一方通行。寄せる場所のない道。Uターン禁止。時としてあなたのいる場所は、Uberが客を拾うのに便利でないことがある。角の向こうや道の反対側まで、15秒歩いてもっといい場所に移れば待ち時間を5分減らせるかもしれない。
だから、UberやLyft等のカーサービスは、客を乗せる場所を指定すべきなのだ。「推奨乗車位置」機能があれば、ドライバーも乗客も時間と金を節約できる。
既にLyftは、Lyft Line HotSpotsによって一歩先を行っている ― サンフランシスト等の都市で便利な場所まで歩いていけば、安い料金で乗ることができる。それらの場所には、殆どの乗客が行きたい方角に向いて停車できるスペースがあり、一方通行の罠に捕われることもない。ユーザーはマップ上のピンを、どこかのHotSpotまでドラッグするだけだ。「推奨乗車位置」機能は、実質的に現在位置に近い理想的乗車スポットを作るものだ。
乗車位置ピンを置く際、推奨乗車位置の中から簡単に選べるところを想像してほしい。Uberは最近の利用規則の追加によってユーザーの正確な位置を既に知っている。会社は乗客を拾う上でのあらゆる障害を考慮して、最も近いドライバーと最善の道順を調べ、目的地への経路を計画する。こうしてユーザーは、ドライバーが最も拾いやすい場所で乗車して、正しい道を通って目的地へ行くことができる。
推奨乗車位置は全員にとって役立つ。
- ドライバーは料金を稼ぐための時間とガソリンを節約し、時間当たりの乗車回数も増やせる
- ドライバーは車を寄せる場所のない道路の真ん中で、クラクションを鳴らされずにすむ
- 自転車や他の車のドライバーは、道で待っているドライバーを誘導しなくてもよい
- カーサービスは乗車待ち時間を短縮することが可能になり、顧客に利便性をアピールできる
- カーサービスは同じドライバー数で、多くの延べ台数を運行できる。正しい方向で出発することで走行始間を短縮できるからだ
- ドライバーは少ないガソリンで多くの乗客を乗せられるので、カーサービスは手数料の値上げがしやすくなる
- 最低料金が決められているので、総乗車数が増えれば一般にカーサービスの売上は増える。
- 乗客は早く乗車して早く目的に着くことができる
- 乗客の支払い額は減るかもしれない。逆方向に乗ったために無駄な経路を通ることがないからだ
唯一の代償は、サービスがやや複雑化すること、および乗客は今いる場所で乗る代わりにわずかな距離を歩かなくてはならないことだ。待ってもよいなら、今まで通りそこで乗ればよい。場所によっては、大して速くならないかもしれない。速くなる時は、上に挙げた利益のために協力する乗客もいるだろう。運用会社は、少額の値引きによって推奨乗車位置の利用を促進することもできる。LyftのHotSpotがそうだ。
どのカーサービスも効率と戦っている。最近Uberは、売上4.15億ドルに対して4.7億ドルの営業損失を出したことが明らかになった。現在効率面における最大の浪費の一つは、乗客が車を呼んでから乗るまでの時間だ。オンデマンド輸送のために自家用車を捨てる人が増えるにつれ、分、いや秒単位の節約でも、膨大な金額になる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)