今日(米国時間7/30)のSEC提出書類で、Microsoftは非常に興味深い事実を公表した。Surfaceタブレット製品ラインは、会計2013年度中同社に8.53億ドルの売上をもたらした。しかし、Surfaceの販売が開始されたのは10月26日なので、会計年度中の販売期間は247日間だ。
ここから、Surfaceの1日当たり売上は345万ドルと計算される。通年に換算すると、Surfaceは年間推定売上は126億ドルだ。しかし、Surfaceの売上は、Surface RTおよびProの発売時が最大で、それ以外は少ないと考えられるため、1日当たり、1年当たりの数字は変わってくると私は予想する。
この数字に対する評論は決定的にネガティブだ。Nex WebのJosh Ongは、この数字は本タブレット製品が「財政破綻」だったことを確認するものであると言い切った。The VergeのTom Warrenは、同端末の総売上は、Microsoftが前四半期に計上した9億ドルの評価損よりも少ないと指摘した。そしてGeekWireのTodd Bishopも、8.53億ドルの売上は、Microsoftが「主としてWindows 8とSurface」によるとした8.98億ドルの新たなコストよりも少ないことを強調した。
もしSurfaceが単独ビジネスなら今頃死んでいる。しかし、Microsoftの一部門である限りそれはならない。
企業としてのMicrosoftは、過去の利益を現金の形で蓄えた構造的財産を持っている。同社はかつてOEMの世界に参入することを決意し、私が知る限り、Surfaceプロジェクトにこだわり続けており、スロースタートなどあり得ない。
この会社がそうやって投資を続けた最近の強固な先例がある。Windows Phoneだ。Windows Phoneが少しでも一人歩きできる体力をつけるまで丸々2年間苦闘の日々が続いた。言い方を変えれば、Windows Phone 8とNokiaの最新機種が出るまで、スマートフォン事業は空気を吸い込んでいた。
それでもSurfaceよりはましだ。このタブレット製品群はMicrosoftの短期的利益に著しい損害を与えた ― 9億ドルの債務は同社前四半期の1株当たり損失0.07ドルに相当する。
しかしMicrosoftは金を持っているので、望むならSurfaceに注ぎ込み続けることができる。Windows Phoneや、Bingや、その他彼らが戦略的に重要だと考えたサービスと同じように。Microsoftは、長年イノベーションや先進的アイデアを示すことに失敗してきた同社のOEMパートナー優先をやめたがっているのだろうか。
そうではないだろう。もちろんMicrosoftにとってSurfaceの損が少なければもっとよかっただろうが、まだこのプロジェクトは終っていないと私は思う。テスト方法:もし次世代Surface製品群の発表が低調だったら、われわれはドアが閉じるのを見ることになるだろう。
トップ画像提供:Vernon Chan
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(翻訳:Nob Takahashi)