WhatsAppがグループチャットに通話の途中参加機能を直接統合することを発表

WhatsApp(ワッツアップ)は米国時間10月18日に、通話参加機能をグループチャットに拡大することを発表した。2021年7月に初めて紹介されたこの通話参加機能は、ユーザーが進行中のグループ通話に途中参加できるという機能だ。今回の拡張により、ユーザーはWhatsAppグループに電話ができ、グループチャットのウィンドウから直接通話に参加できるようになった。

また、通話通知には、参加者の名前ではなくグループ名が表示されるようになったとのことだ。進行中の通話はチャットリストに表示されるため、ユーザーはアプリを開くとすぐにどのグループがライブ通話をしているかを確認することができる。

「我々はユーザーがグループメンバーと自発的につながれることをより簡単にしています。グループとの進行中の通話には、いつでも簡単に、ワンクリックでチャットビューから直接参加することが可能です。グループ通話の人気が高まっている中、通話参加機能を統合することで、WhatsAppユーザーは家族や友人のグループと自発的につながる新しい方法を得ることができます」とWhatsAppは声明で述べている。

さらに、WhatsAppによると、さりげなくも独特の着信音がつき「メッセージを送受信するのと同じくらい軽い感覚で通話ができる 」とのことだ。

Facebook(フェイスブック)傘下のWhatsAppは、新規ユーザーの維持と獲得のために、ここ数カ月の間にいくつかの新機能を展開してきた。直近では、WhatsAppは、iCloudやGoogle Driveにバックアップしたチャット履歴を暗号化できる新機能の展開を開始すると発表していた。WhatsAppは、ユーザー間の暗号化されたチャットをプラットフォーム上で提供しているが、これまでユーザーはクラウド上に保存されたチャットのバックアップを保護する手段を持っていなかった。

関連記事:WhatsAppはチャットのバックアップをクラウド上で暗号化する新機能をついに展開

暗号化されたチャットのバックアップを追加することで、政府がユーザー間の私的な会話を入手するために利用してきた大きな抜け道に対応することができる。WhatsAppは、この新機能を、アプリが稼働しているすべての市場のユーザーに提供するとしている。

画像クレジット:WhatsApp

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Akihito Mizukoshi)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。