Twitch(ツイッチ)は米国時間6月4日、サービス開始10周年祝いとして2021年6月、Emotesに大幅なアップデートを加えると発表した。新しい機能はAnimated Emotes、Follower Emotes、Emotesライブラリーだ。
ゲーマーのためのライブストリーミングプラットフォームとして始まって以来、Twitchの絵文字であるEmotesはTwitchカルチャーの重要な要素だった。小さなミームでKappa、TriHard、PogChampといった画像はより広範なゲームの世界、Twitchプラットフォーム外ですら使われるようになった。
「Emotesは国を超えたランゲージです」とTwitchのコミュニティプロダクト担当シニアディレクターのIvan Santana(イヴァン・サンタナ)氏は話す。「世界中どこにいてもEmotesは同じ意味を持ちます」。
Amazonが所有するTwitchは定期的に新しいグローバルEmotesを加えていて、あらゆるストリーマーのチャンネルで使うことができる。個人クリエイターは自分のコミュニティ用にカスタムEmotesを作ることができ、有料購読者はそれらをプラットフォームで使用することが可能だ。しかしアニメーション化されたgifをEmotesとして加えられるようにするのは、サンタナ氏の記憶ではずっとコミュニティから要望されていたものだ。
「私はTwitchで4年働いていますが、私がTwitchに加わる前から要望されていたものです」とサンタナ氏はTechCrunchに話した。「確かに、とても長い間です」。
アニメーションのスキルを持っていなくても心配は無用だ。テックに詳しい人はカスタムgifをアップロードできる一方で、Twitchは既存のEmotesをアニメーション化できる6つのテンプレートをストリーマー向けに用意する。これらのアニメーション化はShake(振動する)、Rave(色が変化する)、Roll(横に動く)、Spin(回転する)、Slide In(横から登場)、Slide Out(横へ消える)だ。アニメーションにセンシティブなビューワーはチャット設定でこの機能をオフにできる。
TwitchはFollower Emotesも試験している。こちらは選ばれたパートナーとアフィリエイトのみが使えるようになる。この機能は、ビューワーが初めてチェックするチャンネルにあるフォローのボタンをクリックするよう、ビューワー向けの楽しい無料のインセンティブを作る。ビューワーがチャンネルをフォローすると、クリエイターがストリーミングするときにその旨が通知され、これはゆくゆくはサブスクにつながる。Twitchはストリーマーのサブスク売上の50%を取り、これは同社にとって価値ある収入源となる。
2021年第1四半期にTwitchの視聴率は過去最高を記録し、前四半期から16.5%増となった。Twitchのビューワーは第1四半期にコンテンツを63億4000万時間視聴し、マーケットシェア72.3%となった。この視聴時間は前年同期の倍だ。Facebook GamingとYouTube Gamingのマーケットシェアはそれぞれ12.1%、15.6%だった。
「クリエイターは新しいビューワーを引きつけて歓迎する、さらに良い方法を長い間求めていました。コミュニティで多くの楽しみを、そして最高のコミュニティフィーリング作り出す方法です」とサンタナ氏は話した。
ベータ版にアクセスできるクリエイターはフォロワー向けに最大5つのEmotesをアップロードできる。しかしSubscriber Emotesと違ってフォロワーは他のチャンネルでこれらのEmotesを使うことはできない。Follower Emotesがずっと続くという保証はない。「実験」している機能であるためだが、すべて順調にいけば2021年後半に広く展開する、とサンタナ氏は語った。
最後に、ライブラリーの機能では、クリエイターは毎回削除したり再アップロードしたりすることなく簡単にサブスク内でEmotesを取り替えることができるようになる。これは、チャンネル特有のアイコンをクリエイター・ダッシュボード上のEmotesタブに集めるようになった、2021年1月のアップグレードをベースにしている。いつものように、新しいEmotesは使用前にTwitchに承認される必要がある。ライブラリーはすべてのパートナーとアフィリエイト向けに間もなく展開され、新しいEmotesがあふれるようになるまでには数カ月かかる見込みだ。
「Twitchの規模は拡大し、世界中のさまざまなカルチャーに何百万ものコミュニティを抱えています。コミュニティがこれまで以上にEmotesランゲージをコントロールできるようにし、最終的にはユニークに機能する、我々が想像もできなかった方法でEmotesを進化させられます」とサンタナ氏は述べた。
Twitchは公式10周年セレブレーションなど、プラットフォームの10年を祝うためにその他にも取り組んでいることをほのめかした。
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カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Twitch、ライブストリーミング
画像クレジット:Twitch
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(文:Amanda Silberling、翻訳:Nariko Mizoguchi)