペレーションの効率化、省人化などのメリットがある。R・ベッカーズ池袋東口店においては1人分のレジ人員を削減できる見込みだという。また、顧客にとっては、レジの待ち時間の軽減、加えて注文した商品の調理進捗をデジタルサイネージで確認可能、などの利点が。O:der Kioskはクレジットカードや交通系電子マネーに対応している。現時点で対応言語は日本語のみとなっているが、今秋より英語版を追加予定だ。

「リテールテックJAPAN 2019」にて先行展示されたO:der Kioskのプロトタイプ

R・ベッカーズ池袋東口店では事前注文と決済が可能なモバイルオーダーサービスの「O:der(オーダー)」を導入済み。更にセルフ注文決済端末を導入する運びとなった同店舗を、JR東は「未来型店舗」と位置付けている。

JR 東日本グループでは、今後も未来型店舗を増やしていくほか、端末の多言語化を計画している。

O:der Kioskは、JR 東日本グループとShowcase Gig(ショーケース・ギグ)が共同開発した端末だ。Showcase Gigは3月、「リテールテックJAPAN 2019」にてO:der Kioskのプロトタイプを先行展示していた。

Showcase Gigは「O:der Kioskはインターネットに常時接続されており、各店舗に設置されている端末の設定をWebから行えたり、売上情報をリアルタイムに閲覧することができます。 また、モバイルオーダーと同一のシステム上で動作しているので、O:der Kioskとモバイルオーダーサービスを併用して利用することが、既存の券売機にはない特長となります」とコメントしている。

Showcase Gigが店内モバイルオーダー&ペイサービス「SelfU」を発表

モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは3月4日、O:derの各種機能を用いた店内向けモバイルオーダーサービス「SelfU(セルフ)」を3月5日より開催される「リテールテック JAPAN 2019」にて初公開すると発表した。同社はSelfUの提供を今夏より開始する予定だ。

O:derはスマホなどからの事前注文・決済によりレジの混雑の緩和やキャッシュレス化を可能とするプラットフォーム。そして本日発表されたSelfUでは、例えばレストランを訪れた顧客は、スマホを商品注文端末として使用し、店内のテーブルから注文ができる。店側には専用注文端末を購入する必要が無い。スマホ上で決済を完了させることも可能だ。

店側にとってのメリットは注文業務や決済業務をなくすことからなる注文ミスなどの防止。従業員は注文業務以外に集中できるようになり、一例だが、「よりスピーディーな配膳業務」などができるように。

顧客側のインセンティブとしては、詳しい内容が気になるが、「ゲーミフィケーション」をはじめとしたギミックなど「顧客が楽しめるお得な要素」により「スマートで、楽しい」注文体験を実現するという。同サービスは日本語以外にも、英語と中国語に対応する。

Showcase Gigいわく、既存のテーブルオーダーシステムを導入する際にはWi-Fi などのネットワーク回線工事が必要となるが、SelfUでは顧客自身がスマホを使い商品注文を行うことに加え、キッチンなどに注文を伝える各種機器をモバイル回線で接続するため、導入時のWi-Fi工事は不要だ。

Showcase Gigは本日、SelfUの提供開始に合わせるかたちで「完全キャッシュレス」な体験型飲食店を今夏オープンすると併せて発表している。SelfUを用いた店内からのモバイルオーダー体験が可能で、「エンターテイメント性溢れた注文演出」などが期待できるそうだ。

O:derはPOSレジやデジタルサイネージなど、従来の端末とも連携可能なモバイルオーダー&ペイプラットフォームで、全国のおよそ1200店舗の飲食・小売店舗が同プラットフォームを活用したサービスを利用している。

Jリーグクラブが屋台の行列を事前注文・キャッシュレス決済で解消へ

モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは2月21日、石川ツエーゲン運営のプロサッカークラブ「ツエーゲン金沢」のホームスタジアム(石川県西部緑地公園陸上競技場)に隣設するスタジアムグルメ街「ツエーゲン茶屋街」において、2019年開幕戦より順次O:derを導入すると明かした。

ツエーゲン茶屋街はツエーゲン金沢のホームゲーム開催日のみにオープン。石川ならではの食材を使ったスタジアムグルメや、グッズなどの物販屋台が立ち並んでいる。

Showcase Gigいわく、ツエーゲン茶屋街では混雑時、およそ1時間の待ち時間が発生するという。その大きな原因の一つはやり取りに手間がかかる“現金”だろう。ツエーゲン茶屋街での支払い方法は現金支払いのみ。支払い時の小銭を探す手間などが生じ、待ち時間は増幅しているそうだ。

だが、Showcase Gigが提供するスマホアプリO:der(iOS/Android対応)を利用すれば、利用者は試合観戦前にスタジアムグルメの注文・決済を済ませることができる。要するに、各出店前の行列に並ぶことなく、キャッシュレスかつスムーズな受け取りが可能となる。

店舗側では口頭による注文受付や会計業務のオペレーション軽減ができるほか、店舗スタッフの業務効率化が図れるため、売上アップも見込める。

このサービスは、3月17日に石川県西部緑地公園陸上競技場で開催される、2019シーズン明治安田生命J2リーグ第1節「ツエーゲン金沢 vs FC町田」の試合当日より開始。

利用するにはまず、来店前にO:derへアクセス。商品を選択後、受取時間を指定。購入確定画面に進み決済し、指定時間に店頭にて受け取る。

Showcase Gigは2月1日、ユーシーシーフードサービスシステムズが運営する上島珈琲店の大手町フィナンシャルシティ店をキャッシュレス化したと発表。JR東日本スタートアップと九州旅客鉄道との資本業務提携を発表している同社は、1月にはJR東日本グループ運営の首都圏駅ナカ9店舗でモバイルオーダーの実証実験を開始している。

O:derはPOSレジやデジタルサイネージなど、従来の端末とも連携可能なモバイルオーダー&ペイプラットフォームで、全国のおよそ1200店舗の飲食・小売店舗が同プラットフォームを活用したサービスを利用している。

東京・大手町の上島珈琲店が現金不可に、「O:der」アプリからの注文で初回半額

モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは2月1日、ユーシーシーフードサービスシステムズが運営する上島珈琲店の大手町フィナンシャルシティ店がキャッシュレス店舗になったと明かした。

大手町フィナンシャルシティ店には、ショーケース・ギグが提供するO:derのスマートフォンアプリ (iOS/Android 対応)が導入され、利用者は来店前に注文および決済を済ませることで並ばずにキャッシュレスで商品を受け取ることができる。アプリはiOSAndroid、どちらにも対応している。

なおO:derからの初回注文は会計が半額になる。期間は本日より2月28日まで。

利用方法は、まず来店前にPCもしくはスマホよりサイトへアクセスし、商品を選択後、受取時間を指定。そしてクレジットカード情報を登録(初回のみ)し決済した後、指定時間に店頭にて商品を受け取る。

同店舗は本日2月1日より現金不可、キャッシュレスに。O:derを使わない場合、店頭での決済方法は、UCCグループの業態の店舗で利用できるプリペイド式カード、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などが使える。

同店舗の場所は大手町駅付近の大手町フィナンシャルシティノースタワーの1F。

Showcase Gigは先月、横浜市にオープンした「Largo Cafe & Bar Lounge presented by UCC」にO:derの導入提供を開始した。

同社提供のO:derはPOSレジやデジタルサイネージなど、従来の端末とも連携可能なモバイルオーダー&ペイプラットフォームで、全国のおよそ1200店舗の飲食・小売店舗が同プラットフォームを活用したサービスを利用している。

JR東日本グループ運営9店舗でモバイルオーダーが利用可能に、駅弁屋やベッカーズなど

僕は先週、出勤前にコーヒーを買おうとしたが、電車の時間に間に合わなくなりそうだったので、レジに並んでいたが途中で妥協した。スマホからの事前決済が可能な中国のLuckin Coffee(ラッキンコーヒー)が日本にも進出してくれればいいのに、といつも思っている。

でもここ日本でも行列に並ばずにコーヒーやお弁当などを買える時代が到来するのはそう遠くはないかもしれない。

モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは1月28日、JR東日本グループ運営の首都圏駅ナカ9店舗でモバイルオーダーの実証実験開始した。同社は1月9日にもUCCが運営するカフェにO:derを導入提供することを決定したと発表している。

今回の実証実験では、本日1月28日より駅弁屋、ベッカーズ、ほんのり屋の計9店舗の一部商品をスマホで事前に注文・決済することができるので、店頭で行列に並ぶことなく商品を受け取ることができる。駅弁屋は上野中央改札店など4店舗、ベッカーズはR・ベッカーズ池袋東口店など3店舗、ほんのり屋は池袋南口店など2店舗で利用可能だ。

利用者は専用ページから注文・支払いをし、調理完了の通知が届いたら店舗で商品を受け取る。

Showcase Gigいわく、モバイルオーダー&ペイは利用者だけでなく店舗側にとってもメリットは大きい。口頭注文や会計といったオペレーションの軽減により、スムーズな商品提供を可能にするとともに、混雑や行列による機会損失の防止を見込めるからだ。

JR東日本グループとShowcase Gigは 「店頭で注文と決済が可能なSuica対応のセルフ注文端末」も共同で開発しており、今春を目途に実店舗での試験的な導入も開始予定だという。モバイルオーダーとセルフ注文端末の両方を導入することで、利用者はよりスムーズに注文と決済が行えるようになり、店舗側はさらなる効率化と省人化が見込める。

Showcase Gigは2018年10月にはJR東日本スタートアップと2018年12月には九州旅客鉄道との資本業務提携を発表している。同社提供のO:derはPOSレジやデジタルサイネージなど、従来の端末とも連携可能なモバイルオーダー&ペイプラットフォームで、全国のおよそ1200店舗の飲食・小売店舗が同プラットフォームを活用したサービスを利用している。